indiscrimination./急性形態変性症候群・bonus track

※同人誌版の「急性形態変性症候群」bonustrackのために書かれたものです。

 次々とヒトの形でなくなっていく様を見るのが愉快でしかたなかったのだ。それをすこしずつでも口にしているやつらはみんな、時間の差はあるが順番に形を変えてしまった。なにが原因かわからないと怯えている様子は滑稽ですらあった。
 自分にはヒトの形をなくす可能性はないはずだった。なぜなら「いつものように一口も食べることができなかった」からだ。

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