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とまどいと焦りと違和感〜ようやく母のワクチン予約できました〜

【前書き】

全国の医療従事者の皆様、毎日ご苦労さまです。
逼迫した現場での中、命をかけて日々従事して頂いている皆様にまずは敬意を表し、この記事を書かせて頂きます。

そしてコロナワクチンに関して日々業務に携わって頂いている皆様にも、改めて敬意を表します。

心より感謝申し上げます。


私には今年90になる母がいる。

この記事は、高齢の母のコロナワクチン接種予約に関しての備忘録として残しておきたいと思い書いている。

接種券とお知らせ

コロナワクチンの接種券はもう随分前に郵送されてきた。

中を見ると、接種券の他にファイザー社製ワクチンの説明書き、2回分の予診票、そして接種までの流れを書いたお知らせが入っている。

そのお知らせの内容とは

①接種場所を探す
市のホームページでワクチンを受けることができる接種場所を探しましょう。
・接種場所を探すことができない場合は、コールセンターにお問い合わせください。

②予約して、ワクチン接種を受ける
・予約開始日は市のホームページ等でお知らせします
[インターネット予約]…インターネットからコロナワクチンの予約ができます(二次元コードとサイトアドレスの記載あり)
[電話予約等]…コールセンター受付時間9:00〜21:00土日祝含む(電話番号とFAX番号の記載あり)
[お近くの指定医療機関]…医療機関に直接予約(電話など)

当日の持ち物記載あり
その他注意事項記載あり

ざっと表すとこのような感じである。

戸惑いその1

母は携帯電話は持っているが、出来ることは電話に出ることと、私にかけることぐらい。

ネットなどもちろん、自分で登録されていない番号を押して電話をするなんてことも出来ない。

母の場合、私や孫が側にいるので代わりに予約することは可能。

しかしお一人暮らしの高齢者で、側に家族がおられない方も沢山いらっしゃると思う。

そんな方達はこれを見てどう思うのだろう。

戸惑いその2

同封されていたお知らせを見ると、まず目に入ってくるのはワクチン接種までの流れの説明。

封筒には接種券が入っている。

流れとして
①接種場所を探す
②予約して、ワクチン接種を受ける
と大きな文字で書かれてある。

そう案内されると、そうするのが当たり前だ。
早くそうしないとって思うのが当たり前だ。

市のホームページを開き、まず接種場所を確認。

すると同じ地域に設置された集団接種会場は、自宅からおよそ1.4キロ離れた場所。

我が家には車もないし、歩けない母を連れて行くとすれば車椅子に乗せて押して行くしかなかった。

そこまで行くには坂道もある。
徒歩で行くしかないのか…。

戸惑いその3

そしていよいよ予約である。

ん???え???

読み進めると、なんとまだ予約できないことが発覚。

まだワクチンが入ってくる数も日も未定だと。

そして何より驚いたのが、この一文。

予約対象になった方から順次、はがきを送付します。はがきが届いたら記載内容をご確認のうえ、予約をお願いします。

また送られてくるの?!

なぜ???

なぜ市は接種券を先に郵送したのだろうか。

お知らせに
①接種場所を探す
②予約して、ワクチン接種を受ける

などと書かれていたら、すぐに予約が取れると思ってしまう方は多かったのではないかと思う。

戸惑いその4

母には高血圧症と心臓病の持病があり、正直副反応の心配もあった。

なので出来ればかかりつけ医でのワクチン接種が望ましいと思ったのだが、どの医療機関で個別接種されるかの情報も、その時点では全くなかったのである。

結果、接種券が送られてきても何ひとつ安心材料はなく、逆に不安要素しか生まれなかったことは事実である。

戸惑いその5

そしてようやくハガキが送られてきた。

そのハガキの内容は至ってシンプル。

このはがきが届いた方は予約が可能になります。

[集団接種(本市設置会場)]
・予約開始日…5月17日(月)午前9時から
※お近くの会場の予約が満員でとれない場合、他の会場も予約できます
・接種機関…5月24日(月)から
・予約方法…①コールセンター(番号記載あり)②予約システム(二次元コードとサイトアドレスの記載あり)

[個別接種(取扱医療機関)]
・予約開始日…5月17日(月)から
・接種機関・予約方法…5月24日(月)から
※医療機関により異なりますので、かかりつけ医もしくは取扱医療機関にご相談ください

ざっとこのような内容。

このハガキが到着してもまだ予約が出来ない。

繰り返しになるが、ならばこの時点で接種券を同封すれば良かったのでは…。

郵送費の無駄にもならず、先に接種券が届いたことによって、ただお年寄りの不安を煽ることにしかならなかったような気がしてならないのだ。

良かったことは、市のホームページで母のかかりつけ医が個別接種取扱機関に載っていたことだった。

焦りその1

そしていよいよ予約開始の5月17日。

かかりつけ医のホームページを見ても、コロナワクチンのことについては一切書かれていなかった。

電話するしかなく、その日の朝に電話をしてみる。

すると回答はこうであった。

入ってくるワクチンの数も決まってなければ、いつ届くかも分からない状態です。明日の13時〜16時の間にもう一度ご連絡ください。
しかし明日に回答できるかも不明です。
早く打ちたい方には集団接種をお勧めしています。

えー???まじで?

集団接種会場は遠いし、副反応も心配なので、やはりかかりつけ医での接種が良いと判断し、翌日また電話をすることに。

焦りその2

翌日言われたとおりにかかりつけ医に電話。
しばらく話し中が続き、やっと繋がる。

しかしまたここで思わぬ返答が…。

予約受付は20日(木)の13時〜16時半に変更になりました。
しかし数に限りがありますので、接種できない可能性もありますのでご了承ください。また、2回目の接種も未定ですので、どうなるかわからないのでそちらもご了承ください。

えー???うそーー?!

ちょっと心が折れた瞬間であった。
私は今無職で家にいるから、言われた通りの時間帯に電話するのも可能である。

しかし、仕事をしていたらどうだろう。

昼休憩以外で電話で予約なんて、ましてや繋がりにくい番号に何度も何度もかけるなんて、絶対出来なかっただろう。

仕方なく、わかりましたと電話を切る。

焦りその3

言われたとおり、20日(木)の13時を過ぎた頃に電話をかけた。

もちろん話し中である。

ここから発信の嵐だ。

色々しながら、発信ボタンをポチ。
話し中を確認し中止ボタンをポチ。

いつになったら繋がるのか若干イライラしながらポチ。
もう予約が取れないのではと不安になりながらポチ。

そんなことを繰り返していると、違和感が出てきた。

違和感

こんなのっておかしくないか。

皆んな頑張って生きているのに、早い者勝ちっておかしくないか。

私の母が受けられたとして、その代わりに受けられない人がいる。

ある情報番組で、私の地域の第1回目の集団接種予約が、ものの20分で埋まったと聞いた。

17日の月曜日にかかりつけ医に電話した時点で、集団接種に変えていたとしても既に定員オーバーで予約出来なかった可能性が高いのだ。

今回の対象は昭和11年4月1日以前に生まれた方である。

その対象年齢の高齢者の中でも持病がなくお元気な方も居れば、重度の疾病を持っておられる方もいるはず。

やはり重度の疾病を持っておられる方が優先されるべきなのではないのか。

そんな違和感を抱きながら、そんなことは言ってられないと心を切り替え、31回目でようやくクリニックに電話がつながった。

そして1回目と2回目のワクチン接種の予約を取ることが出来た。

日程は6月9日と6月30日。

どのくらいのペースで予約枠を設定されているのか分からないが、予約出来たことに感謝。

しかしもしかして母が取った分で違う誰かが取れなかったかと思うと…手放しでは喜べないでいた。

最後に

東京全体の高齢者の接種率はわずか2%だという。

それに対して、東京の小金井市は1回目の接種率が19%にもおよぶらしい。

朝の情報番組で知り得た情報である。

小金井市は独自の取り組みで高齢者の接種を実施しているらしい。

それはズバリ〝予約の取り方〟にある。

それは接種1ヶ月前から、かかりつけ医から患者に電話をして、予約を取る方法。

そこの医療従事者からすればとんでもない作業ではあるが、それこそ患者様に寄り添った患者ファーストの取り組みであるように私は感じた。

信頼関係があるからこそ、患者様も待つことが出来る。

国は7月末の高齢者接種終了を見込んでいるが、小金井市はその独自の方法で、7月初めには終了を予定しているらしい。

早い者勝ちでワクチンを打つことが、果たして正解なのか。


予約は無事取れたが、もしその日母の体調が悪くて打てなかったから、次はどうなるのだろう…。

また一からあんな思いをしなければいけないのか…。


これは、コロナワクチン予約への、とまどいと焦りと違和感についての備忘録である。





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