元気パワー、注入!!
昨日は蝉の抜け殻のように過ごそうかと思っていたが、ひとり部屋にいると何をして良いのか分からなくなった。
しばらく会えてなかった長女の子供達にふと会いたくなって、娘にLINEをいれた。
『会いに来てあげて♪』とすぐに返事が返ってきた。
子供達も私に会いたがっているとは聞いていた。
風邪症状がずっとあったため、しばらく会うのを我慢していた。
週に一度ほどのペースで会っていたものだから、しばらく会えない日々にお兄ちゃんのコータは『さみしくてしんじゃう…』と、どこで覚えたのか分からないようなことを言っていたと言う。
そんなことを言われたらもう、ばーば泣いてしまう。
ようやく体調も戻った私だが、マスクは絶対外さないと決め、子供達も元気なのを確認し、すぐさまお邪魔することに!
1ヶ月ぶりに孫ちゃんたちと再会。
もうすぐ4歳になるお兄ちゃんのコータと、2歳の妹のハナ。
お家の前でプールを出して水遊びをしていたふたりは『ばーば!!』と言って目をキラキラさせながらこちらに駆け寄ってきてくれた。
『会いたかったよーー』とふたりをギューッと抱きしめる。
私が手を洗ってくるねーと言ってお家に入ろうとすると、『じゃあコータもおうちはいるー』と言ってさっさと水遊びを切り上げるお兄ちゃん。
『じゃあハナもおうちはいるー』と妹もお兄ちゃんの真似。
残されたパパは『ばーば最強ですねー♪』と苦笑いしながらプールの後片付け。
コータが今ハマっている遊びは〝ピタゴラスイッチ〟を作ること。
テレビ番組の真似をして、本やティッシュ箱などを使って、ビー玉をうまく転がせるように作るのが楽しいみたい。
『ばーばいっしょにつくろー♪』と早速ふたりで製作開始。
ハナはベッタリ私の膝に乗って離れない。
ピタゴラスイッチを作りながら、ハナの髪を束ねてあげ、アンパンマンの絵本を読んであげる。
ふたりはひっきりなしに私に話しかけてくれる。
『ばーばこれみてー』
『ばーばこれしってるー?』
『ばーばこれよんでー』
『ねーねーばーば』
『ばーばったらー』
あーこれこれ、そうだったなー、はいはい、忙しいんだよねーと、1ヶ月ぶりの感覚を懐かしむ。
少し見ないうちに、ふたりとも何となくお兄ちゃんお姉ちゃんになった気がする。
それは見た目というより、話す内容とか話し方とか。
お兄ちゃんのコータは保育所の影響もあるのかも知れないが、ママやパパに対する言葉使いなどがなんだか大人びてきたし、妹のハナは言葉を話すという感じだったのが、今はちゃんとスラスラと文章で話していて少し驚いた。
子供の成長ってすごいなーと、改めて感じた。
入院した母が寂しがっているだろうからと、長女は3月に皆んなで撮った写真を印刷し、裏にメッセージを書いてくれた。
次女も手紙を書いて家までわざわざ持ってきてくれた。
母の居る病院へ夕方飲み物を差し入れしようと思っていたので、その写真と手紙も一緒に入れて渡せば母も喜ぶのではないかと。
名残惜しかったが、子供達のお昼寝のタイミングでそっと娘宅を後にし、一度家に戻り、ペットボトル3本と自力で開けられない母のために蓋あけも一緒に付け病院へ持参した。
インターホンを鳴らすと看護師さんが出てきてくれる。
母の様子を聞くが、夜勤で今来たところなので分からないと…。
『日勤の看護師を呼びましょうか?』と言われたが『いえ大丈夫です、よろしくお願いします』と答え家に戻った。
夜になり、母から着信があった。
声は家に居た時よりも少し元気に聞こえた。
手紙と写真が嬉しかったと。
電話を娘達にするか私にするか悩んだと話した。
入院したその日に38℃まで熱が上がったこと。
今ようやく平熱に戻ったこと。
点滴を1日2回していること。
ご飯は全部お粥にしてもらったこと。
食事は年寄り向けの細かく柔らかいものだということ。
個室なのに冷蔵庫がないこと。
ペットボトルは飲みかけのものが衛生上良くないからと貰えず、そのまま退院時に返すと言われたこと。
その代わりお茶を何度も入れに来てくれること。
強制的に紙おむつを履かされていること…。
次々とそんな話をしてくれた。
冷蔵庫がないとか、ポータブルトイレを置いているのに紙おむつとか…、少し疑問に思うところはあったし、ペットボトルがダメなら、差し入れをした際、中身を確認され自己申告したのだから、その時返してくれればいいのにと、少し納得いかないところもあったが…。
『お茶ばかりだと飽きるだろうから、小さい紙パックの飲み物を持っていこうか?』と聞いたが、母は『お茶でいいから大丈夫よ』と答えた。
何より電話してきてくれるまで気力が回復してくれたことに安堵した。
話し口調もいつもの母であった。
私も孫から元気パワーを注入してもらい、母もまた孫からの手紙で元気を注入できたようだ。
孫の威力、恐るべし!
『何か欲しいものはない?』と聞くと『梅干しが欲しいかなー』と言ったので、『朝から病院に確認してOKだったら持っていくね』と言い、続けて『なんかあればすぐにちゃんと看護師さん呼ぶんだよー』『ぼーっと考え事しないでテレビ観てもいいんだからねー』『寒かったら看護師さんに言うんだよー』などと、言い忘れたことはないか頭をフル回転させ、『いつでもまた電話してきてねー』と最後に言い電話を切った。
そんな私はと言えば…
ひとりの夜というのはどうも慣れない。
考えてみると、ひとりで夜を明かすということが今まで無かったかも知れないと思う。
一人暮らしはしたことがなく、独身の時は常に母が居たし、結婚してからも旦那や子供達、離婚してからも子供達が必ずそばに居た。
ーーあぁ、一人暮らしってこんな感じなのかぁ。
なんとも言えない気持ちになりながら、静かな静かな夜を過ごす。
そして今朝。
梅干しの件で病院へ電話を入れる。
全室冷蔵庫を置いていないとのことで、食中毒を起こさせないため、やはり飲食物の持ち込みは無理とのこと。
母にそのことを伝えてくださいとお願いし、書類と前金だけを持参した。
そしてそのまま駅へ行き電車に乗り息子の家へ。
もうひとりの1歳の孫ユーヤが『ばーばー!』と笑顔でお出迎えしてくれる。
これまた最強の笑顔♪
少しふっくらしてきたまだ見ぬお腹の孫ちゃんと共に、またまた元気パワーを注入してもらう。
今年中には4人目の孫が生まれる予定。
母からすれば、4人目のひ孫。
ーーひ孫が4人てすごいよ。ね、お母さん。
早く元気になって、また皆んなでワイワイ賑やかに過ごせる日が来るといいね。
そう、これからますます忙しくなるのだ。
ばーばはもっと体力をつけないとね♪
孫ちゃん達の元気パワーをもらいながら、未来に向かって Go Go だ!
※最後まで読んでいただき有難うございます!
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