映画を観てから本を読むか?本を読んでから映画を観るか?
最近はあまり小説は読まないんだけれど
久しぶりに気になる本があり、読んでみました。
少し前に、映画の番宣で菅田将暉くんがよく出ていたので、
気になっていたのです。
映画は全く見ていないのだけど、
中島みゆきさんの糸という歌にヒントを得て作った話であること、
映画のポスターが色味の薄い感じで、
切ないラブストリーと言っていたような...
そんな、うっすらとした記憶しかありませんでした。
要は菅田将暉くんが主演の映画という以外は
ほぼわかってない状態です。
でも、なんとなく気になっていたのです。
読み始めたら、面白くて、止まらなくなりました。
感想
この子が菅田将暉くんが演じているんだろうな...と思うと、
勝手に頭の中では菅田将暉くんが演じていました(笑)
あちこちバラバラに動いていた登場人物が
近づいたり、遠のいたり、すれ違ったり...
登場人物のエピソードは、派手な出来事ではなく、
どこか自分の周りでもありそうなことばかり。
でも、よ~く考えると、ないか…(^-^;
そして、平成の時代をある程度記憶がある人なら
要所要所に出てくる時事ネタが、
リアル感を醸し出しているのだと思う。
作り話ではなく、現実な気がしてしまう感じと言うのかな???
糸はたまにほつれる。切れることもある。
でも、また何かに繋がる。
生きていれば必ず何かに繋がる。
そういうふうにできているんじゃないのかな、世の中って
と言われるように、主人公や周りの登場人物が
ほつれたり、繋がったり、切れたりしている。
そして、頭の中では
中島みゆきさんが歌う「糸」が勝手に挿入歌として流れてくる…
私の頭の中では、映画のように菅田将暉くんが演じて
挿入歌で「糸」も流れて、すっかり映画化されていました。
著者が脚本家だからだろうか?
番宣を見てしまっていたからだろうか?
おすすめ度
単純に面白かったです。
映画を観てから本を読む派でも、本を読んでから映画を観る派でも
どちらでも楽しめるかと思います。
あまり書くとネタバレになるので書かないけど…
重い話も多いけど、なんとなく最後に
ふんわり暖かく終わっていて、ほっとしました。
ハッピーエンドばかりではつまらないけど、
絶望のまま終わる物語では悲しすぎるから…ね。
他にも、ジャンルを問わず、読んだ本の紹介をしています。
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