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挙尾候補🐈️

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花屋の葉子さんとシークレットガーデン【物語】冒頭加筆&修正版

花屋の葉子さんとシークレットガーデン【物語】冒頭加筆&修正版

「さあ、あなた達、準備はOK? そうよ、背筋をしゃんと伸ばしてとびきりの笑顔でね」

 ミモザ色した軽バンの荷台に、次々と木箱が積まれてゆきます。背丈もバラバラな色とりどりの乗組員達は、浅い木箱の船から誇らしげな顔で点呼に応じておりますね。

「ふう……もう積みきれない。土は座席の足元に置くしかないわね」

バタンッ

 ミモザ色の車体が揺れて、石畳の広場からいざ出航です。
 何か美味しいものでも

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ねこねこサミット【物語】

ねこねこサミット【物語】

「それでは……『ミミズクはネコ科か?』について、『ミミズクはネコ科かもね。たぶん』で、みなさまの見解が一致しました」

 彼ら、肉球だとイマイチ音が鳴らないので拍手はしない。そのかわり、ケケケケと一斉にクラッキングする。スズメを見たときと、この議場でしか使われない。

「続いての議題に移らせていただきます」

 集まった猫議員達は思い思いに一息つく。前足で顔を洗い、アクビしながら伸びをして、小さい

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鏡の中のボレロ 【物語】

鏡の中のボレロ 【物語】

 踊り部の夏合宿に部員でもない僕が駆り出された理由はよくわからんが、親友の渡が熱心に誘ってきたので参加している。

「おまえ、自覚ないのか?」
「何のことだ?」
「おまえはな、片足に重心かけているだけで絵になる男なんだよ!」

 パンパンッと部長である彼が手を叩くと、爪先立ちでスススと男子部員五名が集まってきた。

「踊り部の精鋭達よ! この鏡館は圧巻だろう」
「まさに、我々の求めていた環境です」

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踊り部、喜ぶ 【お話/エッセイ】

踊り部、喜ぶ 【お話/エッセイ】

部長である渡がパンパンと手を叩くと、鏡に向かっていた男子部員5名がクルッとターンし、爪先立ちでスススと集合した。

「踊り部の精鋭達よ、朗報だ!」
「部長、もしや…」
「櫻葉が踊り部への入部を正式に受けてくれた」

おおお~✨踊り部の面々が目を輝かせる。

「櫻葉、こちらへ」

僕は扉の陰で羞恥心と闘っていたが、ついに観念した。

「櫻葉先輩!ようこそ!」
「ようこそ、踊り部へ!」

さりげなく股

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踊り部 渡の苦悩、そしてパッション、もしくは兄者のシュークリーム【物語】

踊り部 渡の苦悩、そしてパッション、もしくは兄者のシュークリーム【物語】

「ブラボー!ブラボー、踊り部!」
「芸術点において、過去最高得点を叩き出しました!」
「部長の渡くん、いまのお気持ちは?」
「日頃の練習の成果を皆さまに評価していただき、光栄の極みです」

 我ら踊り部は、怖いくらい順調に地区予選を突破し、秋の全国大会へ駒を進めることとなった。
 全国大会の優勝校には、トロフィーとメダル、そして黄金のタイツが授与される。踊りを愛する高校生にとって、黄金のタイツは喉

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