人生を変えてくれた内観 集中内観体験記 1回目の内観
「集中内観」という過去の自分を振り返る体験で、私の人生は大きく変わりました。何らかの悩みを抱えている方が、内観を知るきっかけになればうれしいです。
✅はじめに
集中内観という過去の自分を振り返る体験で、私の人生は大きく変わりました。その体験について、書いてみたいと思います。
今回は、初めて集中内観を体験した時のことを書きます。
✅結論
・内観とは1週間泊まり込み、手順に従い過去の自分を振り返る手法
・内観によって、自分が多くの人に支えられていることに気付いた
・その結果、気分が明るくなった。
・教えられるのでなく自分で気づくため、効果が持続する
・効果の面でもコストの面でもここまで良い研修はなかなか無いと感じた
・1週間必要というハードルは高いが、全ての方におすすめしたい
✅内観とは
一言で言えば、1週間すべての時間を使って過去の自分を調べ、自分を知る方法です。
その間、読書やスマホの使用は禁止となります。ある種、極限状態の体験と言えます。
これを1人で行うのは普通は無理です。そのため、内観を行うための施設、内観研修所があります。
もう少し詳しい、内観のやり方は次の通りです。
✅内観に行こうと思った動機
■自分の生い立ち
内観に行くまでの生い立ちを簡単に書きます。
補足1 私が読んだ加藤諦三さんの本は、確か「親離れできれば生きることは楽になる」だったと思います。別の本ですが「自分に気づく心理学」という本がこちらで紹介されています。書かれている内容は共通点が多いと思います。
補足2 スーザン・フォワード著「毒になる親」についてはこちらの記事などをご参考ください。
親との対決とは、「まとまった時間をとり、親に自分の苦しんだ思いなどを正直に断固として伝える事」、と理解しています。
これで人生が変わると思い、親と対決しました。しかし、それはあくまでスタートラインに立っただけでした。
そこから何をすればよいのか。悩むことになりました。
内観を知ったのはそんな時でした。
■ブログで内観の体験を読んだ
ネットサーフィンをしていたと、ブログで内観の体験記を読みました。
方法を読むと、親からしてもらったこと、して返したこと、迷惑をかけたことを調べる。とありました。
ここまでは普通の方法だと思いました。驚いたのは、1週間泊まり込んで行うという点です。
しかもその間に読書や電話は使用禁止だというのです。
親からしてもらったことを1週間ずっと考え続ければ、親に対しての感謝の気持ちも自然とわくのかもしれない。
(実際に体験すると、この予想は違っていたとわかりました。)
親と対決しても、親から自立しきれていないのを感じていました。これは今の自分に必要なことだ、と直感しました。
✅内観に行く前の心境
■行って大丈夫か不安(実際は杞憂だった)
これは怪しいものではないか。行って大丈夫だろうか。そんな不安が正直なところありました。
ネットの情報では内観は危険な手法であるという、真偽不明の情報もありました。
また当時の風潮として、精神的な修養法、例えば瞑想について語るということは、まだ相当に勇気がいることでした。(2000年代)
私が感じた不安も、そんな社会の風潮の影響を大きく受けたものだったと思います。
ただ、実際に行ってみると、その心配は全く不要だったとわかりました。
■どの内観研修所にいくべきか
内観が怪しいものではないだろうかという不安がありました。そのため、どの研修所にいくか、かなり悩みました。
候補として考えたのは、当時住んでいたところから近いところにある研修所。
そしてもう一つが、2回目以降の内観でお世話になることになる、「瞑想の森内観研修所」でした。
瞑想の森内観研修所は当時住んでいたところから遠すぎるのが問題でした。
迷いましたが、初めてで何もわかりません。とりあえず、近くにある内観研修所で内観を行うことに決めました。
✅内観後の感想
■行く前の不安は全く問題がなかった
行く前は何か怪しい宗教なのではないか等、不安がありました。行ってみると、全くそのような心配はないことが分かりました。
面接者の方は内観の手順以外については、何も教えてくれません。
怪しい教えをふきこまれやしないかと心配していました。行ってみると、ここまで何も言ってくれないんだ、と逆に驚いたくらいでした。
(こちらからの内観そのものに関する相談には、もちろんていねいに応じてくださいます。)
■1週間続けられたことに満足
いやにならず、1週間つづけられたことにまず満足しました。続けられたことで自分に自信が持てた気がしました。
1週間という時間は長いです。しかし情報を遮断した状態でこれだけの時間を過ごすことが、この方法になのは不可欠なのは、感覚的に理解できました。
■自分が多くの人に支えられている事に気付く
自分は1人ではない。いろいろな人に支えられてここまで生きてこられた事に気が付きました。
■気分が明るくなった
自分がたくさんの人に支えられていることに気がついた結果、内観前よりも気分が明るくなりました。
気分が明るくなったのは内観の直後だけではありません。その明るい気持ちはずっと続きました。
効果が続くのは教えられたのではなく、自分でそう気付いたからだと思います。
■祖父母は親の親だとわかった
申し訳ないのですが、この項目はかなり分かりにくいと思います。
内観によって、祖父母は親の親であることがわかりました。
言葉で書いても、それは当たり前のことです。読んでいる方には意味が良くわからないと思います。
私は核家族で育ちました。祖父母とのつながりは、それほど感じたことがありませんでした。
亡くなったときも、悲しいという気持ちは正直ほとんど湧いてきませんでした。
それが、親にとっては祖父母が、お父さん、お母さんなのだとわかりました。
自分の父、母が亡くなったとしたら、どれだけ悲しくなるか、想像もできません。
祖父母が亡くなったとき、父や母がそのような悲しい思いをしていたのかもしれないと気が付きました。
それによって、祖父母は親の親で、自分にとっても大切な人達だったと気がつくことができました。
内観による気づきは、このように言葉では説明しにくいものが多いです。
理屈ではわかっている事が、ああそうかとはっとして腹落ちする。そんな感覚です。これは実際に体験してみないと、分からない気がします。
■効果とコスト両面でここまで良い体験はなかなか無いと感じた
会社では新人の頃からたくさんの研修を受けてきました。しかし、ここまで効果のある研修は今まで経験がありませんでした。
また社外で何か研修を受ければ、1日で5万位はかかります。
内観は1週間の研修に3食と宿がついて当時7万円でした。この効果でこの料金なら非常にリーズナブルだと思いました。
✅まとめ
・内観とは1週間泊まり込み、手順に従い過去の自分を振り返る手法
・内観によって自分が多くの人に支えられていることに気付いた
・その結果、気分が明るくなった。
・教えられるのでなく自分で気づくので、効果が持続する
・効果の面でもコストの面でもここまで良い研修はなかなか無いと感じた
・1週間必要というハードルは高いが、全ての方におすすめしたい
✅おわりに
私の人生を大きく変えてくれた内観について、一回目の体験をふりかえりました。
内観は企業の研修として使われることもあるそうです。
効果、コストの両面で、これほど優れた研修を他になかなかないと思います。
1回目の体験の後も、大きな悩みがあると内観に行くようになりました。2回目以降の体験も、今後投稿したいと思っています。
何らかの悩みを持つ方が内観を知るきっかけになれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今後もがんばって記事を投稿していきます。
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