【ZINEフェス静岡】ありがとうございました

(はてなブログよりもちょっとだけロングバージョン。)
前日までひどい雨とか、梅雨入りとかでだいぶ心配したのだけど、朝からぱっきりと晴れて暑い1日だった。

11時前に集合すると、設営場所の抽選(!)、場所の確認と設営。朝から人通りが多く、まあ売れなくても見てもらえるならいいかもなと思っていた。

15時くらいまでの勢いはすごくて、どのブースにも人が来ている、という印象。自分は一番端っこだったのだけど、あんまりぼんやりしてる時間はなかった気がする。

途中、(出店はしていないが見にきていた)書肆猫に縁側の店番さんが「端っこにチラシあるといいかも」とチラシをもらってきてくれたのでそれを貼り付ける。確かにこの方がここからイベントエリアです、という感じがしてよかった。

通常、こういうZINEとか同人誌のイベントだと、そういうのが好きな人が来る。「わかっている人」を相手にするので、手に取ってもらえたりもらえなかったりというのはわりとはっきりしていると思う。
でもこのイベントは「ガチの一般」の方がほとんど。通りすがりに「なんですかこれ」という状態。なので、どうやって作るかとか、無料配布の薄い本を渡しつつこれも簡単に作れるんですよ、という説明をしてみた。

娘が興味あるんですよ、と言って無料配布を持ってってくれたりした人もいた。

とある方から、電子書籍がある現代において紙の本を敢えて作る意義について聞かれたので話す。自分はあんまり電子書籍を信用してなくて、消されたら終わり、データの保証もない、紙は燃えたら終わりだが、バックアップという意味ではどこかに1冊でも残っている可能性があるはずだ、という話をする。あと、電気がなくても読める。

質問してきた方は「今の紙や印刷では100年、200年後に残っているとは限らない」「ただ、電子書籍は改竄されるかもしれない」ということも話されてて、結論としては紙もあった方がいいよね、というところか。

ぬいぐるみ語りの本のためにぬいぐるみを持っていったのだけど、何人かの方が自身のぬいぐるみを連れてきていて、ここで記念写真を撮っていらっしゃった。そういうのすごく嬉しい。

なんか新鮮で楽しいイベントだった。秋にまたあるらしい。参加できたらいいな。

ここからは雑感。

同人誌イベントと違うのは、買われるものの価格帯だろうか。
文学フリマだと、1000円を超えていてもわりとちゃんと売れる。製作費とか印刷部数とかがある程度わかっているから、この値段でもそういうもんだという頭があるからだと思う。
こういう道端でやっているようなイベントの場合、知らない人が見るわけで、そうすると頭にあるのは書店にある普通の本。あれがあの値段なのに、どうしてこれはこの分量でこの値段なのか、とか、素人の本は読んで面白いのかとか、そもそも知らない人のものなんて、とか。
なので、この値段なら払っても惜しくない……というか、捨てても諦めのつく値段でなら、ということになるのだと思う。よく売れるのが1000円以下ってことはそういうことなんじゃないかなあ。

あと、無料配布のもの。イベントだと「無料でもいらないものはいらない」という人は多い。そんなのもらっても邪魔になるだけ、というのが理由の大半だと思うけど、こういうのだと「あら、いいの」という感じでもらってくれる人が出てくる。いらなかったら家で処分すればいいんだし、見たいな気楽さ。いちおう、中身は見てもらうけど「お邪魔でなければ無料配布なんでどうぞ」というともらってくれる。いらない人はそもそもブースに近よらない。

机の用意がなかったからいつもの台を持って行った。
大半の人は折りたたみテーブルか、地面に物が入っていた箱を置いてそれを台にしているかだった。
どれくらいの高さなら、目に入りやすいのか、手に取りやすいのか、あとは自分の取り回しが効きやすいのか、って話になってくると思うけど、どうだったら良かったんだろうなあというのはあとから思った。
古本市のときは低い位置にあるよりはある程度の高さにしたほうが手に取ってもらいやすかったけれど。その辺はちょっと考えどころではある。台の大きさは小さいほうにして良かった。あんまり大きいと他の人の迷惑だわ、あれは。

ということで次回もあれば参加したい。

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