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【255文字書評】鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。/川上和人 著 (2017/04)
文庫版
単行本版
小笠原諸島を主な調査地としている鳥類学者さんによる、鳥にまつわるいろいろな研究エピソードがつまったエッセイ。
…なのですが、学者さんとは思えないゆるい筆致がいたるところに。
ある年の3月、無人島にて夜を待つ4人の影があった、残念ながらルパン一味と不二子ちゃんではなく、夜目遠目笠の内が似合う中年男性の一群だ。
本題に関係ない、あちこちに散りばめられている言い回しがいちいち面白くて、病みつきに。
鳥が空を飛ぶためには軽量化が不可欠だ。ネコもカラスも似たようなサイズに見えるかもしれないが、前者は約4kg、後者は600gだ。
鳥のことに全く興味がなくても、読み物として楽しく読めること請け合いです。
Kindle版の無料サンプルも長めなので、サンプルでも本書のテイストは十分伝わるかと思います。Kindle Unlimited 対応。
鳥は歩きながら首を振る。カモやカモメなど振らない鳥もいるが、話すと長くなるので彼らのことは忘れ、ニワトリやハトが歩く姿を思い浮かべてもらいたい。
(中略)
まず首を伸ばし、頭の位置を固定した上で体を前に移動させる。体が移動したらまた首を伸ばし、同じ行為を繰り返す。このことにより、首を動かす一瞬以外は頭の位置が静止し、安定した視界が長時間維持できる。つまり彼らは首を振っているのではなく、空間に対して頭を固定しているのだ。
2017年4月刊(2020年6月文庫化)
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