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ドラゴン桜 10話 最終回 感想

まさかのまさかの瀬戸(高橋海人)くん、合格しました😀

文ニを受けたか文三を受けたかわかんなくなって違う掲示板を見て「落ちたどころか、かすってもいねーよ。最初の桁から違うんだから🙃」なんて来年に向けて東大をぶらぶらしてくるようなスーパーおっちょこちょいですが、晴れて東大現役合格です♥

瀬戸はかなりの面白天然キャラで、高橋海人くんが感情を乗っけてくる演技は上手いですね。

瀬戸の成績から言えば疑問符はつきますが、ドラマなのでこういう意外性はありだと思います。

「俺は気が楽だね。来年が本命。今年は受かりっこねーし。まー経験だよ経験」
なーんて家で練習しているようなリラックス気分が実力を200%パワーアップしたのでしょう💙

このシーン、完全に合格フラグですね。


一方、早瀬菜緒(南沙良)ちゃんは残念でした。


受験のドラマは感情を揺さぶられますね。
2回も見て、2回も感動して泣きました。

早瀬菜緒は他の子たちと違って家庭に問題もなく、自分への悩みもありません。
飽きっぽく、何かを真剣に取り組んだ経験もありませんでした。


早瀬菜緒は東大を目指して勉強し、共通テスト利用で青学に合格することができました。
彼女の役柄のキャラから青学の雰囲気は合っていそうで、結果的に良かったのかもしれません。
でも東大を真剣に目指した意味はあるはずです。

早瀬菜緒が東大受験した意味は「挫折の経験」を得たことだと思います。
挫折はしっかり頑張ったからこそ得たもので、生き方や考え方が変わるきっかけになったと思います。
模試の成績が悪かった時、東大専科から逃げ出していたら、何かを頑張ることもなく、ずっと飽きっぽく生きていったことでしょう。

早瀬菜緒は桜木に語ります。
「私、すごいすっごい悔しい。人生の中でこんなに悔しいと思ったことなかった。自分の中でこんな感情あったんだなって。知らなかった。東大目指さなかったら、たぶんずっと知らなかったと思う。私、東大目指せて本当に良かった」



岩崎楓(平手友梨奈)は合格❗

岩崎楓はバドミントンや家族の葛藤でドラマ的に中心人物として描かれましたから、間違いなく合格すると思っていました🙂

合格した自分が、不合格になった友達を励ますのは言葉も慎重になり難しいところですが、岩崎楓が早瀬菜緒にかけてあげた言葉はストレートに伝わりました。

早瀬菜緒「あーあ、まさか瀬戸が受かって私が落ちるなんてさ。ちょー予想外の展開! 嘘、嘘。しょうがないよね。何も頑張って来なかった私がいくら頑張ったって、たかが知れてるし」

岩崎楓「そんなことないよ。菜緒はめちゃくちゃ頑張った。頑張ったんだよ! (菜緒をぎゅっと抱きしめ)頑張ったね。菜緒と一緒に頑張れて嬉しかった」

がんばっている時は苦しくて「頑張る」と感じるけど、いつかきっと「顔晴る」と感じる日が来ると思います。
たとえ目標には届かなかったとしても。


小杉麻里ちゃん(志田彩良)と原健太(細田佳央太)も合格❗
またまた「同じ学校」へ行きます。
縁がありますね。


天野くん(加藤清史郎)も合格❗

嫌な性格だった弟が急に良い奴になってビックリだけど、弟くんはモブキャラなんで時間を割けませんからそんなもんです。
兄貴の頑張りを認めたということでしょう。

天野くんは桜木(阿部寛)を質問攻めにするほど慎重派だったけど、桜木に海に落とされてから開き直って、はっちゃけましたね。
英語のユーチューブは自信になったと思います。
合格した時のユーチューブ風パフォーマンスは開放されて最高でした♥️


藤井くん(鈴鹿央士)は不合格。

最終回の藤井くんの健太を守る流れは泣かされました。

藤井くんは最初は本当に嫌な性格だったのが東大専科に入って気づいて変わっていきます。
マイナスからプラスなので、その変化は一番目立つ役柄となり、最終回の流れで一気に藤井くんに気持ちを持っていかれました。


藤井くんが変われたきっかけとして、原健太の存在はとても大きかったと思います。
健太の温かさ、優しさがトゲトゲしていた藤井くんの心を溶かしていったのです。



藤井くんの筆箱にはクワガタのストラップがついているのです。
もちろん健太から貰ったのでしょう。
そんなシーンは無かったのですが、小道具の演出が細やかですね♥️

二人はいつの間にか友達になっていたのです。
「友達」と藤井くんは最終回ではっきり口にしました。


東大の試験の昼休憩時に、健太を苛めてからんでくる受験生二人を目撃したのです。
「明日と明後日の本番中は自分のことだけ考えろ。自分に集中しろ」
と桜木に言われていたので一度は立ち去ろうとしますが、暴力らしき気配へとエスカレートしていくのを感じて「ふざけんなよ!」と駆け寄ります。
「何も知らないくせに俺の友達をバカにすんなよ! お前らみたいな性格の悪い奴は東大に受からねーんだよ! お前らは落ちて健太は受かる」

性格の悪い奴とかつての自分も省みて言いたいことは言ってやったところで逃していればセーフだったのに、「健太に謝れ」とつかみかかったところを殴られて手を怪我してしまいます。

科類の選択を桜木のアドバイスに従わなかったこと、手を怪我したこと、これで不合格のフラグが二本立ちました。
そしてやはり不合格。

でも自分の好きなことが研究できる理一に行きたいと希望を通したこと、友達を見捨てず助けたこと。
この二点は藤井の人生の宝物になったと思います。

東大には進振りもありますが、他の科類の人気学部を目指すのは優秀な人たちと競って更に優秀な成績を取らないといけないので道が険しいです。
最初から目指したい学部があるなら、その科類を受験したほうが良いです。
家庭の協力が得られるなら、現役合格に拘る必要もありません。

そしてあの時、健太を見捨てていたら、きっと試験に集中できず、どっちみち落ちていたと思います。
罪悪感を抱えながらの浪人より、さっぱりと変われた自分で浪人するほうが成功するでしょう♥️

藤井は健太に語ります。
「あの日、お前を助けた時、なんか嬉しくて。前の自分じゃ絶対助けたりしなかった。でも助けに行けたんだ。そういう自分になれたことが嬉しくて嬉しくて。その後の試験も興奮しちゃって。でも後悔してねーからな。健太、気にすんなよ」

それを聞いた健太の大粒の涙も印象的です。
健太は本当に感受性が豊かなのだと思います。


「俺の友達が嫌がらせを受けたので次の試験、注意して下さい」と藤井が試験官に申し出たことは彼の機転が効いていました。
実際に嫌がらせされて注意した試験官が、泣きべその健太の肩を叩いて「大丈夫だ」と声がけしたシーンは胸が熱くなりました。
あれがあったから健太は合格できたのかもしれません。

藤井くんの機転は他にも効いています。
ヤンキーペアに伝えてくれたのも藤井くんでしょう。


試験の時に嫌がらせして助けに入った藤井の手に怪我をさせた二人組みが、また不合格になった腹いせに健太にからんで、健太を人気のないところに連れていきます。
麻里ちゃんも突き飛ばされますが、ヤンキーペアがガシッと麻里ちゃんを受け止めます。
最初は顔が映らない演出で誰?となりますが、ピンクのシャツなのですぐにわかりますよね😀


小橋(西山潤)と岩井(西垣匠)です。


岩井「お前らか、健太可愛がってくれたの」
小橋「試験の時にはずいぶん世話になったらしいじゃん、(壁ドン!)どういうつもりだよ」
岩井「お前ら、受かったの? なっどうなんだよ? あっそ落ちたの、だろーな!」
小橋「お前らなんて一生東大受かんねーよ!」

健太を苛めた二人はシッポをまいて逃げていきます。
痛快でした!
ヤンキーペアは表情も面白いし、素直に勉強を頑張ったりしてイイ味出していましたね。


学園売却問題は半沢直樹ばりの展開で、どんでん返しありで一件落着しました。

前回、華麗なステップワークで愉快なダークヒーローに踊りでたミッチー教頭(及川光博)は予想通りコテンパンにやられちゃいます。

どんでん返しのキーマンは水野直美(長澤まさみ)の東大同級生でIT企業を立ち上げた坂本(林遣都)でした❗
坂本は敵を騙して(水野直美や桜木の味方なのに隠して)敵の懐に飛び込んでいたのです。


林遣都は「火花」の芸人役が絶妙で何度も泣かされました。
「姉ちゃんの恋人」では繊細な役柄の演技が心に響き、「ドラゴン桜」では全く違う演技でカメレオンのような上手い役者だと思います。


米山(佐野勇斗)も坂本と協力して光側✨でした。
桜木が米山を復讐から開放させてあげました。
桜木の人格者の部分が表れていたと思います。

桜木が水野直美にお礼を言ったのも良かったし、水野直美は自然に泣いてしまったかのように見えました。


とても心に残るドラマです。

山Pは手紙だけで登場しなかったのは残念でしたが、懐かしい初期のドラゴン桜のメンバーが応援にかけつけて華を添えました。




「ドラゴン桜」他の回も感想を書いています。

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