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【あがり症】真っ正面から立ち向かうことが結局は近道

あがり症克服のために
トライアンドエラー
(セルフ人体実験ともいう)を
繰り返した、ロン毛のあがり症です。


今回のテーマは、
「真っ正面から立ち向かうことが結局は近道」です。


以前より私は、

人前で話せるようになるためには、
人前で話さないといけない


ことについて、noteで発信し続けています。


今回は、このことについて、
少し別の角度からお伝えしたいと思います。


人前で話せるようになるためには、人前で話さないといけない


私には、過去に「人前で”話さない”克服法」ばかりを
試していた時期があります。


期間でいうと、6年間。


なぜ、私が6年もの間、
人前で”話さない”克服法を試し続けたのか?


それは、人前で話すことが
不安で仕方がなかったから。


しかし、それらの克服法はダメでした。


ひとことでいえば、効果なし。


そればかりか、それらの克服法を試したことは
人前で話すことからの逃避にもなり、

あがり症を、
悪化・長期化させてしまうことになりました。


(参考リンク)
私がなぜ最初から場数を踏まなかったのか?



そんな私が辿り着いた
あがり症改善のファイナルアンサーの一つが、
冒頭に書いた「人前で話す」ことになります。


というか、恐らくみなさん、
うすうす気づいていると思うんです。



人前で話すことが、
あがり症改善の一番の近道かも知れないと、、、



しかし、それをするには相当な苦痛が伴いそうだし、
立ち向かう勇気など湧かない。


さらに欲を言えば、楽に克服したい。


だから、人前で話すことから
ついつい目を逸らしてしまうんですね。

(スモールステップでやっていけば、
 その心理的負担感も少しは減らせるんですけどね)


その結果、人前で話すことなく
人前で話せるようになるという、

冷静に考えると「そんなこと、できるの?」
という道を模索するわけです。


(例えるとすれば、プールで泳がずして、
 プールで泳げるようになるか?みたいな話。)


そして、そんな時にネットを見れば
目に飛び込んでくるのが、

「たった1日で克服できる」
「1日10分○○だけやれば克服できる」
「家でコッソリ克服できる」
「場数を踏むと悪化する。だから、代わりに○○を」


といった、セールスコピー。


あがり症の方の、”早く克服したい”という心理に
つけ込む商材に、思わず釣られそうになるわけです。


そして、ヘタすると、
誰かの養分になってしまうという、、、

(そんな特効薬があれば、とっくに普及しているはず。
 そうなっていないということは、、、)


かくゆう私も、その手の高額商材に
引っかかってしまった苦い経験があります。

(参考リンク)
あがり症セミナー受講報告



ちなみに私は、人前で話す練習を開始してから、
「壁を超えた」と思えるまでに
3年2ヶ月かかりました。


これが何を意味するかというと、

「1日で克服」とか、
「コッソリ克服」とか、
「楽に克服」とか、

そもそも、
そんな簡単な話ではないかも知れないということ。





少し脱線したので、話を戻します。


“人前で話さないといけない理由”は、
少し見方を変えてみれば、分かり易い。


例えるとすれば、”高所恐怖症”。


高所恐怖症を改善するためには、
スモールステップで、
高所に慣れていくことが有効とされています。


つまりは、高所に行けるようになるためには、
高所に行く必要があるということ。


他には、”広場恐怖症”。


広場恐怖症を改善するためには、
スモールステップで、自分の苦手な場所に
慣れていくことが有効。


苦手な場所に行けるようになるためには、
苦手な場所に行かなければならないということ。


“高所”にせよ、”広場”にせよ、恐怖の対象から、
逃げていてはダメなんです。


あがり症もこれと同じ。


あがり症は、ある意味「”人前で話す”恐怖症」です。


人前で話せるようになるためには、
人前で話さないといけないということ。
(「人に慣れる」ことも必要です。)


まずは、自分が緊張する理由をしっかりと考えてみる。


そこでの、”気づき”をもとに、
どうすれば改善できるか、仮説を立てる。


そして、その仮説を人前で話す場面で試してみる。
(もちろん、スモールステップで。
 なるだけ安全な場所で。)


うまくいけば続けてみて、うまくいかないなら
別の仮説を立てる。


こういった、”仮説ー検証サイクル”を回しながら、
人前で話すことで、
自分なりの正解を導き出す必要があります。


まとめ


私の経験や、同じ悩みを持つ仲間から
聞いた話を振り返っても、

安全地帯に身を潜めていて、
あがり症が改善することはない。



改善のカギは、”安全地帯”ではなく、
“自分の苦手な場面”に落ちています。


そこに、勇気を出して立ち向かう必要があります。


勇気を出して、真っ正面から立ち向かうことを
決めた時から、改善のストーリーが始まります。


今回は以上です。


私の体験談が
皆さんのあがり症克服の
お役に立てれば幸いです。

(理論的根拠はこのあたりの本に書いています)
山上敏子の行動療法講義with東大・下山研究室
臨床心理フロンティアシリーズ 認知行動療法入門
はじめてまなぶ行動療法
セラピストのためのエクスポージャー療法ガイドブック
不安障害の臨床

(関連リンク)
「場数を踏む」という言葉を使わないでおこうと思う
場数は「スモールステップ」で踏めば大丈夫
「体験学習」をオススメする理由
人前で話す練習の場は、至るところにある
結局、矢面に立って話すのは自分だということ
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核心的な話:成功体験はどのように脳に働くのか?

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