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アキのエッセイNo44ーリハビリは「出来るようにする」アプローチなのか?

こんにちは、アキです。

リハビリは何のために行うのか?について考えてみようと思います。

心身に障害を来した際に

心身の回復を促進し、機能訓練ならび生活訓練など

様々なアプローチを行うことで生活を支援していくこと

リハビリではありますが


回復の促進と言っても

完全回復まで至らないケースが多く

多くの場合は

障害と共に生きざるを得えません


ですから

出来ることがあれば

出来ないこともある

その出来る、出来ないにも

色んな段階があって

完全な自立

修正自立(道具や何らかの代替手段を用いての自立)

監視や見守りなどの介助

手を触れて介助など

当事者の方の残存機能や特性、症状に合わせた

サポートが必要になってきます。


ただ、間違えてはいけないのが

「出来ない状態を出来るようにすることのみ」に

焦点を当てないことです。


先ほども述べたように

出来ること、出来ないこと

そのレベルを評価し

アプローチをかけることがリハビリではありますが


その残存機能や症状は

改善する見込みがあるか否かを見極め

その予後予測により

機能ならび生活スキルを

「向上させるか」、または「維持させるか」、方向性を決めてアプローチをかけなければなりません。

つまり

改善の見込みがある場合は「向上」を目指し

見込みがない場合は現状の「維持」に留めるということになります。


また

向上を目指す場合でも

どの程度までの改善を図り

どのような生活を意識してアプローチをかけるのか?

というところに着目しなければなりません。


維持であれ、向上であれ

当人の「限界」を見極めて、できる範囲で自分のことが出来るようにすること。また、必要に応じて道具の活用や介助者のフォローによりサポートをしていくことが重要です。


よって

出来ないことを「出来るようにする」ことがリハビリであるというわけではなく

当人の限度を知り

できる限りのレベルまでの生活を目指し

「何を用いれば生活が可能か?」に焦点を当て

→道具(自助具、装具など)、環境設定、介助者のフォロー、福祉資源など

当人にとって必要なサポート、ツールを活用して

健康体とまでいかなくても

障害を抱えたままでも十分に生きていくことが出来るよう、当人の生活をサポートすること

つまり

元の健康体を目指して

ではなく

当人が障害を抱えたままでも、当人らしく、当人が快適に過ごせるよう、サポートすることがリハビリと言えます。


それを実現させるには

障害を負ったことでもたらされた

機能、生活、環境などの変化を

当人(また、その家族)が受け入れられるよう

心理的なサポートも必要です。


障害の受容が基盤にあり

心に安定感が生まれることで

リハビリに主体的に、そして積極的に臨むことが出来ると思われます。


今日はリハビリの概念をテーマに扱いました。

抽象的なまとめ方で申し訳ありません。

個人的に、「リハビリとは何か?」について

概念を復習するつもりでまとめてしまいました。

お付き合い下さった方

お読み下さり

ありがとうございます!






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