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【255文字書評】すばらしい人体 - あなたの体をめぐる知的冒険/山本健人 著 (2021/09)

この本を読んでいるうちに、子どもの頃に読んだ『学研まんが からだのひみつ』のことを思い浮かべた。
そんな知的好奇心を満たしてくれる楽しさを思い出させてくれた本。

本書が目指すのは、過去から未来まで、頭から爪先まで、人体と医学を楽しく 俯瞰 することだ。幼い頃に買ってもらった新しい図鑑の頁をワクワクしながらめくったときのような、心躍る体験を届けたいと思う。

Kindle版 位置: 83(はじめに)より

第1章では、それぞれの内臓の役割について。
例えば「膵臓」は、三大栄養素をすべて消化できる。
だから、膵臓が損傷して体内に液漏れすると、自分の体を消化してしまうので一大事になる。
なるほど、分かりやすい!

著者の医学に対する敬意が、そこかしこに感じられる。

人体、病気、医学史、健康トリビア、現代医療。
医学のさまざまな分野を網羅した、知的好奇心が詰まった一冊。

(2021年9月刊)

医療従事者の服装といえば、「白」というイメージを持つ人が多いかもしれない。確かに、医師や看護師など医療従事者は白衣を着ていることが多い。
だが、手術や処置の際に身につける使い捨ての物品となると、断然「青系統」のものが多くなる。ドラマの手術シーンを思い浮かべるとわかりやすいが、マスクや帽子、ガウン、手術台にかかったシーツなど、あらゆるものが薄い青〜緑色である。
なぜだろうか?
実は、青や緑が赤の補色だからである。
血液を見る機会の多い処置では、医療従事者は赤色をじっと見ることになる。もしシーツやガウンが白いと、視線を移した際、そこに青緑の残像がちらついて見えにくくなってしまう。これを補色残像現象という。そこで、補色である青系統の物品を使い、残像による視野の妨害と目の疲れを軽減するのだ。

Kindle版 位置: 3,338 より

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