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週刊・フランス滞在記

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【毎週金曜日に配信中】 2019年11月から2020年3月までフランス南東部のグルノーブルという地方都市に滞在。 ストライキあり、コロナありの賑やかな現地生活を満喫しつつ、スイス…
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2022年4月の記事一覧

074. コインランドリーではお母さん、一時休業

074. コインランドリーではお母さん、一時休業

bonsoir!🇫🇷 毎週金曜日更新のフランス滞在記をお届けします。
花粉症の季節になりましたね。3月中頃からアレルギー気質の娘はお鼻グシュグシュ、目はかゆいかゆい。今年は例年より飛散量が多いそうですね。4歳ぐらいからだいぶアトピー症状が軽くなってきてホッと一安心していたけれど、春と秋は喘息で寝付けない夜もあるし、敏感な気質とはやはり季節の運行とともに長いお付き合いになりそうだなと感じる春です

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075. ザクロはオーベルニュへの伏線

075. ザクロはオーベルニュへの伏線

bonsoir!🇫🇷 毎週金曜日更新のフランス滞在記をお届けします。ここからわたしに強烈な印象を残したオーベルニュという地について書こうとしているのですが・・久々に「書けない」。筆がうまく進まないのです。仕方がないので、今日はこのモードのまま書いてしまいます。



滞在記のような回想録を長く書いていると、人の記憶というのは本当に凸凹で歪な形をしているのだなということがよくわかる。スルスルと

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076. 古い地母神信仰の残る奇石の街、ル・ピュイ=アン=ブレでほほえむ赤マリア|オーベルニュ編

076. 古い地母神信仰の残る奇石の街、ル・ピュイ=アン=ブレでほほえむ赤マリア|オーベルニュ編

bonsoir!🇫🇷 毎週金曜日更新のフランス滞在記をお届けします。

前号からようやくスタートしたフランスのお臍、オーベルニュ地方への旅のお話。今日は、古い地母神信仰の香りを残す街、Le Puy-en-Velayで出会った赤マリアのお話。



オーベルニュへの出発前日。夫と娘が買ってきたザクロでジュースを作りながら何となく不思議な体験が待っている予感が漂っていた(→☆75話参照のこと)。

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077. 奥の院の黒マリア|オーベルニュ編

077. 奥の院の黒マリア|オーベルニュ編

bonsoir!🇫🇷 毎週金曜日更新のフランス滞在記をお届けします。
前号に引き続き、今号もLe Puy-en-Velayで出会ったマリアについて。

前号では、街のシンボルとなっている大きな岩山の上に立つ赤マリアのことを書きましたが、今号では、その麓に位置するノートルダム・ド・アノンシアション大聖堂の中へと入って行きます。その中にいるという黒マリアに会いに行ったのですが、私がシンパシーを感じ

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078. カントルーブを聴きながらオーベルニュの大地を走る|オーベルニュ編

078. カントルーブを聴きながらオーベルニュの大地を走る|オーベルニュ編

bonsoir!🇫🇷 毎週金曜日更新のフランス滞在記をお届けします。
赤マリアと黒マリア、そしてもう一人のマリアに出会いLe Puy-en-Velayを後にした私たちは、今夜の宿泊先であるオーベルニュの小さな街へ向かった。

カントルーブ作曲のオーベルニュの朝を聴きながら。


そうだ、オーベルニュといえばあの曲。カントルーブ作曲の「オーベルニュの歌」。

これはオーベルニュ地方に古くから伝

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