添嶋 譲

いつか経験したかもしれない、未経験の思い出をあなたに。あるいは、さえない男子のぐずぐず…

添嶋 譲

いつか経験したかもしれない、未経験の思い出をあなたに。あるいは、さえない男子のぐずぐず系読みもの。 筆者は静岡文学マルシェというイベントを始めた人(現在はコロナ禍で長期休止中)

マガジン

  • 小説

    寄稿したもの/するはずだったもの、特にどうということもなく書いたもの。 いつか経験したかもしれない、未経験の思い出をあなたに。

  • words

    両手からこぼれ落ちた言葉

  • エッセイ的な雑文的ななにか

    とりあえずなんか文章が書けたらここに。

  • 急性形態変性症候群(マーメイドシンドローム)

    ある日突然、世界中で人が人の形でなくなる現状が起きた。最後に泡になってしまう人魚姫の物語になぞらえて「マーメイドシンドローム」と呼ばれるようになった。 不定期掲載の連作。

  • 着物書き物慌て者

最近の記事

ぬいぐるみ語り(12)

先に一言だけいいですか。 1〜11までと、あとがきみたいなものを足して「おじさんのぬいぐるみ語り」として12部だけ紙の本にしました。なんで12部かっていうと、10部印刷してもらって、予備としてきたのが2部だったからです。 で、それはありがたいことに完売して、今はご購入いただいたかたの手元にあるんですが、これらはあるイベント限定として作ったので、増刷の予定はありません。ごめんなさい。ちなみに自分の手元にもありません。 ◇ さて、もうそんなに呼ばれたり、こころときめいたりす

    • 【ZINEフェス静岡】ありがとうございました

      (はてなブログよりもちょっとだけロングバージョン。) 前日までひどい雨とか、梅雨入りとかでだいぶ心配したのだけど、朝からぱっきりと晴れて暑い1日だった。 11時前に集合すると、設営場所の抽選(!)、場所の確認と設営。朝から人通りが多く、まあ売れなくても見てもらえるならいいかもなと思っていた。 15時くらいまでの勢いはすごくて、どのブースにも人が来ている、という印象。自分は一番端っこだったのだけど、あんまりぼんやりしてる時間はなかった気がする。 途中、(出店はしていないが

      • ZINEフェス静岡 出店します

        まずはこのリンクからどうぞ。 ブックマンション(シェア型本屋)とか吉祥寺ZINEフェスティバルとかをやってらっしゃるBOOK CULTURE CLUBさんの主催される「ZINEフェス静岡」というのが6/22に開催されます。 場所は静岡PARCO前の紺屋町名店街の並び。屋外ですが、その辺は一箱古本市で慣れてる感じですね。 で、それに出展しようと思って、申込みをしました。 ZINEといっても雑誌様のものとは限らないはずなので、いつもやってることを粛々とやる感じでしょうか。ここ

        • なるように、な

           生まれた人間には国からひとつ座右の銘というものが与えられる。それは単純な言葉がほとんどだったが、言霊のようなもので、それに縛られて生きることになる人が多いため、ここ何年かで廃止しようという動きもあった。が、いわゆる老害の連中のせいでズルズルと続けられてきているのがこの制度だった。  出生証明書や身分証明書とともに与えられる座右の銘。自分のものにはなんと書いてあるのかわからなかった。自国の言葉で書いてあるのだから読めないわけがないだろうって? そう思うだろうが、あまりにこの

        ぬいぐるみ語り(12)

        マガジン

        • words
          30本
        • 小説
          32本
        • エッセイ的な雑文的ななにか
          11本
        • 急性形態変性症候群(マーメイドシンドローム)
          14本
        • 着物書き物慌て者
          9本
        • 短詩の風投稿作
          11本

        記事

          ぬいぐるみ語り(11)

          この前あった文学フリマに行ってきた。そこでタヌキリス舎さんがぬいぐるみ部の会合をやっていらして、そこに「もうけん」を連れて行った。(これは本筋ではないので諸々は省略する) その時にそこに「モリゾー」がいて、そういやうちにもいるなと思って。なので今回はモリゾーとキッコロの話。 まだ覚えている方はいらっしゃるかと思うが、モリゾーとキッコロは「愛・地球博」のマスコットキャラクターで、たしかアランジ・アロンゾデザインだったと思う。正直なところ、おじさんとしては最初はそんなに興味なか

          ぬいぐるみ語り(11)

          文学フリマ東京38 出店します

          タイトルだけで用件が済んでしまいそうなんですが、告知です。 開催情報文学フリマ東京38 5/19 12:00〜17:00 東京流通センター 第1/第2展示場 入場料:一般1000円(18歳以下は無料) https://bunfree.net/event/tokyo38/ 今回から入場料がかかります。混雑を避けるために前もって入場チケットを購入しておくと良いと思います。 https://bunfree.net/event/tokyo38/tokyo38_admission/

          文学フリマ東京38 出店します

          同人誌版のボーナストラック、大変申し訳ありませんが有料配信とさせてください(同時公開のステキブンゲイ版と合わせるため)。 5/19開催の文学フリマ東京38では立ち読みできますので、ぜひ。

          同人誌版のボーナストラック、大変申し訳ありませんが有料配信とさせてください(同時公開のステキブンゲイ版と合わせるため)。 5/19開催の文学フリマ東京38では立ち読みできますので、ぜひ。

          indiscrimination./急性形態変性症候群・bonus track

          ※同人誌版の「急性形態変性症候群」bonustrackのために書かれたものです。  次々とヒトの形でなくなっていく様を見るのが愉快でしかたなかったのだ。それをすこしずつでも口にしているやつらはみんな、時間の差はあるが順番に形を変えてしまった。なにが原因かわからないと怯えている様子は滑稽ですらあった。  自分にはヒトの形をなくす可能性はないはずだった。なぜなら「いつものように一口も食べることができなかった」からだ。

          ¥200

          indiscrimination./急性形態変性症候群・bonus track

          ¥200

          いつ何を着たらいいのか問題

          着物には袷とか単衣とか絽とか紗とかあります。要は裏地のあるなし、さらに薄手か、みたいな話です。 一般には……というか、ガッチガチのルールに従うとするならば、1〜5月、10〜12月は袷、6月9月は単衣、7〜8月はうすもの、ということになっています。 が。 このご時世、そんな悠長なこといってられっかよ、という話ですよ。5月になればもう半袖でもいいくらい暑い、7〜8月なんて天然のサウナですよ。逃げ場がない。しかも11月くらいまで暑かったりするし。 しかもこれ、正絹(シルク)の話

          いつ何を着たらいいのか問題

          足下を固める

          今回は足袋の話。和装における靴下ですね。 ルールに則ると、フォーマルでは白でなきゃダメとか、色柄はシーンが限られるとかそれなりにあるようなんですが、普段着なんでその辺は気にしないことにしてます。 実は靴下で良かったりする 書生スタイルから入った初めの頃は足袋までは持っていなくて、普通の靴下にブーツとか、スニーカーとか。着物警察が聞いたら卒倒しそうな話だと思う。 今でもデニムとか木綿とかなら足袋ソックスですませてしまいます。どこでも売っているし、柄もいろいろあるけど、個人

          足下を固める

          終焉

          役割なんて本当はひとつだけで それが終わってしまえばもう用はない 真に受ける必要はないのだが 妙に納得してしまったのでこれで終わりにする 沈殿する身体と蒸発する意識 きっといいタイミングだったのだ 悔いたりする必要はなく むしろ喜ぶべきなのだと 目の前で万歳三唱するほどの (2024/2/22)

          誂える

          まずは知識から 着物の基本は「自分サイズに仕立てる」。きっちりと着たいのだったら仕立ててもらったほうが良いに決まっているのだった。 とはいえ、スーツで言うところのフルオーダーなわけで「でもお高いんでしょう?」と思われるかたも多いと思う。 正直に言うと、決して安くはない。 反物が一反、ピンキリだけど、木綿は比較的安価のものもある。絹はどうしても高額になりがち。乱暴に言うと木綿<麻<正絹という感じ。ポリエステルもあるけど、東レのシルックを選んじゃうとそこそこするんじゃなかった

          ぬいぐるみ語り(10)

          厳密に言うとこれは自分のではないのだが、わりと重要な位置にいる(気がしている)ので紹介しておこうと思う。 カエル郵便氏である。 彼はクリスマスになると仕事量が増える、不思議なカエルだ。 我が家はつい最近までクリスマスにはサンタさんにプレゼントのリクエストをしていた。どういうシステムかがわかっても、茶番と知っていても(笑)、年に一度の楽しみとしてあったのだった。 たいていは現物が枕元にあるという、由緒正しい置かれかたをしていたのだが、たまに枕元に置けないような大物の場合、彼に

          ぬいぐるみ語り(10)

          それは日常になった

           着物をワードローブの一つとして組み入れてから数年、襦袢を1枚、単衣の長着を3枚誂えるくらいにはなった。単にサイズがないのと古着では欲しいと思うものがなくなってきたからというのもある。  正絹のものは古着とはいえ、やはりどうしても気を遣ってしまう。雨だったりとか、汗とか、手入れに手間がかかるのはやはり日常着には「自分には」面倒な気がするのだ。  デニムとか、木綿、麻のものを着るようになってその辺は解消されたように思う。大量生産的な作りの木綿なんか本当にツナギ着て出歩くのとなん

          それは日常になった

          ぬいぐるみ語り(9)

          以前、なんかのついでだと思うのだが、小さめのクマ(同型で何色かバリエーションあり)が実家から送られてきたことがある。理由はもう忘れたが、実家母が子どもたちにと送ってくれたのかもしれない。 だが、問題があった。その時点でうちの子たちはみなそこそこの年齢になっていて、しかもぬいぐるみが好きなのは子どもたちではなく、実家母の息子かつ子どもたちの親である自分だけだったということであった。 確か10体くらいいた気がする。こんなにどうすんの、と思わなくもないが、しばらくは牧場よろしく

          ぬいぐるみ語り(9)

          これを見ている皆さん、元気ですか。自分は見ての通り、ぼちぼちいろんなことをやらかしてます(という、極めて個人的なメッセージをここに載せてみる)

          これを見ている皆さん、元気ですか。自分は見ての通り、ぼちぼちいろんなことをやらかしてます(という、極めて個人的なメッセージをここに載せてみる)