リリ

好きなものは、恐怖を感じない程度の自然です。

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女の子としての「当たり前」

この夏、私は1人北欧に渡った。 ノルウェーのホストファミリーとの夕食でのことだった。 70歳手前のクリステンはこう言った 「信じられないと思うけど昔はね、ノルウェ…

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5年前
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昔の日本人が感じた夏山を今再び・・・

皆さんは楯山登検校(1876年~1926年)作曲の『時鳥の曲』をご存知だろうか。 時鳥(ホトトギス)を歌った3首を古今和歌集から選び、夏山調子という爽やかな初夏を彷彿させる…

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5年前
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仮初め

ここ最近「自分らしさ」が色褪せていく恐怖に苛まれていたが、確立されていたと思っていた「自分らしさ」は仮初めなのではないかと、ふと考えるようになった。 (ここでい…

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5年前
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女の子としての「当たり前」

女の子としての「当たり前」

この夏、私は1人北欧に渡った。

ノルウェーのホストファミリーとの夕食でのことだった。

70歳手前のクリステンはこう言った

「信じられないと思うけど昔はね、ノルウェーやアメリカでは夫が帰って来るまでに女の人がケーキを焼いたり夕食を用意していたのよ。女の人はその繰り返しで、つまらない毎日だったのよ。みんなが今の権利を得るために闘ったのよ。」

私は目を丸くしてこう返した。

「信じられないと思い

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昔の日本人が感じた夏山を今再び・・・

昔の日本人が感じた夏山を今再び・・・

皆さんは楯山登検校(1876年~1926年)作曲の『時鳥の曲』をご存知だろうか。

時鳥(ホトトギス)を歌った3首を古今和歌集から選び、夏山調子という爽やかな初夏を彷彿させる明るい調弦を用いて作曲された明治新曲だ。

楯山登検校はあちこちの山へ赴き、時鳥の鳴き声を研究し、曲に取り入れたとされている。

現代のこの暑さと目まぐるしい忙しさの中で時鳥の鳴き声なんかで夏を感じないよ、、、と最初は思ってい

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仮初め

仮初め

ここ最近「自分らしさ」が色褪せていく恐怖に苛まれていたが、確立されていたと思っていた「自分らしさ」は仮初めなのではないかと、ふと考えるようになった。

(ここでいう自分らしさとは性格ではなく、どの分野を好き好み、どういう価値判断によって選択をするか、という意味で書く。)

振り返ると、その場しのぎの自己紹介や夢を幾度となく語ってきた。

小中と英語が得意であったため、高校時代はとりあえず海外を目指

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