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第二之章 白騎士 オヴナの蹄の音が硬い石畳に響き渡っていた。白い甲冑をつけた近衛兵が隊列…
第三之章 港町エルバニア 朝霧に濡れて石畳は湿った光を放っていた。 海沿いの街エルバニア…
第四之章 漆黒の王 その日、王宮では盛大な宴が開かれていた。 エギロンドの王妃エレメが第…
第五之章 写し身 アルフェスの山々に囲まれたエグラスの村に異変が起こったのは春になってヤ…
第六之章 再会 ミザリとエグナスの姉弟はジャドルに戻りボルゴ海の沿岸にあるジェリテで母と…
第七之章 伝説 「トレス・ユネス?三合の期?」 「そうでございます」 サラムの問いかけに…
第八之章 魔軍 目覚めた時、そこは四角い箱の中のように思えた。 ガタガタと揺れる箱の底に柔らかな綿のようなものが敷かれ、その上が綿の布で覆われていた。自分がそこに寝かされていたのだということに思い出すのに少し時間がかかった。 尊敬し敬愛していた人が母さまと父さんにひどいことをしていた。 あの瞬間、頭の中で何かが弾けた。 私の中の何かが吹き出すような感覚があった。 でも、心と体が自分の思い通りに動かない。そうだ、今は彼に支配されている。あの時みたいな力は生み出せない
第九之章 対峙 ベーリアスは西のジェリアス、南のエルバニアに並んで称される東のポルデール…
第十之章 選択 誰よりも早くジュリアの神殿に辿り着かねばならなかった。 そこにトレス・ユ…
第十一之章 終焉 サラムの言葉が世界の命運を握っていた。 意を決したようにサラムはその言…
最終之章 調和 山は緑に溢れ、空はどこまでも青く澄んでいた。 「あんたたち、遠くまで行く…