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私の便利帳

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私が影響を受けた、クリエイターさんのノートを、集めたマガジンです。どれも大切なのでまとめておきたくて作成しました。
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#哲学

私たちは、自分向けにカスタマイズされた世界を見ているに過ぎない

私たちが「世界」と呼び、認識しているこの世界も、ある一定の範囲を切り取ったものに過ぎない、というか、そもそも本当に実在しているのかを証明する事もできない。でも、その「世界」について考えたり疑ったりしている、「私」の意識だけは今、確かに存在している。いわゆる「我思う、ゆえに我あり」というやつ。 恥ずかしながら、この歳でようやくこれを理解できた私なのだが、それと同時に、今まで絶対と思っていた「世界」というものが崩されてしまい、地面を失ってしまったような、まるで宇宙空間に一人放り

『人生はゲームなのだろうか?』読んだよ

平尾昌宏『人生はゲームなのだろうか?』読みました。 最近読んだ『日本語からの哲学』がとても面白かったので、同著者の他の書籍も読みたくなったのです。「人生はゲームなのだろうか」という本書のテーマが興味深そうだったのでチョイス。 やー、期待に違わず大変面白い本でした。 人生を評して「神ゲー」だとか、「クソゲー」だとか、「無理ゲー」だとか、ゲームに例える言説はちょくちょく見かけますよね。あまり意識はしてないけれど、江草自身ももしかすると時々ゲームに例えてる可能性はありそうです

退屈を通じて人生を考えるということ

今回書いていくこと こんにちは、こんばんは、なきおです。 今回は、國分功一郎さんの「暇と退屈の倫理学」について書いていこうと思う。 購入理由 大学の授業で哲学を選択したことがあり、そこで哲学を通じて自分を考えさせてもらい、哲学という学問の良さを少しではあるが知ることが出来た。 この作品を読むことで、さらに教養を深められたらいいなと思い、購入。 また、前から新刊コーナーによく置いてある本で読んでみたいと思っていたから。 商品紹介 答えに辿り着けない人生の問いと対

哲学講座②ハイデッガーの芸術論

 私は放送大学で渡邊二郎教授の「芸術の哲学」を受講していた。  前回に引き続き、通信指導のレポートを掲載したい。 【設問】  芸術は真実の作品化であり、その明るい輝きが美なのであるというハイデッガーの芸術論の意義は、どこにあるのでしょうか。 【回答】  ハイデッガーによれば、芸術とは存在者の真実の作品化であり、存在の真理の作品化が芸術である。近代主観主義的美学が芸術の本質を主観的心的条件に求めたのに対し、ハイデッガーは存在の真理の作品化とその輝きに充ちた出現のうちに芸術の

人生から「超正常刺激」を引くだけで全てが上手く行くかも知れない

「散歩をしただけで予想以上に体調が良くなった」 この手の体験談はひきこもり界隈でも非常によく聞く話であり、適度な運動、新鮮な外気の呼吸、自然な明度で過ごすなど、様々な効用の相乗効果によってこのように大きな効用が齎されているであろうことが推察されます。 その一つとして「超正常刺激からの強制離脱」という要素も実はかなり大きな役割を果たしているのではないかと思い至ったので、今回はそれについて簡単にお話ししてみようと思います。 私たちは刺激の強い人工的な情報の嵐に日々晒されてい

哲学は何の役に立つのか

 「哲学は何の役に立つんですか?」という質問がヤフー知恵袋なんかには多い。しかし、こういう質問に明確な答えが出た事は一度もない。    人は「音楽は何の役に立つんですか?」とは質問しない。「音楽はそれ自体が価値だ」と誰でも知っているからだ。    しかし、現代のような病んだ時代においては、音楽すらも何かの役に立つ、と考えないと気が済まない人がいる。音楽は脳にいい、とか。    それでは問うが、その、世界の中心であるあなた方、世界のあれこれに対して「一体これは何の役に立つんです

学び続ける意義に関して。エピクテトス『人生談義』との対話。

文字数:約3,950 エピクテトスの言葉は、いずれをとってみても「ああ、そうだよなあ」と思うことばかりだ。彼の文章を追っていると、今まで私が不安に感じてきた事柄が、単なる思い込みにすぎなかったのだと気づかされる。それはよく晴れた気持ちのいい朝の、清々しい空気にとても似ている。肺にめいいっぱいの新鮮な風を送り込めば、昨日のいざこざや、今日もこれからやってくるであろういざこざに対して、それでも今日も精一杯生きていこうと、自然と希望が芽生えてくるように。 読書の一番の効用はこの

数字の不思議(3、6、9の法則)

3、6、9の法則 スぺリチュアル好きな人、宇宙の法則などに興味がある人は、 知っている人は多い、有名な話でもありますね(笑) あなたは、ニコラ・テスラと言う人知っていますか。 物理学者、科学者、発明家ですかね。 あの発明王と言われるエジソンの最大のライバルでもあった人ですが、 時代をあまりにも先取りし過ぎていて、 周りからあまり理解を得られなかった 異端児という人でもあったようです。 ちなみに、実業家でもあり投資家でもある あの有名なイーロン・マスクが経営する自動車会

不完全、、、自分自身も含め、誰もが皆、不完全であるということを再認識して、ご縁のある人、関わる人と接していきましょう!

不完全である事を自覚する。 私は不完全です。 あなたも不完全ですね(笑) 世の中に完全な人、完璧な人なんて存在しないのです。 機械ではないのだから当たり前ですね。 機械だって、故障したりするのです。 人間であれば、尚更だと思います。 だからこそ、少しでも成長して行くように努力するのでしょう。 目指しているところは皆違っても、 少しでも良い人生を送りたいからこそ、 それぞれ目の前の出来事と向き合いながら 進んでいくのではないでしょうか。 あなたは、自分自身とどのくら

「100分de名著」で学ぶニーチェ「ツァラトゥストラ」4目その1

※NHKオンデマンド、U-NEXTなどの動画サイトで、ご覧いただけるNHK番組「100分de名著」を元に、学んだり、感じたりしたポイントをお伝えしています。 出演者: 司会 --- 堀尾正明さん アシスタント --- 瀧口友理奈さん 解説者 --- 西 研さん ゲスト--- 斎藤環さん 1.前回までの振り返りニーチェは、主人公ツァラトゥストラを通して、自らの思想を説きました。 「神は死んだ」 ツァラトゥストラは、キリスト教の価値観が崩壊しつつあることを、人々に知らせま

「いらないもの」を貰ってしまったときどうするか

自分もよく「ガッカリ」させてしまう贈り物にはギャンブルっぽいところがある。自分は良いチョイスをしたつもりでも、相手はガッカリ、なんてことはたまにある。いや、けっこうある。 正直ガッカリさせてる自覚がけっこうあるので、たまに「ハズレ」が回ってくるとそうだよね、みんなそんなもんだよね!みたいに安心すらするとき、ある。 「お互い様」って発想があると下手な贈られ物にも優しくなれて、そこそこ救いになると思うのだがいかがだろうか。 贈り物コミュニケーションから距離を置くつ

「生と死は等価値なんだ、ぼくにとってはね。」

「自殺はなぜいけないのか」を考察したくて探していたら見つけた本。 こういう本は、ただ読むだけでは何も与えてはくれない。内容に刺激を受けて、自分なりに解釈し、その上でたくさん考えて、自分なりの考えを導かなければ、ただ「おもしろかった」とか「つまらなかった」で終わってしまう。 書かれているのはあくまで著者の人生観であって自分のではない。共感できるところもあればまったく共感できないところもある。それが当然だ。でも、それを考えることで、漠然としていた自分の人生観、死生観が少しずつ

あなたにとって簡単なことは、誰かにとっての難しいことかもしれない

自分がどうしようもなく無力に思えるときがないだろうか。 才能がない、かといってそれを埋めるほどの努力もできない。自分に一体何ができるというのだろう……。 幼いころの、根拠のない全能感を背負って生き抜くには、世界は広すぎる。自分よりも才能がある人、努力ができる人に出会って自信を無くして、それでも何か自分にできることを探して生きてゆくのが、大多数の人には精一杯の生き方だ。 小学校までの私は、自分のやりたいことはこれからすべてできると思っていた。部活に夢中になった中学時代は、勉

自分を見失わない、、、感情は常に動いています。マイナス感情に揺れ過ぎないように、意識して、自分を見失わないようにしていきましょう!

自分を見失うな。 自分を見失うとはどういうことでしょうか。 人には感情があるので、常に同じ状況ではいられませんね。 いくら自分を律していると思っていても、 日々、それこそ毎分毎秒、心は揺れています。 そして、その心の揺れ幅は、 その人のステージによっても違いますね。 一般論ですが、ステージが低い人ほど、 マイナスに揺れやすいし、 それが周りからも見えやすいです。 心が動く、心が揺れるのは、決して悪い事ではありません。 但し、その揺れ方、動き方には注意が必要ですね(