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5歳の子どもが直面したカルチャーショック

今回は、長女がここ最近、直面したカルチャーショックをご紹介したいと思います。
海外で生活すると、大小様々な文化の違いに接します。
楽しいものもあれば、なかなか馴染みにくいものも。。。

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デンマークでは、親しい間柄での挨拶は、ハグが多いです。
こちらに引っ越してきた当初、当時3歳だった長女は、ハグ文化にびっくり。
なんでいきなり抱きついてくるの??
と、ハグされそうになると、スススっと逃げていました。笑

ですが、言語が上達するにつれ、デンマークの文化にも徐々に慣れていきました。
ハグにもすっかり慣れた様子。
今では仲良くなった子には自分からハグしに行くほどです。

一方、彼女の幼稚園には、デンマーク人のみならず、多様な国籍の子どもが通っています。
出身地によっては、「ハグ&キス」が当たり前、という子も(アラブ系諸国を中心に)。
距離感の近さにかかわらず、友達であればほっぺにキス。
友達の兄弟姉妹にもキス。

・・・娘は、どうしてもこのキスが嫌だったようです。
とはいえ、わたしには特に何も言ってこなかったので、かなりしばらくの間、嫌がっていることには気が付きませんでした。

ところがある日、「〇〇(妹)ちゃんをお迎えに連れてこないでほしい」と言われました。
なぜ?と聞くと、この「キス文化」が理由だったのです。

まだ1歳の次女は、姉の幼稚園に行くと、子どもたちからとても可愛がってもらえます。
たくさんの子どもに囲まれて、チュッチュチュッチュとキスされていました。
母としては微笑ましく見守っていたのですが、姉としては複雑だったようです。
(ちなみに次女は全く嫌がっていませんでした)

ゆっくり長女と話をすると、その要旨は、
・友達にキスされるのが嫌だ。
・ハグはいいけれど、キスは好きじゃない。
・自分がやられるのも嫌だけど、妹に触られるのも嫌だ。
・自分だったら友達に「嫌だ」と言えるけど、妹は話せないから、幼稚園に連れてこないでほしい。

この会話を経て、お迎えのスケジュールを調整し、次女は基本的には幼稚園には連れて行かないことにしました。
また、幼稚園の先生とも話をし、長女が嫌がっていたらさりげなくサポートしてほしいことを伝えました。

長女に対しては、先生とも相談し、以下を伝えました。
「キスが苦手ならそれでOK。ちゃんとNOと言えて、偉かった!もし友達が聞いてくれないことがあれば、先生に助けを求めてOK。ただ、その友達にとっては、キスが仲良しの印。その国の文化なのだから、それ自体は否定しないんだよ。」

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この一件は、子どもにとってはすごく良い経験になったと思います。
自分との違いに気が付くこと。
それに対する自分の意見や感想(好き、苦手)を持つこと。
どのように対応していくかを相談すること。

わたし自身は、比較的、異文化に対してオープンなタイプでもあり、気にもなっていなかったのですが、もちろん親子でもそれは違います。
まさに異文化理解の第一歩。
まだまだこの先もこうした「違い」に驚くことはあると思います。
ムスメたち、楽しくがんばれ~~~!

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今回もお読みいただきありがとうございました!Tak!

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