文学少女が別人格を生み出し、仮面ギャルとして過ごした90年代の話(初投稿自己紹介❤︎)
はじめまして♡
恋愛カウンセラーの櫻麻 莉子です。
いきなり本題に入りたいところですが、とりあえす「あんた、誰?」っていう感じだと思いますので、今回は自己紹介をさせてください。
極度の隠キャと陽キャは紙一重なのか
小学生の頃から太宰に三島に乱歩に谷崎、渋澤龍彦やオスカー・ワイルドに心酔する極度に内向的な隠キャ文学少女だった私。そんな私が突如外交的な方向に舵を切るきっかけとなったのが90年代のギャルデビューでした。
そう、街にはありえない露出度にもかかわらずいっこうにエロくは見えないという陽気な黒ギャルと小室musicがあふれ、小室ファミリーにあらずんばアーティストにあらず、みたいなあの時代です。
90年代当時、ルーズソックスを履いていただけで退学になるような厳格すぎる女子校に在籍していた私。肌の色こそ白いままでしたが、厳しすぎる校則への反動からか、放課後と休日に限定して別の人格を演じることに決めました。
繁華街のコインロッカーには、ミニ丈に改造した制服一式、メイク道具にヘアアイロンにアクセサリーを常備。
清楚すぎる制服に身を包み、髪を二つに結んだ黒髪の女子高生から、誰の目から見ても「売り」をやっていそうな白ギャルへ大変身するまでの所要時間、約45分。
平日は20時の門限までがシンデレラタイムです。
不思議なことに、これまでは親戚のおじさん相手にも口籠るような極度の陰キャだった私が、ギャル化しているときに限っては別人になれたんです。
初対面の女の子をキャッチして仲良くなるのもなんのその。ナンパしてきたギャル男くんともなんなく盛り上がれるし、街中で週刊誌の取材中のオジサン記者を巧みにあしらったりするほどの陽キャへの変貌は、自分でも驚くばかりでした。
これがあの「ペルソナ※」ってやつか……。と妙に納得したものです。
「仮面を持って参れ、素顔で真実は語らぬ」 by オスカー・ワイルド
ギャル市場で垣間見えた人間の欲望と深層心理
以降は、高校生ネットワークを巧みに操るオジサンたちの話に片足を突っ込みながらも、危ない橋を渡る前に橋を叩き壊す(詳細は語れませんが)、ような荒んだ生活を送っていました。
坂道を転げ落ちるように(?)この世の欲望のえげつなさ、大人の欲深さと怖さを知り、クラブ絡みで起こるさまざまなトラブルとともに、数々のしょーもない恋愛を繰り返してもいた私。
16歳という年齢にも関わらず、まるで老婆のような「諦観の念」で日々を生きていたように思います。高校を卒業するまでは、パーティ終わりのクラブの窓から、うすらぼんやりと見える東京タワーを眺めるばかりの青春時代でした。
今思えば、その頃目の当たりにし、多くの人がぶちまけてくれた「人間の欲」「願望」「虚しさ」「迷い」「虚飾」「性」「情」について日々考えあぐねる時間こそが、その後、編集者として、またカウンセラーとして人間の心理や思想、哲学的な部分に興味を持つきっかけになったのかなと思っています。
ギャルから編集者、編集者からカウンセラーへ
無事に付属の大学を卒業し、就職先を決めるのに「109の店員」「キャバ嬢」「ギャル雑誌の編集者」という謎の3択によって新卒で出版社に入社した私。
以降は、願い通りにギャル雑誌には長年深く関わらせていただき、その後もさまざまなライフステージの女性向けファッション雑誌やタレントさんのフォトブック、婚活本や自己啓発書籍などの企画制作に関わってきました。
その後も2社の出版社勤務を経て、自分で好きに本をつくりたいばかりに勢いで出版社をM&Aし、ごく短期間ですが経営っぽいことに関わったこともありました。
では、そんな私がなぜ今、「恋愛カウンセラー」になっているのか。
それは、結局私が好きだったのが「本」そのものより「人」だったからです。
編集者としてめいっぱい忙しい毎日を送る中で、一番好きな作業がリサーチと人物取材でした。
リサーチといってもマーケティングのようなものではなく、読者を1日60人会議室に集めてひたすら話を聞く、原宿や渋谷の街頭でガツガツとキャッチした女の子に取材をする。著名人の取材では、表舞台では見せない素顔に接して人間の奥深さを知ることもある。
そうした出会いの中で、会話によって信頼を深め、いつしか取材のはずがお悩み相談になっていることも多々ありました。
日々新しい人との一期一会があり、人となりを知る機会があり、時には悩まれていることを一緒に考え、サポートしていく黒子の編集者としての時間が一番好き。
そのことに気づいてから、取材や撮影よりも、エクセルを眺めて製作費や印税のことばかり考えなくてはならない出版社での編集者生活に、疑問を感じ始めてしまったのも事実です。
現在は、フリーの編集者として、ライター、デザイナー、イラストレーターのフリーランス仲間とゆるーく繋がりあい、そこはそこで、本名で変わらず活動中です。
独立後は、もともと興味を持っていた心理学や哲学の勉強にも時間をあて、メンタルケア心理士とメンタルケアカウンセラー、セラピストの資格をとりました。
編集業もカウンセラーも、人と深く関わり、丁寧にお話を聴き、素晴らしい「本」になるように、幸せを感じる「人生」になるようにサポートするのがその役割ですから、あまり変わらないなーと、個人的には考えています。
現在、カウンセラーとしては「Lilith therapy salon」にてzoomを使ったオンラインカウンセリングを、2022年8月以降は併行して「ボイスマルシェ」所属カウンセラーとして電話カウンセリングのサービスを提供予定です。
人生の主役である「あなた」の悩みにしっかりと向き合い、正しく整理し、良い方向に迎えるサポート、お手伝いができればと思っていますので、お気軽にサイトの方も見にいらしてくださいませ♡
※ペルソナ
ペルソナはもともと、ラテン語で「仮面」(古典劇に使われる)の意味。
人間の「外的な側面」(役割を果たしている人物像)を表す言葉として心理学者のユングが使用した言葉です。
転じて、現在ではターゲットとなる人物像をあらわすものとしてマーケティング用語などにも使われます。
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