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内向型の母が外向型の子どもを理解するって難しい③

内向型の母と外向型の子ども

「内向型の母が外向型の子どもを理解するって難しい①②」では、内向型の私が、全く思考回路の違う次女をどのように理解してきているのか、少しずつ違った角度からその道筋を辿ってみました。今日は、「休むこと」について綴りたいと思います。
皆さん、疲れた時にはどうやって休んでいますか?何をすることが、あなたにとって「休むこと」ですか?私にとって「休めた」と感じるのは、心身ともにオフにした状態で過ごしている時なんですが、次女にとって「休めた」と感じるのは、そんな状態ではないことが徐々に分かってきました。それが分かるまで、「休む」ことについて、次女の感覚と私の感覚はどうも違うようだと薄々感じながらも、けっこうな年月、それがどんな違いなのか分からずに過ぎてしまいました。次女が、自分の思いを少しずつ言葉にして教えてくれるようになり、この「何か違うな」の中身が分かってきたので、今日はそれをまとめてみようと思います。
この違いはもしかすると、外向型と内向型の違いに端を発するわけではなく、それとは違ったところにルーツがあるのかもしれませんし、外向型の方が「私は違うな」と感じられるかもしれません。ちょっとよく分からない部分もありますで、「そんな違いがあるんだなあ」というくらいで読み進めて頂ければと思います。

なお、色々な学者が「外向型」「内向型」について違った視点で述べていますが、ここではC.G.ユングのいう外向型・内向型をベースに話します。

<簡単にいうと>
☆外向型・・・外側で起こる出来事(例えばニュースや人間関係など)に興味が向く。常識など外側のものを基準に行動する。
☆内向型・・・自分の内側に沸く思考や感情に興味が向く。自分の考えや気持ちを基準に行動する。

「休む」ってどういうこと?
内向型の私は、どこかに出かけたり、家の中であっても何かしたりすると疲れが溜まってくるので、息抜きの時間は何もせずひたすらゴロゴロしたり、ぼーっとしたりしています。それが「休むこと」だと思っていました。私にとっては、心身ともに稼働させずオフの状態にすること。それが休むことです。

なので、子どもが小さい頃は、動き回って疲れたかなと思う頃合いを見て「そろそろ休もう」と、子どもを休ませていました。私と同じ内向型の長女は、疲れた時、私と同じように心身ともにオフにすること、何もしないで過ごすことで、疲れが取れていきます。ところがところが。外向型の次女は、何か違う。「休みなさいよ~」と誘って一緒にゆっくりしていても、何だか休んだ効果がないみたいなんです。何もしないことで、体力は確かに回復していっているようですが、気持ち的には余計疲れているような??これは一体、どんな状態なんだ?

その謎は、次女が成長するにつれて解けてきました。次女自身が、言葉で語ってくれたからです。どうも、次女にとって、私や長女のように心身をオフにする状態は、全然「休んだ」ことになっていなかったようなんです。心身をオフにするとイライラし、逆に好きなことをしてる方が、疲れが取れていくとのことでした。

次女の「休み」の過ごし方

好きなことをしている方が疲れが取れるという次女の、休みの過ごし方。勉強の合間、息抜きの時間をどう過ごすかといえば、好きなアニメを見てギャーギャー腹を抱えて笑っていたり、Webサイトを検索しては「この服いいな」「次の誕生日には、何を買ってもらおうかな~」とワクワクして眺めてみたり。ちょっと出かけてこようかな~、と近場に出かけたり。息抜きに料理もします。「疲れたからプリン作るわ~」と言われた時には驚きました。「え~?今は休み時間じゃないん?疲れたから休むんじゃなくて、疲れたからプリン作るって!?疲れるやん(汗)」ってびっくりしたんです。次女は、きょとんとしてました。おいしいプリンを作って、数時間後には食べられるってことの方が、元気の素。何でプリン作りで疲れるん?って感じだそうです。

そう。外向型の次女は、私のイメージしている「何もしない」ことが休まる時間ではなかったのでした。「好きなことをする」方が息抜きになって、気力が回復していくそうなんです!何か「する」と疲れてしまう私にとって、これは眼から鱗でした。何か「する」ことで、疲れが取れていくなんて。ただ、頭では理解できても「何かすることで回復する」ということが私には実感としてよく分からずに、今でも時々「ちょっと休んだら?」とオフ状態になるように誘ってしまいます。ついつい、私の思う「休み時間」に誘って怒られます(苦笑)

寝るのなんて時間の無駄

次女は、「そろそろ寝なさいよ~」という夜の声掛けも嫌いです。
私は寝ることが大好きだし、しっかり寝ないと調子が悪くなるタイプです。だから、夜寝る時間が近づくのが楽しみです。ところが次女は、「そろそろ寝る時間だよ~」と声をかけると、「寝たくない!」と怒り出します。まだまだしたいことやしなくちゃいけないことがたくさんあるのに、寝るなんてもったいない。寝るなんて時間の無駄、だそうです。私からしたら、「え~!?何それ」ですよ。睡眠の時間って脳や身体の疲れを取るためには大事なものですが、次女にとってはそれが「回復するための時間」だという捉え方にはなっていないようです。

外向型の子どもには「息抜き」がオススメ?

ということで、外向型の人には「そろそろ休んだら」という声かけではなく、「そろそろ息抜きしたら」の方が合っているんだと私は理解しました。「休む」というと、どうしても何も「しない」というイメージになってしまいますが、「息抜き」だったら、人によってはそれが「何もしない」ことになるし、他の人にとっては例えば「プリンを作ること」「散歩しに行くこと」になるからです。

と、内向型の母は、またつらつらとあれこれ考え過ぎるのでした。子どもを理解するのは難しい。そして、とても面白い!

皆さんの「息抜き」とは、どんな状態ですか?何も「しない」ことなのか、何か好きなことを「する」ことなのか。良かったら教えて下さい。

おしまい



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