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運命の1冊と出会う。。


中学生のときに
運命的な出会いがありました。

それは1冊の本。

おーなり由子さんの
「しあわせな葉っぱ」でした。

素朴な絵にやさしい言葉、まっすぐな感情。。

わたしはその空気感にとても感銘を受けたのでした。

きらきらしている!
すごくすきだ…。

それから、図書室にある
おーなり由子さんの本を
どんどん読んでいきました。

「てのひら童話」
「天使のみつけかた」
「きれいな色とことば」
「モーラとわたし」


どれもが、スーッと
わたしの心に心地よく届きました。

そしていつからか、
わたし、このひとみたいになりたい!
と強く思うようになりました。


それからのわたしは
すこし変わった気がします。

当時、図書委員だったわたしは
「今月の図書だよりにはおーなり由子さんの本を掲載したいです。」
と積極的に発言し、

高校受験の面接では、
希望の学校が進学校だったにも関わらず、

「わたしは将来、おーなり由子さんのような
絵本作家になりたいです。」
と発言しました。

「高校卒業後は具体的にどうしたいですか」ときかれて

「大学か専門学校にいきたいです。」
と答えると

「大学と専門学校では違いますね。
どちらかといえばどちらですか?」
ときかれ

「?? わかりません。」
と答えました。

(このとき、将来おーなり由子さんみたいに
なりたいの一心で、途中の過程については
いっさいノープランでした。

そして、大学と専門学校のちがいを
まだよくわかっていなかった…笑)

そんな面接でしたが、
無事に志望校に合格することができました。

そうして、高校生活がスタートすると

中学生のときより
大人へのカウントダウンが
どんどんと近くなっているのを
身に染みて感じるようになりました。

進路希望調査、三者面談…。

そうして、中学のときから
相変わらず三者面談で
「将来、絵がかきたい。」とわたしがいうと

母と先生は、
「はじめからそういう道は…」と反対するのでした。

わたしには、とくに絵のコンクールで賞をとるような
実績もなく、

かわりに成績は
まあまあよかったので、おのずと
「自分の偏差値に合った大学探し」が
スタートしました。

大学辞典をみていると
こんな学科や授業があるのか!と
だんだんワクワクしてきて

流されやすいわたしは、いつの間にか
おーなり由子さんのことも忘れ、
大学へいきたい!と思うようになりました。

運命の1冊と出会ったものの
このまま、ふつうに進学して
就職するという列車にのりかけていました。

そういうのも、
悪くないかもしれない。

というか、はじめから
ここは進学校で、
アルバイト禁止(だったはず)

お金を出してくれるのは
すべて親…

わたしには、
成す術がなにもなかったのです。

どんどんと近いてくる。
大学受験、就職への道…。

あぁ、わたしも大人になっていくんだ…

*************

ところが…
高校生のわたしは
ある日気づくと、ひとり熱海にいました。

…あれ?

ザザーン。
(波の音)

なにが起きたのかは
またのおはなしということで。

(続く!)

高校卒業の日の桜の写真。
レトロだ。。

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