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「木と鳥の物語」(生き物たちを見守る船の物語と作品紹介1ー1~3)

生き物たちを見守る船の作品群の物語と作品を紹介していきます。

全部で12点、3点でひとまとまりの物語になっています。
物語毎に投稿していくことにしました。

まずはひとつめ「木と鳥の物語」です。



荒れ果てた大地に芽が。

その頃、2羽の鳥たちも新たな物語を始めようとしていました。鳥たちはお互いに惹かれ合い、一緒に暮らすことにしました。

あるとき、誰かがたずねました。「おうちつくってるんですか?」鳥たちはすかさず声を揃えて答えました。「ええ、そうです。」なにしろ、ダジャレ好きだったものですから。

その後、かわいいひなが生まれ、立派に育ちました。

鳥たちは何代にもわたり、仲良く楽しく平和に暮らしました。

一方、あの芽は、いつの間にか木になっていました。木もゆっくりではありますが立派に育ち、そのうち何代目かわかりませんが、鳥たちが巣をつくりました。鳥たちはこの場所をたいそう気に入りました。木も、鳥たちのことが大好きでした。

木は、花を咲かせることはあっても、なかなか実をつけませんでした。鳥たちは、気になってはいましたが、このことには触れないようにしていました。このことは、鳥たちの間で代々そっと語り伝えられていきました。

ある年のことです。木は、ついに実をつけました。たったひとつだけ。木は鳥たちにお願いごとがあるんだけどと言いました。鳥たちは木のことが大好きでしたから、自分たちにできることなら何でも協力したいと答えました。木は、たったひとつの実をどこかピンと来る場所に運んでほしいと言いました。鳥たちは二つ返事で引き受けました。実は、そのうち準備ができました。さあ、出発。


この物語は、ひとまず投稿し、完成したら言葉の作品に入れておきます。

「木と鳥の物語」はけっこう長い時間の物語になりました。短い命と長い命と永遠の命の物語です。個体としては短い命も、種として見ると長い命になります。

この物語は、平和が育つ物語でもあります。

あたたかい日々の作品群で平和の樹を描き

さらに何かつくりたくなり、生き物を見守る船の作品群でも物語をつくることにしました。

「木と鳥の物語」の絵は
・ふたつのはじまり
・すてきなおうち
・はじめての実
の3つです。

後程もう少し書き足すことにして、ひとまず投稿します。

使用した素材(のうち思い出せるもの)

・ふたつのはじまり H14.4 x W14.6 x D1.6 cm
木(ポプラ)、アクリル絵具、青貝粉、碧玉、白翠末、象牙色、柳葉裏、杉葉色、岩焦茶、朽葉色、鉱物の水彩絵具、手漉き和紙、純金箔、他

・すてきなおうち H11.9 x W11 x D1.4 cm
木(エンジュ)、アクリル絵具、青貝粉、白翠末、柳葉裏、杉葉色、緑瑪瑙、鉱物の水彩絵具、手漉き和紙、純金箔、他

・はじめての実 H8.3 x W8.5 x D1.4 cm
木(エンジュ)、アクリル絵具、青貝粉、緑瑪瑙、碧玉、白翠末、鉱物の水彩絵具、手漉き和紙、純金箔、他

ありがとうございます。それでは、また。


その後、Instagramのリールにキラキラの動画を投稿しました。


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