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内向型の母が外向型の子どもを理解するって難しい②

内向型の母と外向型の子ども

「内向型の母が外向型の子どもを理解するって難しい①」では、次女の物欲の話について書きました。今日は、モノが大好きなのはなぜか。ということについて綴りたいと思います。

外向型の次女を、内向型の私が理解する道のりです。ちなみに、色々な学者が「外向型」「内向型」について違った視点で述べていますが、ここではC.G.ユングのいう外向型・内向型をベースに話します。

<簡単にいうと>
☆外向型・・・外側で起こる出来事(例えばニュースや人間関係など)に興味が向く。常識など外側のものを基準に行動する。
☆内向型・・・自分の内側に沸く思考や感情に興味が向く。自分の考えや気持ちを基準に行動する。

何で「つまらない」「することがない」の?

数年前まで、次女はよく家で「つまんない~」「することない~」と言っていました。私が「何か好きなこと、したらええやん」(内心:することないんて、うらやまし~!時間分けてくれっ)と言っても、「え~、することない~」とぶらぶら。この子は、自分で「したいこと」を見つけられないのか?飽き性なのか?大丈夫か?と、ちょっと心配になってました。(最近で
はしたいことが見つかって、それに取り組むようになりましたが。)

内向型の私は、自分の中に沸いてくる考えや感情と向き合っていること自体が楽しいので、家の中で過ごすことが苦になりません。時間があれば本を読んで考えたり、興味を持ったことを調べたりするので、「何もすることがなくて、つまらない」っていう状態に、どうやったらなるんだ?と頭の中がハテナ状態。でも、日々一緒に過ごし、次女が何でそんな言動をとるのか考え続けるうちに、「モノが好き」ということと、「つまらない」「することがない」と言っていることが実は繋がってるんだ、と分かってきました。

何ですぐ外に行きたがるの?

家にいても「つまんない」「することない」という次女は、すぐ「外に行きたい」「文房具屋行きたい」「スーパー行きたい」と言い出します。果ては、テレビCMで見た遠方の遊園地に行きたいと言い出して、「遠すぎるから無理だよ」と諭してもしつこく言い続ける毎日。あまりにもしつこいので、腹が立って「無理って言ってるやろ~!」と怒ってしまったこともあります(反省)。
近場にしても、ゆっくり家で休みたい私からしたら、「え~。またどこか行くの?」「家で、できること探したらええやん」と思いました。でも、子どもが小さいうちは一人で外出させるわけにもいかず、渋々重い腰を上げるのでした(次女の要求のうち、3回に1回くらいかな(苦笑))。近場なら自分で外出できるようになった今では、一人で近所の本屋や文房具屋に行ったり、おつかいでスーパーに行ってくれたりします。動くことは苦にならないんですね。

モノが好き
次女は、文房具屋に行ったら、消しゴムやシャープペンシル、定規、筆箱などなどを、ワクワクしながら見て回ります。ちょっと違った形や機能を持つ文房具があると、「これは(自分が持ってるのと)ここが違う」と言って興奮。そして、どんどんモノが欲しくなってしまうんですね。一時期、筆箱が8個くらいになってしまい(自分のお小遣いで買って増えていきました)、それでもまだ買いたいと言うので、筆箱一覧表を作らせ、どこで何に使っているのか見える化して「それでも買いたいのか?」と話し合って、何とか買うのを思いとどまったこともありました。
スーパーも大好きです。新しい商品を見つけては、「これ、どんな味やろ」「これ、食べてみた~い」と興味津々です。つい、同じものばかり買いがちな私にとっては、「じゃあ、これ一度買ってみようか」とチャレンジのきっかけになるので、この次女の好奇心は助かります。
チラシも大好きです。チラシを見ては、「これいいな~」「今度、このお店行こ!」と言ったり、「このアクセサリーの中で、ママだったらどれがいい?」と聞いてきたり。チラシを見ているだけでワクワクするようです。

モノから刺激を受けてるのか!!

そんな次女ですが、「文房具屋に行きたい」と言うので「何買いに行くの?」と聞いても、「別に~。何か見たい」ってことがほとんどなんですよね。スーパーにも、別に目的があるわけではなく「行くこと自体」がワクワクなんです。
そんな次女の行動は謎だったんですが、ある時思い当たりました。「そうか!この子は、モノを色々見てみることで『自分にとってピンとくる好きなモノ』を探し当てに行ってるのか!」ってことに。外向型は外で起こっていることに興味の中心があります。なので、まずは外にあるモノを色々と見てみることで、「これは好き」「これはあまりピンとこない」「これ、めちゃくちゃイイ!」等と、自分の思いがだんだん明確になっていってるんじゃないかなと思ったわけです。逆に言えば、外にあるモノに出会って刺激を受けないと何かが始まらないとも言えます。特に、まだ経験の少ない子どもにとっては、刺激を受けるモノにたくさん出会う必要があるのかもしれません。

そう考えると、家にいたら「つまんない」「することない」という感覚は腑に落ちます。「モノを見ること」「モノに出会うこと」によって刺激を受けて初めて、それが本人にとって好きなものなのか、もっと興味が沸くのか、逆にいまいち違ったなと感じるのか、がやっと分かります。モノがないと始まらない。だから、新しいモノ=刺激がない家では「つまんない」「することない」んだろうなと思えたんです。

ということで、次女は次々と新しいモノや事に出会うことで、自分の感覚が磨かれていくタイプなんだなと理解しました。だから、色んなモノに出会わせてあげることがこの子にとっては大事なことなんだなと、今は思います。「自分で『したいこと』を見つけられないのか?飽き性なのか?大丈夫か?」という心配は、内向型からの勝手な見方によるものでした。危ない危ない。

外向型のお子さんを持つ内向型のお母さん、お父さん。同じようなご経験、ありませんか?あったら聞かせて頂きたいなと思います。ちょっと違うな、というご意見も大歓迎です。自分とは違ったタイプの子どもの謎行動を、一緒に解明していきましょう!

おわり


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