☆学級経営86☆共に生きる学級
熊が人里におりてくる。そんなニュースを見ました。人間とほかの動物たちの「共生」、そんなことを考えながら見ていると、いろいろな思考が浮かんできした。
そういうことには全く詳しくないのですが、そもそもなぜ熊と人はめったに出会わないのでしょうか。
熊には熊の生活場所があって、そこに基本的に人間は立ち入らない。人間には人間の生活場所があって、そこに基本的に熊は立ち入らない。
そんな関係性があり、互いの生活するスペースが交わることは少ない。
それが何かの拍子に、もしくは、生活環境の変化などによって、互いの生活スペースに踏み入ることになってしまう。
互いに(熊側は分かりませんが)恐れ合い、「熊と出会ったらこうしましょう」という対処法が語られる。(もちろん、命を守るという視点では必要な情報です。)
共生するためにはお互いの「スペース」を大事にすることが不可欠になります。学級でも同じことが言えると思います。
教室は、物理的にはとても狭い空間です。「ここから、ここまでは、~が生活する空間」などど区別することはできません。
だからこそ、物理的でない、互いの「スペース」を大事にする心掛けが重要になります。
皆が自分の空間だけを主張しあったら、ひとりひとりにとって心地よい空間はできません。
教室で過ごすのは、皆同じ人間です。「ここにふみこんできてよいのは、~な人だけ」などと区別することなく、ひとりひとりの生活したいスペースを尊重し合い、共有し合う。
このような意識によって、ひとりひとりが尊重され、共生することのできる学級になるのではないでしょうか。
ここまでお読みいただきありがとうございました。