学び続ける意義に関して。エピクテトス『人生談義』との対話。
文字数:約3,950
エピクテトスの言葉は、いずれをとってみても「ああ、そうだよなあ」と思うことばかりだ。彼の文章を追っていると、今まで私が不安に感じてきた事柄が、単なる思い込みにすぎなかったのだと気づかされる。それはよく晴れた気持ちのいい朝の、清々しい空気にとても似ている。肺にめいいっぱいの新鮮な風を送り込めば、昨日のいざこざや、今日もこれからやってくるであろういざこざに対して、それでも今日も精一杯生きていこうと、自然と希望が芽生えてくるように。
読書の一番の効用はこの