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ヒット映画はSNSをどう使ってる?

こんにちは、SNSマーケティングを支援するLIDDELL株式会社(以下、リデル)の西村です。

早速ですが皆さん、最近映画館で映画鑑賞しましたか?
コロナの影響をダイレクトに受けた映画業界も、2022年 日本においての興行収入がコロナ前の1割減まで迫るまで回復しているそうです。

確かに、日本のみならずアジアを中心に大ヒットを記録した『THE FIRST SLAM DUNK』も
日本公開した 2022年12月3日から、超絶ロングランを経て、つい先日2023年8月31日に終映となったように、コロナ前にはあまり実感しなかった「売れてる映画の話題化」を目にする機会が増えたように思います。

そこで、最近のヒット作がSNSをどんなふうに活用していたか、簡単にまとめてみました!


『THE FIRST SLAM DUNK』

先にも記載した通り、半年以上に渡る劇場公開という偉業を成し遂げた作品。
その興行収入 155億円!!
自分も元旦に鑑賞して、今年の流れが変わった気がします・・!

そんな本作、主にはインスタグラムとX(旧Twitter)をPRの場として活用していた印象です。
そして、最近こそ耳にするようになった「ノンプロモーションのプロモーション」を体現していました。

https://www.instagram.com/slamdunk_movie/

公開の5ヶ月前にインスタグラムに投稿されたポスター写真。公開日の決定やタイトル告知など、一般的な情報発信がなされます。

そこから、チケット販売などの告知を挟み、公開2週間前からのカウントダウン投稿開始。
まだ観たことない方は投稿をご覧いただければと思いますが、本編映像はほぼ無し。
「期待値を煽ること」「観る前に固定の価値観を植え付けない」とばかりの、潔さを感じました。
(さらにすごいのは、公開してからフィード投稿を3ヶ月行わなかったことですが・・

これでPRになってるの?と思われるなかれ。
長く続き昔からのファンも多い作品だからこそ、その想いに答える形を「ストーリーズ」で展開していました。

https://www.instagram.com/stories/highlights/18149418226255013/

「この作品に向き合い続けたスタッフ」に焦点を当てたコンテンツ。

熱い気持ちで作品を作り続けた人々の想いが、これから鑑賞する人の鑑賞意欲を焚き付け
鑑賞し終えた人にはその高ぶった感情をさらに昇華するかのような。

まるで、『THE FIRST SLAM DUNK』の裏側で行われていた熾烈な試合のごとく作品のバリューを高める良質なストーリーズ活用が行われていました。

SNSはそもそも、個人があらゆる感情を発信する場所。
企業体であっても、その点を忘れずうまく活用することで、特に映画などのコンテンツはさらにユーザーのエンゲージメント向上に繋がりますね。

『キングダム 運命の炎』

大人気マンガの実写映画化 第三弾。
日本映画にはなかなかないスケールで描き、実写化のクオリティも賞賛される本作。

2023年8月末時点の興行収入は45.9億円と、今のところ回を重ねるごとに低下傾向にあります。
(1作目:57.3億円 / 2作目:51.6億円)

ただ、今年の夏は強敵となる作品も多い中なので
個人的には大健闘なのではと思っています。
(制作費14億円くらいとの見方もあるので諸々含めると50億円以上欲しいところ、という見解も見られますが)

そんな『キングダム 運命の炎』、おそらくSNSを熟知している方が運用されているのではと感じます。

https://www.instagram.com/kingdom_movie/

SLAM DUNK とうって変わって、ストーリーズとハイライトの活用は薄めの印象、その代わりに、フィード投稿の投稿数が圧倒的です。公開中は1日1投稿以上の情報発信を決めて運用されているように見受けます。

そんな中、上図の通り、インスタグラムの機能「ピン留め」をうまく活用している印象を持ちます。
「ピン留め」とは、投稿をトップに貼り付けることができ、投稿順に流れていかないようにし多くのユーザーの目に留めることができます。

公開からの話題化の継続のため発表された「シークレットキャスト映像」も、早速最もユーザーから見えてもらえる左上にピン留めされています。

また、3つのコンテンツをピン留めできることから
・最新情報
・キャストの様子(ここだけしか見れない限定コンテンツ的な
・予告映像
と、情報のバランスを取ってユーザーに対して全方位の構えをしている点がGOODですね。

さらに「感想を投稿してもらうキャンペーン」も付随して展開、告知しており拡散していく仕組みも取り入れている、SNSのトレンドを含んだ運用です。

ちなみに、今や検索のために使われるようになった「ハッシュタグ」
本作も投稿にキャスト名をハッシュタグ化したテキストが多く見られました。

このハッシュタグ経由でアカウントに訪れてくれるユーザーも入れるので
適切なハッシュタグの選定はもちろん必須事項です!
が、逆も然り。アカウントに滞在しているユーザーがそのハッシュタグを押下してハッシュタグ検索画面に遷移、つまりアカウントから出て行ってしまうことにもなり得るんです。

一度出ていくと、あまり戻ってこないとも言われているため、
ハッシュタグをつける場所、繰り返しになりますが適切なハッシュタグを選びましょう!

ついでに『バービー』

なんとアメリカでは2023年公開された映画作品No.1に!
『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』を早々に抜き去り、ワーナー・ブラザーズ配給作品でも過去最高額を更新中と、ビッグヒット中です。

とはいえ、公開から何かと話題のこの作品。
その影響もあってか、日本では公開3週目にして興行収入5.6億円と、全米840億円と比べるとかなり大人しめな進捗。

ですが、作品の特徴をうまく活用した、誰でもバービーになれちゃう
「バービーフィルター」の展開には目を見張りました。

自身やペットの写真をアップロードすると、バービーの世界観に入ったようなオリジナルのクリエイティブが作れるサービスです。

公開前のローンチと合わせて、多くのインフルエンサーやユーザーのSNS投稿を見かけました。

「特別な体験」を露出したくなる、SNS利用者の心理もうまく活用した好事例といえますね。

いかがでしたか?
次観に行く映画は、事前にどんなSNS活用をしているかチェックしてから観ると、また違った鑑賞体験ができるかも!


インフルエンサーマーケティングの
LIDDELL/リデル


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