村崎色

四百文字ぐらいの超短編小説が好きです。 BLも書きます。普通のショートショートも書きま…

村崎色

四百文字ぐらいの超短編小説が好きです。 BLも書きます。普通のショートショートも書きます。 気が向いたら更新。

記事一覧

創作BLオメガバース短編

『愛でした。』  身体を繋げるのは苦手だった。  最中、無意識に頸を噛まれて、どうしようもなく番になれない事実を突き付けられているようで。  男同士でアルファとベ…

村崎色
1年前
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息抜き超短編小説②

『人魚は魚に入ります』  暗い海の底で人魚が泣いていた。  ここは光のささない人魚の楽園。悲しみとは無縁の場所だったが、この人魚にとってはそうではなかった。 「私…

村崎色
1年前
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息抜き超短編小説

『もうキャバクラには行かない』 「ごめん」 「笑いながら謝らないでよ」 「だって、おかしくて。貸切の遊園地でプロポーズしたんでしょ?それで断られたなんて、笑うしか…

村崎色
1年前
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『GOOD MEMORYS』

 私はケーキが好きだ。誕生日やクリスマスはもちろんのこと、頑張った日や疲れた日に、自分へのご褒美で食べることが多い。  今日も私はお気に入りの製菓店で、ショーケ…

村崎色
1年前
7

note始めてみました。

はじめまして。深夜のテンションでnoteやってみます。 ショートショート、四百文字ぐらいの超短編が好きです。 よろしくお願いします。

村崎色
1年前
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創作BLオメガバース短編

創作BLオメガバース短編

『愛でした。』

 身体を繋げるのは苦手だった。
 最中、無意識に頸を噛まれて、どうしようもなく番になれない事実を突き付けられているようで。
 男同士でアルファとベータ。番にすらなれなくてもあいつは愛してくれた。その愛さえあれば、それだけでいいと自分に言い聞かせ続けてきた。
 だけど、抱き締められるたび、口付けられるたび、繋がるたびに虚しさを抱いてしまうようになった。
 どう足掻いても俺はあいつの

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息抜き超短編小説②

息抜き超短編小説②

『人魚は魚に入ります』

 暗い海の底で人魚が泣いていた。
 ここは光のささない人魚の楽園。悲しみとは無縁の場所だったが、この人魚にとってはそうではなかった。
「私、人間に恋をしたの」
 泣きながら人魚は物言わぬ珊瑚礁に話しかける。
「あの人は別の人魚と恋に落ちたの。同じ人魚なのに、どうして私じゃ駄目だったの?」
 なおも泣き続ける人魚に、別の人魚が近付いてきた。
「なにをしてるの?」
「見てわか

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息抜き超短編小説

息抜き超短編小説

『もうキャバクラには行かない』

「ごめん」
「笑いながら謝らないでよ」
「だって、おかしくて。貸切の遊園地でプロポーズしたんでしょ?それで断られたなんて、笑うしかないよ」
「あの日の為に、色々準備したんだ。遊園地の貸切は高かったし、オーダーメイドのリングだってかなりした」
「相当その子に入れ込んでたんだね」
「ひたすら後悔したよ。こんなにあっさり振られるなんて。今まで費やした時間とお金を返して欲

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『GOOD MEMORYS』

『GOOD MEMORYS』

 私はケーキが好きだ。誕生日やクリスマスはもちろんのこと、頑張った日や疲れた日に、自分へのご褒美で食べることが多い。
 今日も私はお気に入りの製菓店で、ショーケースの前に立って悩んでいた。
「お決まりになったら声をおかけください」
 営業時間終了ギリギリになってやって来た私に嫌な顔一つせず、すっかり顔馴染みになった店長さんが笑顔でそう言った。
「すみません、いつもギリギリで……」
「お気になさらな

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note始めてみました。

はじめまして。深夜のテンションでnoteやってみます。
ショートショート、四百文字ぐらいの超短編が好きです。
よろしくお願いします。