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LGBTQの注意したい表現まとめ。無意識の偏見に気づける、校閲ドリルに挑戦!

こんにちは、LINE校閲チームの伊藤です。

校閲チームが社内で使用しているチャットツールには、毎日15時に「校閲ドリル」が自動配信で届きます。

クイズのようなもので、気軽にコツコツと取り組めるように1日1問の設定になっています。

たとえば、次のような問題です。

【問題】
台風の接近に伴い、予想される瞬間最大風速は、伊豆諸島南部で30メートルとなっています。

解答は以下に続きます============================================================================================================================================

【解答】
✕瞬間最大風速
◯最大瞬間風速

気象庁の予報用語で、最大瞬間風速は「瞬間風速の最大値」を表します。
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/kaze.html

大きなスポーツイベントにあわせた予習的なクイズもあれば、実際に起きた誤字脱字の事例や日本語の使い方の誤りなど、問題のバリエーションはさまざまあります。

今回のブログは趣向を変えて、過去の校閲ドリルから一問一答形式でお届けします。テーマは「LGBTQ」です。特集として約3週間にわたって配信した内容をぜひチェックしてみてください。


なぜLGBTQをドリルのテーマに?

校閲ドリルの作成は、私を含む現場の校閲者で結成された「校閲力向上チーム」が担っています。その名のとおりチームの校閲力アップを目標に掲げ、これまで1200問以上を作成してきました。

昨年、LGBTQを校閲ドリルの特集テーマとして取り上げたのは「LGBTQ報道ガイドライン –多様な性のあり方の視点から -第2版」が公開されたことがきっかけでした。

LGBT当事者団体の連合組織「LGBT法連合会」が有志の記者などとともに、性的マイノリティに関する報道での注意点をまとめたものです。3年ぶりとなる改訂で「注意が必要なトピックやフレーズ」が新たに追加され、昨今の言葉や環境の変化に合わせてアップデートされました。
https://lgbtetc.jp/wp/wp-content/uploads/2022/04/lgbtq-media-gudeline-2nd-edit-1.pdf

私自身、LGBTQという言葉への意識はあっても、具体的にどのような表現が当事者を傷つけてしまうのかをきちんと把握していたとはいえません。報道ガイドラインが作られた背景には、過去にメディアなどで不適切な表現が相次いだことや、取材した記者と当事者の間で起きたトラブルなどの課題があったようです。

当事者にとって適切な表現を理解することは、不特定多数に向けたコンテンツをチェックする校閲者として欠かせないことでした。

もちろん報道ガイドラインを読むことでも理解できます(とてもわかりやすく書かれています)。しかし、問題形式にすることで、普段の校閲に近い状況を再現できます。文のどこに注意すべき表現があるのかを考えることで、自分が苦手とすることに気づいたり、問題文とあわせて記憶に残ったりと、良い訓練になると思ったのです。

ドリルをはじめる前に…注意点

今回お届けする問題は2022年4月に公開された「LGBTQ報道ガイドライン –多様な性のあり方の視点から -第2版」が推奨する表現や用語などの解説をもとに、LINE校閲チームが問題を構成したものです。言葉の使い方や受け取り方は変化することがあるのでご留意ください。

またガイドラインとは、「政府や団体が指導方針として示す、大まかな指針。指導目標」(岩波国語辞典・第8版)のことです。メディア各社はそれぞれの編集方針やルールに基づいて運用しています。ガイドラインは指針であり、それが絶対のルールではないことはご理解いただければと思います。

SNSをはじめ、日頃から不特定多数に文章を発信している人は多いと思います。LGBTQに関する表現への基本的な考え方として、理解が深まる一助になれば幸いです。

全5パートのクリアを目指して

ドリルは以下の5つのパートに分けて一問一答で出題していきます。

  • ①LGBTQの基礎知識

  • ②侮蔑的な意味合いの用語

  • ③トランスジェンダーに関する表現

  • ④必ず防ぎたいアウティング

  • ⑤使われがちな定型表現

①と②は基本として必ずおさえておきたい知識・用語になります。②まではぜひ一気に解いてみてください。

その先の③④⑤は重要なパートになりますが、全部をやろうとすると覚えることも増えて記憶に残りづらいかと思います。校閲ドリルでは1日1問、ちょっとずつ取り組むことをテーマにしているので、ぜひ気になるパートを少しずつチェックしてみてはいかがでしょうか。

①LGBTQの基礎知識

まずは基本の内容です。問題文のなかで注意したい用語・表現がどこにあるのかを考えながらチャレンジしてみてください(ゆっくりスクロールしてご覧ください)。

【問題1】
LGBTQとは、レズ、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、クエスチョニングの5つの頭文字をとった総称です。

解答は以下に続きます============================================================================================================================================

【解答】
レズ
→レズビアン

レズという短縮形を用いたことが不適切でした。実際にテレビ報道でレズと発言し、謝罪に発展した事例もあります。
LGBTQ報道ガイドラインには「歴史的に侮蔑的な意味合いで使われてきたため避けるべき言葉」と記載されています。

参照:「LGBTQ報道ガイドライン –多様な性のあり方の視点から -第2版」

【問題2】
LGBT男性が職場でカミングアウトしていない理由を語った。

解答は以下に続きます============================================================================================================================================

【解答】
LGBT男性
→「ゲイの男性」など具体的にする

LGBTは性的マイノリティの総称のため、「LGBT男性」では「LでGでBでTの男性」という意味に読めてしまいます。実際に「LGBT男性」と呼ぶ報道があり、疑問の声があがることがありました。
LGBTQ報道ガイドラインでは「その人の具体的な性のあり方を明記するか、『性的マイノリティの男性』といった表記を検討しましょう」と推奨しています。


【問題3】
「LGBT」とは?
意味:多数派とは異なる性的指向をもつ人々

解答は以下に続きます============================================================================================================================================

【解答】
性的指向をもつ人々
→「性的指向をもつ人々」だけでは説明不足

問題文は広辞苑(第七版)で実際に掲載されましたが、誤っているとの指摘があり訂正されました。LGBは好きになる性を表す「性的指向」の概念(レズビアン→女性、ゲイ→男性、バイセクシュアル→両性)ですが、Tは「性自認」に関する言葉(トランスジェンダー:出生時に割り当てられた性別と性自認が異なる人)のため、「性的指向をもつ人々」だけではLGBTの説明になっていませんでした。LGBTの意味を正しく理解することが大切です。

参照:「LGBTQ報道ガイドライン ?多様な性のあり方の視点から -第2版」

【問題4】
妹からカミングアウトされ、性的嗜好が女性だということを知った。

解答は以下に続きます============================================================================================================================================

【解答】
性的嗜好
→性的指向

同性愛を表す場合に「性的嗜好」と表記するのは不適切。LGBTQ報道ガイドラインには「恋愛や性的な関心がどの性別に向くか/向かないかを表す『性的指向』という言葉を使いましょう」とあります。

また、「性的志向」とされることもあるようですが、同性愛でも異性愛においても「志すもの」ではないため不正確な表現とされています。


【問題5】
私にはトランスジェンダーの友人がいるが、普通の人と変わらないと感じている。

解答は以下に続きます============================================================================================================================================

【解答】
普通の人
→シスジェンダーなど

シスジェンダーは、出生時に割り当てられた性別に違和感がなく、性自認と一致する人のこと。トランスジェンダーではない人のことを指します。
LGBTQ報道ガイドラインでは「普通の人」「ノーマルな人」という表現について、自分の性のあり方を基準にせず、「異常・異質なものとして位置付けないよう注意しましょう」と呼びかけています。

参照:「LGBTQ報道ガイドライン –多様な性のあり方の視点から -第2版」

②侮蔑的な意味合いの用語

近年では差別的な用語として広く認知されているものでも、歴史的に使用されてきた背景からなのか、不適切な使用がときにみられます。基本的な知識としておさえておきましょう。

【問題6】
今話題のドラマで、演技に定評のある俳優がオカマ役を演じている。

解答は以下に続きます============================================================================================================================================

【解答】
オカマ
→ゲイなど

オカマは不適切な差別用語です。過去に政治家やタレントが発言して多くの批判が寄せられました。LGBTQ報道ガイドラインには「いわゆる『女っぽい男』等を指す言葉だが、侮蔑的なニュアンスが強い」とあります。


【問題7】
女性タレントが親友のオネエ仲間に仕事の悩みを打ち明けた。

解答は以下に続きます============================================================================================================================================

【解答】
オネエ
→いわゆる「オネエ」 など

LGBTQ報道ガイドラインには「当事者によって使われることもある一方、侮蔑的な文脈で用いられることもある言葉なので、注意が必要。用いないか、『いわゆる』と加えるなど配慮する必要がある」とあります。以前、テレビ番組で勝手に「オネエ」呼ばわりされた人が抗議するケースもありました。


【問題8】
彼女は性別適合手術を受け、ニューハーフタレントとして活躍してきた。

解答は以下に続きます============================================================================================================================================

【解答】
ニューハーフタレント
→いわゆる「ニューハーフタレント」

ニューハーフは主に飲食店やショービジネス界で働くトランスジェンダー女性を指す言葉です。LGBTQ報道ガイドラインでは「トランスジェンダー当事者の中には侮蔑的と感じる人もいる」としています。
本来は「トランスジェンダー」と言い換えるのが適切ですが、自らニューハーフと呼称する方もいます。その場合は「いわゆる」と加えるといいでしょう。


参照:「LGBTQ報道ガイドライン –多様な性のあり方の視点から -第2版」

③トランスジェンダーに関する表現

トランスジェンダーに関する用語は特に誤用が多いそうです。無自覚な表現が当事者を苦しめるかもしれません。ガイドラインが推奨する表現を念頭に置きたいところです。

【問題9】
LGBTQガイドラインでは、トランスジェンダーを表す表現として、より正確なものを検討するように促しています。推奨する表現を下記から選んでください。

ア:体の性と心の性の不一致
イ:割り当てられた性別と性自認が異なる
ウ:男性(女性)として生まれ、女性(男性)として生活する

解答は以下に続きます============================================================================================================================================

【解答】


報道などでは「ア」の表現もみかけますが、LGBTQ報道ガイドラインでは次のように説明しています。「『体の性』は必ずしも正確ではなく、生まれたときに医師や助産師等が判断し、そして法的・社会的に『割り当てられる』という捉え方がより適切です。『心の性』も同様に、ジェンダー・アイデンティティ(性自認)という概念を正確に表せておらず、言い換えとしては不適切だという指摘もあり、注意が必要です」。

また、「男性(女性)として生まれ、女性(男性)として生活する」は許容範囲といえるそうですが、当事者がそれを聞いてどう感じるかを相談したうえで使うことが望ましいとしています。


【問題10】
3年前に性別適合手術を受けたという元男性に話を聞いた。

解答は以下に続きます============================================================================================================================================

【解答】
元男性
→トランスジェンダー女性

LGBTQ報道ガイドラインでは、「『元男性』『元女性』といった表現は不適切」としています。生まれたときに割り当てられた性別を意識させてしまうため、「トランスジェンダー男性」や「トランスジェンダー女性」を望ましい表現としています。


【問題11】
エースで4番の山田太郎くんにとって甲子園は憧れの場所だ。

解答は以下に続きます============================================================================================================================================

【解答】
山田太郎くん
→山田太郎さん

本人の性自認と異なる言葉で表現してしまうことを「ミスジェンダリング(性別誤認)」と呼びます
LGBTQ報道ガイドラインでは「『男』『女』のどちらでもない、どちらでもある場合も考え、『さん』などジェンダーを特定しない表現が望ましいでしょう。特に子どもを対象とする際に注意しましょう」とあります。
メディアの報道では年齢によって「くん」「さん」「ちゃん」を使い分ける傾向ですが、ジェンダーの観点から小学生以上は「さん」で統一する媒体もあるようです。


【問題12】
彼女はトランスジェンダー女性だが、学生時代のアルバムには「太郎」と書いてあった。

解答は以下に続きます============================================================================================================================================

【解答】
「太郎」と書いてあった
→本人の同意がなければ名前を明かさない

「太郎」「花子」といった性別が連想できるような名前の場合、トランスジェンダーの当事者は通称を用いる場合があるそうです。
LGBTQ報道ガイドラインでは「トランスジェンダー当事者が現在使用していない名前を、本人の同意なく使用することを『デッドネーミング』といいます。本人の意思を尊重しましょう」としています。


【問題13】
性同一性障害とはどのような病気であるのか、その症状や治療法、法的側面等について解説します。

解答は以下に続きます============================================================================================================================================

【解答】
性同一性障害とはどのような病気であるのか
→性同一性障害を「病気」としている

WHOは2019年に「国際疾病分類」で性同一性障害を精神疾患の分類から外す決定をしました。国内においては「性同一性障害に関する診断と治療のガイドライン」が存在し、これに沿って医療行為が行われますが、世界的には性同一性障害を精神疾患の一つではなく「性の多様性の一部」として捉える動きになっているようです。

問題文は実際に厚生労働省のHP「こころの病気」のなかで掲載されていましたが、批判が寄せられたことで削除されました。


④必ず防ぎたいアウティング

続いては、取り返しのつかない事態を招きかねないアウティングについて。LGBTQ報道ガイドラインでも強く注意喚起している内容です。過去に似たような事例が放送されたこともあるので十分に留意してください。

【問題14】
容疑者をよく知る友人は、「彼は男性が好きだったと思います」と話した。

解答は以下に続きます============================================================================================================================================

【解答】
「彼は男性が好きだったと思います」
→アウティングのおそれ

本人の性のあり方を同意なく第三者に暴露することを「アウティング」といいます。アウティングは「人格権ないしプライバシー権等を著しく侵害する許されない行為」と2020年の東京高等裁判所の判決でも示されています。

LGBTQ報道ガイドラインでも「居場所や心理的安全性が失われ、時には自死等につながる事態を招くおそれがある」としてアウティングに細心の注意を促しています。


【問題15】
性別を確認しようとすると断られたので、「名前は?」「胸はある?」と質問を続けた。

解答は以下に続きます============================================================================================================================================

【解答】
「名前は?」「胸はある?」と質問を続けた
→性別を強引に確認しようとする行為はプライバシーの侵害、またアウティングのおそれ

「男なのか女なのか」という質問は、性の自認に関する個人のプライバシー侵害にあたります。過去にテレビ放送で似たような事例がありました。強引に性別を確認することで、本人の意思に反して性のあり方を暴露されるアウティングのおそれがあります。

⑤使われがちな定型表現

いよいよ残り5問、ラストスパートです。何気なく使ってしまいそうな表現が並びます。言葉の意味合いを慎重に検討しましょう。

【問題16】
山田さんは30歳のときに性転換手術を受け、戸籍を女性に変えた。

解答は以下に続きます============================================================================================================================================

【解答】
性転換手術
→性別適合手術

性別を転換するわけではなく、体の性的特徴を性自認に合わせるために行う手術のため、「性別適合手術」とするのが望ましいとされています。LGBTQ報道ガイドラインでは、性転換(手術)という言葉を「実態に合わないため、使わない方がよい」とし、「性転換」は「性別移行」の言い換えを推奨しています。


【問題17】
男性同士の禁断の愛を描いたボーイズラブ(BL)作品が人気を博している。

解答は以下に続きます============================================================================================================================================

【解答】
男性同士の禁断の愛
→同性愛を許されないものとしている

「禁断の愛」とすると、「同性愛は許されないもの」という前提に立ってしまっています。
LGBTQ報道ガイドラインでは「『禁断の愛』や『普遍的な愛』と表現することなど、異性愛と過度に同じだと強調する、あるいはタブー視することに注意しましょう」としています。

参照:「LGBTQ報道ガイドライン –多様な性のあり方の視点から -第2版」

【問題18】
日本国内において同性婚の合法化を求める声が高まっている。

解答は以下に続きます============================================================================================================================================

【解答】
同性婚の合法化
→法制化、制度化など

同性婚の合法化という表現はめずらしくないようです。しかし「合法」の反対は「違法」です。現状、国内では同性婚は法的に認められていないものの、明確に禁じる法律もありません。LGBTQ報道ガイドラインには「制度化、法制化が適切な表現といえるでしょう」と記載されています。


【問題19】
LGBTに配慮するため、書類の性別欄を削除するなどの動きが広がっている。

解答は以下に続きます============================================================================================================================================

【解答】
LGBTに配慮
→「配慮」という表現が上から目線になっていないか

当事者からすると「思いやってあげている」という上から目線に感じてしまうかもしれません。LGBTQ報道ガイドラインでは「LGBTへの配慮」を注意すべき表現としてあげ、「基本的人権や個人の尊厳といった視点を見落とし、性的マイノリティという特殊な少数者に対する特別な対応というニュアンスを強化してしまわないか注意しましょう」と呼びかけています。


【問題20】
LGBTに悩む子どものために周囲の助けや理解が必要です。

解答は以下に続きます============================================================================================================================================

【解答】
LGBTに悩む
→性のあり方に悩む、など

LGBTQ報道ガイドラインでは「L・G・B・Tはそれぞれ別のものであり、自身の性的指向や性自認などの性のあり方について悩むことや、性的マイノリティであることで、周囲の人間関係等に悩むことがありますが、『LGBT に悩む』という表現はやや不正確」としています。
「自身の性的指向や性自認など、性のあり方に悩む」といった表現を推奨しています。


いかがでしたか?
無意識に使っていたという言葉や、どこが適切ではないのか気づけなかった表現もあったかもしれません。その気づきは自分が書く文章のなかで、あるいは普段の会話のなかでも活きるのではないでしょうか。

無自覚に誰かを嫌な気持ちにさせたくない。このドリルを作りながら私自身の課題として意識するようにもなりました。性の多様性をめぐる表現にはさまざまな意見がありますが、まずは知ること、理解することを第一に、当事者側からの声を聞き逃さないようにしたいと思います。

🖋この記事を書いたのは…
伊藤 貴彬(いとう・たかあき)

2018年12月入社。サッカー雑誌・オートバイ雑誌の編集を経て校閲へ。オートバイ雑誌時代の弾丸日帰り企画(東京~山口往復2000km)など長距離運転の体力には自信あり。

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