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パニック発作中に文章を書いてみた

これを書いている今、わたしはパニック発作を起こしている。

パニック発作中なので、頭の中のなんらかの回路が焼き切れて意識を失いバタッと倒れてしまうのではないか、頭がおかしくなって自分が自分でなくなってしまうのではないか、脳の機能が壊れてこのまま死んでしまうのではないかという表現し難い恐怖、焦燥感がある。
が、この文章を読んで貰えばわかるように、文章は普通に書けている。

パニック発作で死ぬことはまずない。
パニック発作の症状のひとつに「このまま死んでしまうのではないかという耐え難い恐怖」があるが、あくまでそういう恐怖が症状としてあるというだけであって、死ぬことはない。

過呼吸で人が死に得ないのと同じだと思う。息ができない、苦しい、と脳は叫んでいるがそこに十分な酸素はある。息苦しさは本物だが、「息が出来ない」は嘘だ。なので死なない。

とはいえ苦しいものは苦しい。
まだパニック発作というものを知らなかった頃、この頭がフワフワしてまともにものを考えられなくなるのではという恐怖感、息苦しさ、動悸に襲われて心不全か何かだと思った。

ただ苦しくても、頭がおかしくなってしまったのではと思っていても、これだけ意味を成す文章がいつも通りにつらつらと書ける。苦しさは本物だが、頭がおかしくなってしまうのではという心配は杞憂だ。

書いているうちに発作が治ってきた。

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