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古い国語辞典から読み解くアオハル

こんばんは。りたです。


今日は祖母の部屋の掃除を手伝いました。
祖母の部屋は祖母自身の物よりも、ひ孫達からもらったものや、健康教室で工作した作品でいっぱいです。
祖母らしいなと思いながら掃除を一緒にしていると、古い国語辞典を発見しました。
国語辞典を久しぶりに手に取ると、なんだか懐かしい気持ちになりました。


祖母に借りたいことを伝えると、
「だいぶ古いから使えないかもしれないよ」と言われましたが、
私には逆に新鮮に思えたのでしばらく借りることにしました。


初版第一刷発行は昭和35年になっているので、今から64年前の辞典です。
私の叔母や父が中学時代に勉強で使っていた物のようです。
中を開くと保存状態が良く、祖母が大事に保管していたことが伺えます。



ペラペラめくっていくと、中学生ならではの落書きも多く。
叔母のその当時の恋人の名前や相合傘。(アオハルかよ 笑)
それを父が消そうと格闘したであろう痕跡。(笑)
所々に鉛筆の跡や、折り目が付いているページなどがありました。
何故か「ちゃんちゃら・おかしい」と「びみょう」に線が引いてあり、
何が気になったのだろうと思い、少し面白かったです。(笑)

この国語辞典を引いて、叔母と父は勉強していたのだなと思うと知らない時代を覗いた気分になりました。
その後もページをめくっていくと、一か所破れている所を発見。
このページを叔母と父のどちらが破いたかは不明ですが、
どうしようもないモヤモヤや、思春期特有のイライラがあって、
それを辞典にぶつけたのかな?と想像してしまいました。
なんだかその時の二人が浮かんでくるようで、微笑ましく思えました。

叔母と父。二人の短い3年間を見守っていた代物だと思うと、
大事に保管していた祖母の気持ちも分かる気がします。


この国語辞典の中の言葉たちは、今と変わらない言葉が多かったのですが、
現代にはない綺麗な言葉が多い印象を受けました。

簡単に誹謗中傷出来てしまう今の時代。
言葉で苦しんでしまう人も居れば、言葉で救われる人も居ます。

noteを始めて言葉を扱う機会が増えて改めて思うことは、
例え、伝えわりにくい表現になってしまったとしても、
人を柔らかい気持ちにさせられる言葉をたくさん使っていこうと思いました。

誰かの何かの0.1mmでも引っ掛かるような記事を書く。
これを忘れずに、これからも色んな記事を投稿していければなと思います。

眠れない夜のひとりごとでした。


りた



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