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配信者と男。 変な夫婦。

先日久しぶりに映画を見に行った。
彼女の好きな「オモコロ」と言うウェブメディア会社のクリエイターの本が映像化された「変な家」と言う映画だ。
本を読まずに見たのだか、考察あり、びっくり要素あり、往年のホラー映画を思わせる構図、続く呪いなど、事前情報がなくてもそれなりに楽しめる映画であった。

彼女の仕事にはムラがある様で最近はあまり新宿で見かけなくなった。
とは言え定期的に通う店は引き続きある様で、目星をつけている店に行けば見つけることは容易い。
仕事の都合なのか曜日や時間もある程度読める様になりつつある。

ひとつの物事にあまり執着するタイプのヲタクでは無かったが、本件に関してはそれなり時間を費やしている。
人間関係とはこうも人を狂わせるのかと自らを持って体験している。


新宿二丁目に来る際、彼女は高確率で何かの配信を見ていた。
X(旧Twitter)を見ると「石川典行」と「七原浩平」というライブ配信者を推している様だ。
特に石川典行に関しては活動範囲が埼玉、東京と近い事もありイベントに参加したり会いに行ったりしている様だ。

彼女がこの様な男性を推す事が意外だなと思った。
常々Xで「顔がいい」「性癖どっぴゅんこな人」などと異性や同性に対して発言を繰り返しているが男性に対しては決まったフォーマットの顔がある様で、それに近ければ良いが特にアクションを起こすと言った事はない様である。

彼女の言う「男嫌い、いらない」は男性の全てが嫌いだか、一定の範囲に収まる男性であれば一定の範囲に入れる事を許容できるが深くは出来ないと言ったいくつかのバリアがある様に感じた。

顔がどれだけ当てはまっても、ワンナイトは愚か交友を深める気もさらさらない様である。

ヲタクがグッズを購入して眺めるが、それをどこかに連れて行ったり外で着用しない様な構図に似ている。

しかし配信者に対するコメントはどちらかと言うとガチ恋にも似た様なコメントが多く、彼女は男性とどの様な関係性でいるのを望んでいるのかは見ていても掴めず難しい。

困ってる配信者に優しくコメントを投げたり、時にはワガママを言ってみたり、配信者とコメントで喧嘩をしたり、それなりに閲覧の多い放送なのに彼女と絡んでいる印象がある。

配信においては彼女の方から男性側に寄り添い、合わせてあげるという印象があった。

それがヲタクで言うぬいとお出かけや聖地巡礼、イベント参加の様な構図に似ていると思った、


とは言え、どの男性にも画面越しや彼女なりの一線と言うか壁がある様に見える。

しかし女性に対しての彼女は甘く、意図も容易く女性に触れつつ話しかけ、好みを聞き、2人で別の場所に移ってしまうのだ。

友人もいる手前、即ターゲットを決めて店の外に行くと言う訳ではないが、彼女なりのビジュアルのタイプが居たら積極的に声を掛けて、2人で抜け出してしまうのである。

新宿二丁目は1つの店で長く飲むのも良し、複数の店を梯子するのも良しと言ったら場所なので彼女の遊び方を否定はしない。

しかしベロベロになって抜け出した彼女の行き先は高確率でホテルかタクシーなのである。


新宿にはラブホテルが沢山あると言われているが、それは特定のエリアのみの話であり、かつそのラブホテルは場所によってはそこそこ歩く範囲になる様である。

新宿二丁目付近のラブホテルは同性に寛大である物の少し設備の古い所が多い様で、気分によっては移動するらしい。

彼女はいつもベロベロになりながら「泡風呂したい」「大きい布団で寝たい」と繰り返し、それを聞いた女性がホテルを提案し消えていくと言う流れがある様だ。

もちろんこれは毎回ではない。
恐らく翌日の仕事のない日でかつ見た目は女性だがプレイは男性が出来る「フェムタチ」と呼ばれる人と会えた時はこの様にホテルに行くのではないかと推測している。


漫画か書籍で「ゲイはなぜ性に奔放なのか」を解説している文章があったが「次いつこの自分の状態を理解し受け入れてくれる相手が見つかる確率が低いから、可能性を感じたら猪突猛進で進むしかない」の様な事を書いてある物があった。

確かに、普通の男女でも好みや相性で離婚や未婚が進む社会において異性愛者という特殊な人種はさまざまなしがらみから解放される事はなく、常に好奇の目に晒されていると、新宿二丁目と言う空間は好奇の目もなく、しがらみも表立ってある訳ではないだろうから、社会的な重荷を下ろせる良い場所なのだろう。


しかし彼女は絵師と婚姻関係にある。
いくら絵師と彼女との間に身体の関係が無かったとしても、彼女の行為は不貞行為ではないだろうか。

絵師の様に金銭を支払い性的サービスを受ける事と、彼女の様に金銭なく性的サービスを行う事は同等に語って良い物ではないと私は考える。

仮に彼女が金銭の関係であったとしても、また現代社会では女性の風俗利用のアタリは強く、同等の物としては扱われないだろう。

この現状を絵師はどう考えているのだろうか。

最近は外出もあまりしていない様だか夫婦仲はお世辞にも良いと言えないのではないだろうか。

男は女に身体を求め、女は男に心を求めると聞く。

絵師と彼女に身体の関係がない今、絵師は外に女を作り、彼女は外に男を作っているのではないだろうか。

そうであれば本当に金や名誉の為の見せかけの結婚ではないか。
絵師は自身の産むキャラクターの設定は死守するが、自身の見栄のために結婚する程自身の見え方に気を使う方ではないと思っている。

また彼女は常に良い学校、職場、高貴な生活や趣味、優れたルックスなど貧乏や底辺を知らず常に完璧を求めるものの大きな挫折はなく、傲慢なタイプではないかと思っている。

この結婚は恐らく彼女に何かあっての物なのだろう。
金銭なのか、名誉なのか、身体の関係を持たない婚姻関係を絵師が認めたのか、謎は多い。

そして絵師は夜の街に繰り出す彼女を見て何も思わないのだろうか。同性とは言え不貞行為ではないのだろうか。

この結婚、なんか変なんです。
愛がないんです。

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