精神障害者の生活を奪っているのは誰か。
私は精神科の作業療法士である。私の立場から作業療法を批判的に述べるとすれば、精神科作業療法は、その名のもとに入院患者を「病院」へ適応させ、ホスピタリズムや回転ドア現象を助長させる一因になっている。精神科病院は収容所性が高く、作業療法士も病院の外ではできない行為が病院の中ではできてしまう。作業療法士は自らの都合によって支援の形を変えている意識はあるのだろうか。
さらに、私は精神科病院での勤務経験から「非自発的入院」が生活の「連続性」と「機会」を断絶する大きな要因だと考えていた