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コントが始まる 1話 感想

自分的には今季のベストワンになる予感がします❤

面白くて切なくて涙と笑いが隣り合わせで、伏線回収がきっちりされる構成のしっかりした作品です。

脚本家は金子茂樹さん。
「プロポーズ大作戦」「きょうは会社休みます」「ボク運命の人です」など好きでした。

いきなり中身のつまった一話でした。
以下、一話のネタバレあります。

春斗(菅田将暉)と 潤平(仲野太賀)と 瞬太(神木隆之介)は高校の同級生。
マクベスという名前で売れない芸人をしています。
ネタづくりは春斗。

ちなみに売れない芸人のドラマは「火花」が秀逸でした。
面白くて切なくて哀しくて、林遣都さんの感情表現の演技に何度も泣かされました。小説を完全に上回るドラマでした。

マクベスは小さな劇場で単独ライブをします。
観客はとても少ないけど通ってくる観客には熱意が感じられます。

中浜里穂子(有村架純)は一流企業を退職し、ファミレスのバイト中。
お客で来る三人を観察するうち興味を抱き、マクベスを応援することが人生の支えに。


里穂子は自分を疫病神と思っているので、そーっと観察しながら距離を置きつつ心はストーカーのようになり、マクベスの三人の共同生活する隣の空き部屋を借りてしまおうかと血迷うほど。
踏みとどまる様子が可愛いです🤭

そんな里穂子の視点と春斗の視点と両側から見せてくれます。

里穂子は覚えていないけど、夜の公園で一人酔っぱらっていた里穂子と春斗は出会っているのです。 ファミレスで会う前に。
有村架純の酔っぱらいは新鮮な演技で面白かったです。


ところで春斗と潤平は「10年やって売れなかったらキッパリ辞める」と家族や潤平の彼女と約束しています。
もうじき10年。
最後のオーディションを受けて手応えゼロ。
ラーメンを食べに福岡まで車を走らせる三人。

交通費考えたらこのラーメン一杯五千円いくんじゃないの、帰りの高速代とガソリン代いれたらもっとだろうな、いやいや値段じゃないでしょこの一杯は、だな、間違いねーわ。

「解散するか」春斗が切り出します。

すると潤平と瞬太が爆笑するのです。
「ラーメン食べ終わってから言おうって決めてたの?」
「ためてるときの顔」
「なかなか言わないなって思ってたら今言ったから、あ、今言うんだと思ってさ」

このあとの潤平役の中野大賀さんの演技が圧巻です。
「大事な発言するときはいつもラーメン! 食い終わった後なのな」
ゲラゲラ笑いながら、そこから涙になっていき
「俺のこと誘ったときもそうだったろ。始めるときも終わるときも。ラーメン食い終わった後って…なんだよ」
笑いから涙への感情の移ろいが表現され、こちらの感情も揺さぶられました。
まだ一話なのにマクベスの三人を愛おしく思ってしまいます。

春斗の大事な話はラーメンの後。
でも私は見逃しません🙃
瞬太をマクベスに誘ったときはラーメンの後じゃない!
ビールに焼き鳥でした。
ここにもきっと意味はあると思います。

春斗にとって心開ける存在は潤平で、瞬太との間には壁があり、瞬太はそれを知っていてどこか傍観者で孤独なのだと思います。
ラーメンの後、春斗は瞬太に何か言う日が来るんじゃないかなあ。

そして春斗は解散を告げて潤平が泣いた時には泣かなかったけど、そのあと里穂子(有村架純)の言葉で泣くのです。
マクベスが自分の人生の支えになったと真剣に告白する里穂子の気持ちを受け止め、春斗の涙腺が崩壊するのです。

二人はきっと恋に落ちる予感がします。
でも明るいだけではなく哀しく切ない気持ちと隣り合わせのような気がします。

マクベスはシェイクスピアの四大悲劇の一つで、「きれいは汚い。汚いはきれい」という魔女たちのセリフが印象的です。
良いことと悪いこと、いろんな感情が表裏一体で人生は彩られていくのだと思います。

春斗が里穂子との出会いからヒントを得て書いた「触った水が全てメロンソーダになってしまう」コントも独特な発想でとても面白かったです。😉
冒頭のコントもドラマと同じくらい楽しみです!
(そのコントがキーになるのでしょう❤)

読んでくださり、ありがとうございます。

2話も感想を書きたいと思います❤

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