プール教室でおぼれた話
お子さまや学生さんたちは、絶賛夏休みですね!
お子様が夏休み中のnoterさんや、ご自身が夏休み中のnoterさんもいらっしゃるのではないでしょうか?
最近ニュースで、プールが中止になるという記事を見ました。
理由は「暑さ」が原因のようです。
温暖化の影響なのか、ここ数年の夏は異常な暑さが続いています。
致し方ない部分もあるのかもしれませんが、肝心の子供たちの気持ちが汲み取られていないように感じてしまい、切ないニュースでした。
こんちには。りたです。
小学生の頃夏休み限定で、2週間ほどのプール教室が開かれていました。
行きたくなかったのですが、親に無理やり申し込まれ泣く泣く行った記憶があります。
そしてなにより鮮明なのが、そこで溺れたことです。(笑)
泳ぎを教わるはずの教室で、溺れるという訳の分からないことが起きた理由は、「みんな」に私が当てはまらなかったからです。
子供の頃の私は、周りの子たちよりも一回りも身長が小さく。
体力も何もかもが「平均以下」の子供でした。
言ってしまえば「みんな」の輪に入れない「一部」の子でした。
しかし、その当時は1人1人に合わせるカリキュラムなど無く。
みんなで一緒に泳ぎを学ぼう!というような教えだったので、仕方ないところもあると思います。
クロール、平泳ぎ、背泳ぎを教えてもらうのですが、
教室に参加した時の私のレベルは、ビート板を使ってやっとバタ足が出来るくらいの状態(笑)
なかなかレベルの高いことを教わりました。(笑)
(そのおかげなのか、クロールと平泳ぎは出来ます!)
(背泳ぎは無理でした!笑)
息継ぎが出来なくて叱られたり、泳いでいる時に足がついてしまい、やり直しをさせられたり。
「みんな」が出来ることが出来ない。
それを、「みんな」に見られる。
本当に嫌でしたね~。
ですが、そんな教室でも楽しいことはありました!
それは飛び込みの練習。
何故か飛び込みだけは褒められるほど、上手に出来ました。
「みんなの中」に入れたのだと、嬉しかったです。
しかし、それだけでした。
プール教室最終日に行う25メートルテストで、私は溺れました。。。(笑)
そのテストは数人で行うのですが、決められたコースが深いプールの何故か一番深いところでした。
事前に講師に足が届かないことを伝えたのですが、練習の成果があれば出来ると取り合ってもらえず、隣の子に譲ってほしいと頼んでもダメでした。
せめて飛び込みからのスタートであれば良かったのですが、何故かテストはその場からスタートという厳しい条件付き(笑)
仕方なくプールに入り、そのコースに行くもやはり足が届かず溺れました。
その時の光景は今でも覚えています。
鼻や口に入りまくる水
暴れるほど沈むからだ
ゴーグル越しに見える大人の焦った顔
なんとか一人の講師に助けてもらうも、テストはそのまま続行。
ビリでゴールした時には、「みんな」はもうプールから上がっていました。
その後表彰式が行われ、上位の子はメダルを貰い。
私はそれを呆然と眺めているだけでした。
その後、帰宅しプールで起きたことを母に話しました。
驚きながら、色々なところに電話をしている母の姿でこの記憶は終わっています。
後になってから、溺れたことは事実と認められるものの電話口の謝罪で終わったということを高校生くらいで知りました。
その年以降、私は授業以外でプールに行くことはありませんでした。
「時代だよね」の言葉で片づけられてしまうのは、なんだか切ないですが、
現代の暑すぎてプール中止も「そんなこともあったね」で終わってしまう未来がそう遠くなく来るのでしょう。
生きてこそってことなんですかね。
りた