黄金をめぐる冒険⑱|小説に挑む#18
黄金を巡る冒険①↓(読んでいない人はこちらから)
宇宙距離を隔てた目の前にいる目玉はこの場所に”長く居る”ようだった。長い間、独りこの道を登り続けている目玉。きっと僕よりも多くのことを知っているに違いない。現に目玉はレインジャケットを着て、”ここは雨風が強い”と言っていた。ならばこれから雨が降ってくるのだろうか。
目玉は加えて、僕の心を見て”大丈夫”とも言った。何が大丈夫なのだろうか。僕ならこの先に進める、という安心感を与えてくれたのだろうか? それとも僕のような山に相応