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  • SELECTION 1973-78

    オフコース全曲分析みたいなもの(?)の「SELECTION 1973-78」収録曲まとめです。

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オフコース全曲分析みたいなもの(?) 序章みたいなもの

概要みたいなものかつて3年ちょっとの短い期間ですが、私はオフコースの熱狂的なファンでした。ですが徐々に興味が薄れ、鈴木康博の脱退とグループの活動休止を機にオフコース離れをしたのです。 ところがここ数年ほどで、懐かしさもあってか興味が再燃し、また動画サイトやサブスクなどで手軽に聴けるようになると、当時とはまた違った感覚で色々掘り下げて聞くようになりました。 情報などもネットで詳しく拾えるようになると、さらに掘り下げた情報や、いろいろな方の感想も求めるようになりました。

    • オフコース全曲分析みたいなもの(?) その時はじめて

      楽曲について個人的インプレッションみたいなもの 『Three and Two』のA面3曲目に収録された小田作品で、オフコースでは珍しい、というかほぼ唯一の12ビートバラード曲です。 前2曲がキーボードとギターそれぞれに特化したアレンジだったのに対して、この曲は小田作品ですがギターが目立つアレンジで、バランスの取れたバンドサウンドになっています。 全体に重いサウンドではありますが、歌詞は朝のひとときを切り取った大変穏やかなもので、このギャップがかえって「君」への想いの深

      • オフコース全曲分析みたいなもの(?) 恋を抱きしめよう

        楽曲について個人的インプレッションみたいなもの 『Three and Two』A面2曲目で、このアルバムで最初の鈴木曲になります。ただ、すでに『風に吹かれて』のB面として先行リリースされていたので、このアルバムが初出ではありません。 比較的「重たい」印象の強いこのアルバムの中では、屈指の「軽さ」になっている曲ですが、サウンド的にはギターを何重にも重ねた、非常に工夫を凝らしたサウンドになっています。キーボードが前面に出ていた『思いのままに』とはまさに対照的で、この曲では逆

        • オフコース全曲分析みたいなもの(?) 思いのままに

          楽曲について個人的インプレッションみたいなもの 名盤『Three and Two』のトップを飾る曲で、冒頭のアカペラコーラスが何より印象的です。サウンドもそれまでに比べて、かなり「重たい」イメージで、私小説的な歌詞と合わせて、強いメッセージ性を感じます。 音的には、これでもかというぐらいのキーボードサウンドで、ギターはサポート的な感じです。一方で次の『恋を抱きしめよう』が、逆に徹底したギターサウンドということもあって、私としては小田、鈴木それぞれの名刺代わりの2曲ではな

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        オフコース全曲分析みたいなもの(?) 序章みたいなもの

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        • SELECTION 1973-78
          15本

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          オフコース全曲分析みたいなもの(?) Three and Two

          収録曲みたいなものSIDE:A 1 思いのままに    小田和正/作詞・作曲    オフコース/編曲 2 恋を抱きしめよう    鈴木康博/作詞・作曲    オフコース/編曲 

3 その時はじめて    小田和正/作詞・作曲    オフコース/編曲 4 歴史は夜つくられる    鈴木康博/作詞・作曲    オフコース/編曲 

5 愛を止めないで    小田和正/作詞・作曲    オフコース/編曲 SIDE:B 1 SAVE THE LOVE    鈴木康博

          オフコース全曲分析みたいなもの(?) Three and Two

          閑話休題みたいなもの(?) その1

          ご挨拶みたいなものということで、改めまして「くまこ」と申します。年齢、性別などのプロフィールは特に公開するつもりはないので、ご自由に推測なり想像なりしていただければと思います。まあ、自慢じゃないですが脇が甘い方なので、ほっといても色々書いているうちに情報ダダ漏れになると思いますが… さて、やっと『SELECTION 1973-78』の記事を書き終えたこともあって、たまにこういう形で雑談なども織り交ぜていきたいかなと思います。一応1枚分書き終えるまでは雑談記事禁止という自分

          閑話休題みたいなもの(?) その1

          オフコース全曲分析みたいなもの(?) 秋の気配

          楽曲について個人的インプレッションみたいなもの オフコース・小田和正ファンには説明不要の名曲です。 ですが意外にも、リリース当時はオリコン100位圏内にすら入らなかったそうです。とは言えその1ヶ月後には『JUNKTION』がリリースされて、こちらはアルバムチャート21位まで行っているので、当時のファンはアルバムメインで聴いていたようですね。 個人的にはもちろん大好きな作品で、小田曲、ひいてはオフコース曲の中でもかなり上位に来ます。 この時期のオフコースとしても、かな

          オフコース全曲分析みたいなもの(?) 秋の気配

          オフコース全曲分析みたいなもの(?) 潮の香り

          楽曲について個人的インプレッションみたいなもの 『JUNKTION』収録の、かなり愛好家の多い鈴木康博作品です。 『SELECTION 1973-78』で初めて聴いた時は、爽やかなイメージの軽快な曲だと感じましたが、同時にメロディになんとも言えない違和感を覚えたものです。まさかこんなに凄まじい転調をしている曲だとは… その後、ギター弾き語り用の全曲集的なものを買って、初めて見たときは一瞬でギブアップしました。使われているコードの数が尋常では無い上、調号が頻繁に変わって

          オフコース全曲分析みたいなもの(?) 潮の香り

          オフコース全曲分析みたいなもの(?) 青春

          楽曲について個人的インプレッションみたいなもの この曲はもともと『秋ゆく街で/オフ・コース・ライブ・イン・コンサート』中で、鈴木のソロ曲として演奏されたものを、バンドアレンジにブラッシュアップ、歌詞も一部変更して『SONG IS LOVE』に改めて収録したものです。 この記事シリーズは、基本的に「アルバム初出」を優先しているので、順当に考えると『秋ゆく街で』バージョンを主記事とすべきところですが、こちらは歌詞が違っていたり、何より鈴木の独演ということで例外とし、『SON

          オフコース全曲分析みたいなもの(?) 青春

          オフコース全曲分析みたいなもの(?) こころは気紛れ

          楽曲について個人的インプレッションみたいなもの 『SONG IS LOVE』収録曲で、のちに新録音でシングルカットされた人気曲です。初めて聴いた時は軽快なリズムと、少々コミカルな歌詞から『眠れぬ夜』の系統かなと思いました。こういった系統は嫌いではないので、もちろんすぐにお気に入り認定しています。 最初に『SELECTION 1973-78』バージョンを聴いていたので、『SONG IS LOVE』バージョンを聴いた時は、脱力感のあるボーカルに少々戸惑ったものです。また、シ

          オフコース全曲分析みたいなもの(?) こころは気紛れ

          オフコース全曲分析みたいなもの(?) 愛の唄

          楽曲について個人的インプレッションみたいなもの 『ワインの匂い』収録曲で非常に人気の高い曲です。この曲を一番に挙げる方も多く、オフコース歴代でも上位に入る名曲と言えるでしょう。 ですが個人的には、初めて聴いた時は正直、あまり好きな曲ではありませんでした。今回改めて聴き直して、良さもだいぶわかるようになりました。 最初に聴いた時に感じたのは、オフコースにしてはずいぶんウェットな感じの曲だなと。『SELECTION 1973-78』でここまでに聴いた曲は、フォークテイスト

          オフコース全曲分析みたいなもの(?) 愛の唄

          オフコース全曲分析みたいなもの(?) ワインの匂い

          楽曲について個人的インプレッションみたいなもの アルバム『ワインの匂い』の表題曲で、愛好者も非常に多い美しい曲です。私も初めて聴いた時に、一発で虜になりました。 全体にやわらかく静かなイメージですが、これは演奏が控えめなのももさることながら、小田のボーカルがあえて張り上げず、通常なら地声で十分歌える音域もファルセットにしているのが大きいかと思います。 転調も無く、一見仕掛けのあまりなさそうな曲ではありますが、メジャーセブンスやマイナーナインスなどの響きが複雑なコードを

          オフコース全曲分析みたいなもの(?) ワインの匂い

          オフコース全曲分析みたいなもの(?) 眠れぬ夜

          楽曲について個人的インプレッションみたいなもの 言わずと知れた初期〜中期オフコースの代表曲、初めてヒットチャートにランクイン(最高48位)したシングルであり、西城秀樹のカバーでも有名な曲です。 初めて聴いた時は、かなり軽快でコミカルなアレンジや、ちょっと投げやりな雰囲気のボーカルに、こんな曲も歌うんだと意外な感覚を覚えました。かなり辛辣な内容の歌詞も、むしろコミカル感を高めている感じで、一発で気に入ったのを覚えています。 基本スペックみたいなもの シングル1975年

          オフコース全曲分析みたいなもの(?) 眠れぬ夜

          オフコース全曲分析みたいなもの(?) 別れの情景(1)

          楽曲について個人的インプレッションみたいなもの この曲を『SELECTION 1973-78』で初めて聴いた時は、非常に綺麗な曲だなと思いましたが、同時にサビ部分でのハンパない違和感を感じました。 当時は音楽的知識もほとんど無く、転調という言葉は知っていたものの、それまでに聴いたことのある転調とは全く異質で、まるで別の曲になってしまったかのような変動にしばし戸惑ったものです。 後にギターを始め、楽譜を買って見たときに、一瞬でお手上げとなりました。今でもちゃんと弾ける自信

          オフコース全曲分析みたいなもの(?) 別れの情景(1)

          オフコース全曲分析みたいなもの(?) のがすなチャンスを

          楽曲について個人的インプレッションみたいなもの 2ndアルバムの『この道をゆけば/オフ・コース・ラウンド2』に収録された鈴木康博の代表曲、そしておそらく、2〜5人期のオフコースとして最も多く演奏されたであろう曲です。 最初のソウル臭溢れるバタ臭いアレンジが、やがてバンド向けの軽快でシンプルなアレンジになり、その後ハードなロックサウンドへと変遷していきます。 その様はまさにオフコースの進化をサウンドで物語る、最もわかりやすいクロニクルと言えるかと。 個人的には『SEL

          オフコース全曲分析みたいなもの(?) のがすなチャンスを

          オフコース全曲分析みたいなもの(?) 水曜日の午後

          楽曲について個人的インプレッションみたいなもの タイトル通りの大変爽やかなイメージの曲で、スタレビのカバーなどもあってか、アルバム内の一曲としては妙に有名だったりします。 私も初めて聴いた時には、一瞬でお気に入りになった曲です。まあ『SELECTION 1973-78』収録曲はほとんど全曲お気に入りなんですがw やはりサビのメロディとハーモニーはインパクトが強く、コーラスも凝っているので、シンプルな楽器編成にも関わらず、大変印象に残る曲となっています。 基本スペックみ

          オフコース全曲分析みたいなもの(?) 水曜日の午後