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宇宙との出会い。そして…挫折。

後の"珍獣"少女、宇宙と出会う。

息をのんだ。
たまたま本屋で開いた図鑑で、銀河の写真を見た時。
鳥肌がたった。
"美しい"とかそういう次元じゃなくて、
私は、苦しくなるような、そういう感情を抱いた。

胸がギュッと握りつぶされたような感情は
その後、急かされるような焦燥感みたいなものに変わった。
「この銀河たった1つの中に、2000億個もの星があって
そんな銀河が1000億以上もある。」
その事実を知った時だった。なぜだかはわからない。

「地球みたいな星もそしたら沢山あるじゃん!
宇宙人と友達になりたいなぁ。」

当時小学生だった私は、そんな安直で、
だけど希望に満ち溢れた気持ちを、その胸に植え付けてしまった。
これが私が宇宙に呑み込まれる始まりだとも知らず…。

憧れを持ったまま中学生になった私は
自由研究で興味について調べる課題の際に
「第二の地球を探せ」
という内容で自由研究を行った。
そこには、私が思っていたよりもずっと多くの
宇宙への可能性が眠っていた。

地下に海をもつエンセラドス、
生命可能性の話題でよく出てくる火星に対する
テラフォーミング…。。

圧倒された可能性の数々。
中学生だった私はその時に、決めたんだ。
"私は宇宙をやる"
って。

この時、宇宙において手広く走り回る、"珍獣"
だと、後に評される少女が誕生したのだ。

2度の挫折。絶たれる宇宙への道

その後、第二の地球や火星などがやれる所にいきたい!
その思いで、志望大学を決め大学受験への道に入った。
ある程度の進学校であった私の周りは
中学から塾に通う人がとほとんどだった。
が、私は塾に行かせて貰えなかった。
親に頼み込んだが、なかなかOKがでず、
「親に塾に通わされたぁ〜」
そう文句を言っている同期をみて、
羨ましいくらいだよ。って思った。
途中から行けたものの、
中学から既に3年間塾に通い、ほぼ高校までの範囲を終わらせている高校同期にはなかなか追いつかず、
追いつくため必死に勉強した。
高3は1日15時間ほど勉強した。
結果、私は、9点差で第1志望を…
落ちた。

どうするか、悩んだ。
滑り止めの大学は全て受かっていた。
だが、私のやりたい分野はそこにはなかった。
「やりたい分野をやるためには
その分野がある大学にいかなければいけない。」
当たり前にそう思っていた。

大いに悩んだ挙句、私は、絶対やりたかったことをやるためだと言い聞かせ、浪人を選んだ。

浪人期も必死に勉強した。
ただただ、数少ない、好きな分野の宇宙をやりたくて

浪人した結果の受験、
私志望校に、0.989… という1点未満の点数で、、

落ちた。

また落ちた。
あんなに時間を費やして、落ちた。
1年という時間を費やして、1点未満で、、。
落ちた。
悔しかった。
自分をめちゃくちゃに責めた。
あと1問、あと1文字で、
人生変わっていたかもしれないのに。。

苦しい思いをしてまで
浪人なんてしなきゃよかった。
第1志望以外は受かっていたから
結果は何も変わらない。
この1年なにをやっていたんだろう、
なんでこの1点未満を埋められなかったんだろう。

死ぬほど自分が嫌いになった。

滑り止めの大学には、
私のやりたい分野の宇宙はなかった。
そもそも宇宙が全然なかった。
私の夢は絶たれた。と、そう思った。

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