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不登校を脳科学から考えてみる

こんばんは、誰かにとってのあしながおじさんです。あしながおじさんにしては、言動が過激ですすみません。

今日は、不登校を脳科学的に考えてみようと思います。不登校の子どもの理解に少しでも繫がればいいかなと思っています。

ではまず、人間の脳の構造を見てください。大体こんな感じ。

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上からいきます。外側の大脳は「思考・判断・理性」を司っていて、人間脳とも呼ばれます。真ん中の大脳辺縁系は「感情や感性」を司っていて、動物脳と呼ばれます。深部の脳幹は「本能や無意識、肉体5感覚」を司っていて、爬虫類脳と呼ばれます。

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上の赤い丸のところ、これが、不登校の子どもが「学校に行きたくない」正体の部分です。学校に行きたくないっていう「気持ち=感情」なんだから。そしてやる気の根源はこの脳幹にあります。

よく不登校の子どもに、なんで学校に長いこと行かなかったの?と聞いても「わからない」っていう答えがよく返ってきます。これは感情や感性から湧き上がっているものだから言語化しにくいんですよね。大人もよく、仕事は嫌じゃないのに「仕事行きたくないなぁー」ってなるのと同じようなもんです。大人は生活かかってるし、大脳が発達しているから這いつくばってでも仕事に行けますけどね。

あ、そうそう。だから不登校の子どもに「将来の進路が…」とか「学校の成績が…」という風に理詰めしても無意味だと思います。赤い丸の部分は、内側から湧き上がって来るのが普通なので、外発的に危機感を与えても長続きしません。そもそも他人の感情に、自分の理性は通用しないといえます。

じゃあどうしたらいいのかというと、赤い丸のところを満たせばいいんです。

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まずは本能や肉体5感覚。十分な睡眠、食事、運動。五感を使うことをやる。能動的なものが良いと思われます。ゲームは中毒になるなのであまりよろしくないです。マインクラフトは例外です。あれは子どもの知性を高めることにも使えるからです。ゲームをやるならマリオパーティみたいに誰かとコミュニケーションをとりながら楽しめるものがおすすめです。

そして子どもが、感動することが一番です。楽しかった!嬉しかった!美味しかった!達成感などなど。自然のなかでハイキング、ボルタリングジムに行く、一緒に料理を作る、ミュージカルを観に行くなどなどです。勉強は後回しで構いません。そうすれば心のエネルギータンクは溜まります。エネルギータンクが溜まれば、苦手なことにも向き合えるようになります。

以前も僕の記事の中で、子どもの心を満たすことが大事!と言ったことがありますが、こういうことなんですよね。あと大人はできるだけ子どもの前では「ごきげん」でいてください。そうすると子どもは安心して、赤い丸を満たすことにも繋がりますから。

では、本日はここまで。ありがとうございました!

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