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舞台と映像の違い

 演技は、”ナチュラルな表現”と”大げさな表現”があります。リアリティを求めたり、コメディー要素があるなど作品によって様々あります。

 一般イメージとして、映像がリアリティの演技で舞台が大げさな表現と思っている人が多い。舞台には、終わり時間が決まっているから間を長く使う事ができないし、広いステージで動きの小さな演技だと伝わらないから。
 映像は、逆に撮り直しを幾度も出来るので間を使っても編集できるし、カメラアップされるから大げさに表現する必要がないから。

 しかし、映像も舞台も実は、さほど大きく違いがない。舞台でも細かな演技をしますし、映像でも大げさな表現をします。ポイントは、誰に向けての表現なのか?です。向ける対象は、演技を向けている相手役と観ている人(もしくは、カメラ)の距離です。

 例えば怒るシーンで、カメラが近ければ表現を大きくする必要がありませんが、カメラが引き(遠く)だと手振り身振りを使わないと表情だけでは、映像では、分からないですよね。

 舞台でもそうです。劇場の収容する広さによっては、役者の表情が間近に見えるところだってあるので大きくする必要は、ありません。

 つまり、観る人(カメラアングル)を考慮した演技に加えて相手役との芝居を崩さないバランスが腕のある役者であるのです

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