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おすすめライトノベル③『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』面白い。文句なく面白い。

唐突なんですが。

あなたの周りに、「コイツ、ダッメダメだな~」と思える人、いますか?

いる人。いない人。色々、いらっしゃることでしょう。

その中でも、いると答えた方。

はい、おめでとうございます!

いや何でだよ、という声が聞こえてきますが、大丈夫です!

今回、ご紹介するライトノベル、羊太郎先生の『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』(2014年7月刊行)を思う存分、楽しむことが出来るからです!!

ぱちぱちぱちぱちー!(拍手)

……痛い目で見ないで。


そこまで言うって、どんな話なのさ。

今回は、あらすじを「紀伊國屋書店ウェブストア」から引用させていただきます。

アルザーノ帝国魔術学院非常勤講師・グレン=レーダスは、自習→居眠りの常習犯。まともに教壇に立ったと思いきや、黒板に教科書を釘で打ち付けたりと、生徒もあきれるロクでなし。そんなグレンに本気でキレた生徒、“教師泣かせ”のシスティーナ=フィーベルから決闘を申し込まれるも―結果は大差でグレンが敗北という残念な幕切れで…。しかし、学院を襲う未曾有のテロ事件に生徒たちが巻き込まれた時、「俺の生徒に手ぇ出してんじゃねえよ」グレンの本領が発揮される!
第26回ファンタジア大賞“大賞”受賞の超破天荒新世代学園アクションファンタジー!

ロクでなし魔術講師と禁忌教典 / 羊 太郎【著】 - 紀伊國屋書店ウェブストア|オンライン書店|本、雑誌の通販、電子書籍ストア (kinokuniya.co.jp)

今回の作品。なんと第26回ファンタジア大賞の「大賞」受賞作品となっています! これ以上、上はありません! すごい!

ある意味で、ファンタジア大賞の頂点に立っている物語な訳なのです。


で、話を戻しますと。

今回の話。あらすじにもあるとおり、主人公であるグレンは。


ダッメダメです。本当に、ダッメダメです。大事なことなので2回言いました。


「……ええー。ダメダメじゃん」

まあ事実なので、何も反論しません。(真顔)


でもね。

このライトノベルの舞台は、魔法が当たり前に存在するファンタジーな世界です。

大魔法使いの元で、ニートをしていたグレンは、主人の命令でイヤイヤながらも、とある魔法学園の非常勤講師になります。

しかし、真面目な生徒達が多い学園の中でも、グレンのやる気はありません。

遅刻は当たり前。嘘はつく。授業は自習ばかりのテキトーさ。

おかげで生徒達からは、ひんしゅくを買います。

それでも、グレンはテキトーを貫きます。

おかげで生徒から喧嘩を売られて、そして負けます。

本当にダッメダメじゃんか。そう思うでしょう。

しかし。ある出来事がキッカケで、グレンは少しやる気を見せます。


そこからが抜群に面白い!


独特な魔法の描写。

世界観をちゃんと匂わせてくれる、食事の描写。

グレンがどうしてそこまでやる気がないのかといった説明までも。

ちゃんと描写され、また納得がいくものになっています。

新人であるにもかかわらず、ライトノベルとしての完成度が非常に高いことも、すばらしい!

なるほど! これは大賞になるわけだ!!

そう思わずにはいられません。


教師物かつ王道を貫く作品。

思えば、この作品。

『金八先生』や、『GTO』、『ごくせん』といった教師物の流れがあるんですよね。それも、王道的な作品として。

漫画で例えるとしたら、『地獄先生ぬ~べ~』あたりでしょうか。
(世代的な意味でも)

教師である主人公本人は、どこか抜けていて、不真面目。

でも生徒のために熱くなれる。

様々な教師物のストーリーになぞって、このグレンも最終的には熱血教師になります

そんな物語。良いと思います。


気になることがあるとしたら……。

ただ欠点があるとしたら。

このグレン。
今までの教師キャラクターとしても、非常に個性が強いです。

タイトルにもなっているとおり、「ロクでなし」ですから。

そこが、人によっては合わなかったりするかもしれません。


それでも、私はこれをおすすめするぜ!

そんな欠点があっても。私にはこの作品、合っていたみたいです。

読みやすい文章構成。

独自の解釈がされた魔法。

生活感のある、魔法学園での生活の描写。

さらには、そこから広がる王道的なストーリー展開。

特に文句の付けようがありません。

とりあえずライトノベルで迷ったら、この一冊をまずは薦めます。

……まあ、他にも複数ありますけどね。

おすすめのライトノベルは。



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