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適応障害

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「絶対に病まなさそう」と言われてきた私が病んだ記録
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パニック発作とラベンダーの香り

パニック発作とラベンダーの香り

ラベンダーの香りに救われている。
適応障害の話だ。

「絶対に病みそうにないよね」と言われてきたわたしは、激務の末に適応障害になった。ある日突然眩暈が止まらなくなり、たびたびパニック発作が起きるようになった。

パニック障害という名前がいけていないと思う。パニック発作の症状は、「パニック」と言われて連想されるものとは異なる。発作の症状は、考えが混乱するというよりも、心臓発作かと思うほどの動悸、眩暈

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夜中のUber Eatsという自傷行為

夜中のUber Eatsという自傷行為

夜中にUber Eatsを頼んだ。
その日は仕事でどうしても悲しいことがあった。悲しいことがあったというと何かミスをしたとか、怒られたとか、そういうものだと思われるかもしれないがまったく違う。Excelが落ちて3時間かけてやった作業が飛んだのだ。

わたしは根本的に食いしん坊なので、悲しくなると食べたくなる。
残業をして、家に帰ってきて、お風呂に入って、数時間ゴロゴロしてるうちに猛烈にお腹が空いて

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適応障害日記 パニック障害持ちだけどギリシャに飛んだ

適応障害日記 パニック障害持ちだけどギリシャに飛んだ

パニック障害を患っていた時期があった。仕事が忙しすぎて適応障害になってしまった時期だ。

パニック障害の発作がどのようなシーンで起こるから人によって様々だが、公共交通機関で発作が起こりやすいと感じている人は多い。公共交通機関は閉塞的で逃げ場がない(と、パニック障害持ちの人は感じやすい)。都内の地下鉄や山手線ならまだしも、地方の電車や都内の急行電車などは次の駅までそれなりに遠い。その間、車のように途

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適応障害 もうアカンときのバロメーター

適応障害 もうアカンときのバロメーター

母は専業主婦で健康診断には行かないが、「眠れないほどの何かしらの症状があれば病院にかかる」というマイルールを持っている。数年前は肩の痛みで夜中に目を覚ましたので病院にかかっていた。あれこれと精密検査を受けた結果五十肩であった。

母親は結婚する前は病院勤めの臨床検査技師であったが、毎年健康診断を受ける会社員と受けない自営業者や専業主婦の病が判明してからの死亡率がそう変わらない(と、母親は感じたらし

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パニック発作中に文章を書いてみた

パニック発作中に文章を書いてみた

これを書いている今、わたしはパニック発作を起こしている。

パニック発作中なので、頭の中のなんらかの回路が焼き切れて意識を失いバタッと倒れてしまうのではないか、頭がおかしくなって自分が自分でなくなってしまうのではないか、脳の機能が壊れてこのまま死んでしまうのではないかという表現し難い恐怖、焦燥感がある。
が、この文章を読んで貰えばわかるように、文章は普通に書けている。

パニック発作で死ぬことはま

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適応障害1周年記念

適応障害1周年記念

適応障害になって1年が経った。
わたしの2023年の漢字を選ぶとしたら「病」であった。年始に適応障害になり、年末には14年ぶりのインフルエンザになった。

適応障害の原因は明確に仕事だ。
わたしの働く業界は繁忙期と閑散期がはっきり分かれている。繁忙期の負荷をわたしは扱えきれず、適応障害となった。

適応障害の診断書を出してから、上司からの配慮はあった。まず2週間の休みをもらった。有給を使っての休み

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パニック障害日記

パニック障害日記

発症その日は突然来た。
平日の19時頃だった。残業中だったが休憩がてらカフェで晩ごはんを食べていたときだ。
目眩がした。「貧血かな?」とはじめは思った。私は中高生のときよく貧血を起こして突然しゃがみ込んだりしていた。
が、そのときの目眩は貧血のときとの目眩とは明らかに違った。貧血のときの目眩は上下の浮遊感があるが、そのときの目眩は左右または回転の浮遊感があったからである。遊園地のティーカップに振り

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