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ウユニ塩湖とFKJ


 壮大なウユニ塩湖に浮いた膨大なこの楽器たち。彼はたった一人で演奏していきます。もちろん必要でないものは何ひとつも無く、全ての楽器を使って演奏していきます。そして何故この企画を考えたのでしょうか。最後のインタビューで彼は大変興味深い事を語っていました。私なりの解釈ですがよろしければお立ち寄りくださると幸いです。

”FKJ” 本名ではなくアーティスト名でフレンチキウイジュースの略。本名はヴィンセント・フェントン。フランスのマルチ楽器奏者、歌手、ミュージシャンです。

FKJ ”まあ、あまり期待はしていませんでしたが...
普段から良い意味でも悪い意味でも解釈している目の前の人の反応を見ていないので 、時には正しい解釈をすることもありますが、時には非常に間違っていることもあります。
結局は自分の頭の中だけで、ここには観客がいないから、自分一人でいる。
目の前に信じられないようなものがあることを除けば、自分の部屋にいるようなものです。
然るが故に、未知の世界への進出が容易であった。”とFKJ。媚びない姿勢がかっこいい…


司会 ”あなたは今夜の音楽で自分自身を失った”


FKJ ”迷走していました!”

まさにこれぞアーティストですね。そしてこれはみんなが聞きたい質問ですね。

司会 ”どのようにしてボリビアの場所からインスピレーションを受けたのですか?”

FKJ ”そうですね、まさにこの場所からインスピレーションを得たのです。
ここでは、場所が音楽の背景にしかならないようにして欲しくなかったのですが、私の音楽がその場所のサウンドトラックになるように、だから私の曲はあまり弾かなかったんです。
この場所と相性が良いと思ったものをいくつか演奏しましたが、それ以外の部分では
周りを見渡しているだけで、この場所の自然に刺激を受けていました。”

自分の音楽よりも、あくまでもウユニ塩湖が主役という事ですね。


司会 ”確かに知らない曲が多いので、未発表曲が多かったですね。”


FKJ ”未発表曲ですらなかったんですよ。
未発表だったんですよ。
そう、未発表ではなかったし、おそらく今後もリリースされることはないだろう。”


司会 ”でも、僕らはそれを聴けたことを光栄に思っているんだ。
あなたの曲には、スカイラインや家に帰ることがテーマになっていることが多いですね。
なぜその二つのテーマなのか、その中であなたは何にインスピレーションを受けているのですか?”


FKJ ”スカイラインは、人生の目標を達成するために夢を叶えようとしていることのメタファーです。
そして、go back homeは本当に旅をしていることを表しているんだ。
I don't want to go back homeという曲を演奏したんだけど、ここでは意味があったから演奏したんだ。
本当に家に帰りたくなかったし、ここで旅を続けたかっただけなんだ。
Go back homeは、僕が常に旅をしているという事実と、旅をするのが気持ちいいという事実を表しているんだ。”

そして最後にインタビュアーからアルパカ100%のセーターを贈るという小粋なサプライズ…これが海外ですか…"寒いので早速着ます”とFKJ。とても喜んでいる姿が微笑ましいですね。

こんな素敵な企画を発想するヴィンセントは本当に綺麗な心の持ち主でしたね。今後も彼の突飛なアイデアに期待しています!本当に素敵なものをみせてくれてありがとうヴィンセント!


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