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秋が来れば…(その2)。
さて。そんなこんなで我が家の一員となったRちゃん。そうと決まれば、とにかく命名である。
竹藪に置き去りにされたか、母猫に去られたか、その真相は定かではないけれど、いずれにせよ、生後たった1ヶ月ちょいで独りぼっちになったRちゃん。それは寂しい始まりだったけど、これからはちがうよ。私たちがずっと一緒にいるのだから!とにかく元気な女の子でいてほしい。
何がいいかなぁなんて言いながら、薄いブルーの瞳を
井戸に焦りはこだまする。
この半年間、ずっとあることについて、そう感じている。去年の今頃は、こんな世界が待ってるとは思わずに過ごしていた。年が明けたら、渦巻くものに世界は覆われて。そんな中でも日常は続いてゆき、同時進行で誰もが命のからくりを続けている。
ときどき、深い息を吐いて、その音に耳を澄ます。それから、ゆっくりと息を吸い込んで、大丈夫、まだ体の芯まで空気が行き来してるなと確認する。何かに囚われすぎているときは、空振
そう思っておくほうが
別段、衝撃的でもなければ深みもないような出来事を、ふと、日常の瞬間に思い出すことがある。誰にでもきっとあると思うけれど。
私には、そんな瞬間に、20年来変わらず出てくるシーンというのがいくつかあって、最も頻度の高いのが『受験会場でのソレ』。
とある大学の試験を地方都市で受けた。もちろん周りに知り合いなどなく、人生初に踏み入れた土地での受験だった。会場が学生たちで満たされるにつれ、聞きなれない方