雨粒の幽霊
雨が降ってる気がして目が覚めた
起き上がりカーテンを開けたら
窓の外は空っと晴れた青い色彩が
広がっていて
雨粒一粒見当たらない
きっと雨の幽霊が枕元に出たのだ
見えないけれど確かに夢の際で
僕は雨音を聞いていた
窓を叩く雨粒の形さえ描けた程
くっきりとキいていたのだ
目を閉じてれば
まだ聞こえる気がする
雨の幽霊その嘆き
イタズラ好きで寂しがり屋
耳について離れない声
晴れ渡った空の下には
不釣り合いだけども
心のどこかでは
雨の幽霊に会いたがっていた
僕がいたんだ
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