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檸檬読書記録 『ボールのようなことば。』 プラス「緊急事態条項」

今日の本は
糸井重里『ボールのようなことば』
詩のような、ことばが詰まった作品。


耳元で囁いてくれるような、ポロポロと落ちてくる言葉を拾っていくような、不思議な感覚になる本。
どれも優しくて、作者の人柄の良さと豊かな感性が滲み出ていた。
そっと寄り添ってくれるような、背中を押してくれるような、それでいて視野や視界を広げてくれるような感じがした。
時に、考えさせられたり。
後、合間合間に出てくる絵もいい。少しリアルさもあって、それでいて可愛さと温かみある感じが、言葉に合っているのだ。

そしてこの本は、最初の段階から既に惹き込んでくる。
最初は『ひとりぼっちは北極星の光』から始まる。

「『ひとりぼっちだなぁ』という感覚は、
きりきりっと寒い冬の夜の、
北極星の光のようなものじゃないかなぁ。
そのほのかな光が見つけられてないと、
じぶんがどこにいるのかわからなくなっちゃう。
『ひとり』が、まずはすべてのはじまりです。」


うーん。なんかいい。
何がいいって「じゃないかなぁ」と、ボソリと言葉が零れたような感じがいいなと思ってしまう。
ひとりぼっちは、辛いこともある。だけどそれだけでは終わらずに、その中で光を見つけ出すことで、見えてくるものがあるのかもしれない。
埋もれた中ではなくて、寒くて暗い中でこそ、初めて見つかるものが…。
なんて、個人的に解釈してみたり。
多分読む時や人によって、受け止め方が違くなっていくんだろうなと思う。けど、だからこそ面白くて、また読み返したいなと思える。

他にもいいなと思えるものがたくさんあって、でも載せきれないから、とりあえず3作ほど…

「誰かがよろこんでくれる、ということがなかったら、
なにがたのしいだろう。

(中略)

誰かがよろこんでくれる、ということがなかったら、
すべてがそろっていても、なにがたのしいだろうか。

誰かがよろこんでくれる、ということがなかったら、
ほんとうにうれしいことなど、なにもない。」


「なにもない。」そう言いきってしまうところが、かっこいい。
自分だけの贅沢もして、たくさんの人と関わってきて、そういったたくさんの経験をしたからこそ、たどり着いて呟かれたことばなんだろうなと思うと、凄く沁みる。自分もそういいきれる人になりたい。



もう1つ

「ああ、ほめあって生きていきたい。
これは、ぼくの最大の夢だ。」

自分もそう生きたい。ほめられるような人になりたいし、ほめれるような人にもなりたい。最大の夢であって、目標。


最後に

「破壊されたり、踏みにじられる前に、
あたりまえのようにあった『日常』が、
どういうものなのか真剣に思うことも、
戦争を考えることなのですよね。」


戦争、という大きなことだけでなくても、これから先何が起きるかは誰にもわからない。
だからこそ今のうちに、たくさん考えていきたい。「日常」があるうちに。
それが「日常」を続けていくことに繋がっていくかもしれないから…。
なんて、思ったり。



そして「日常」をおくるために、考えたい1つとして個人的にあげたいのは「緊急事態条項」。
詳しくはこちら

この中にある動画か、記事をダウンロードして見ていただくのが1番分かりやすいのだけれど、ざっくりと説明するなら、

「緊急事態条項」は、憲法改正案の1つで、これが通ってしまうと、お金は全て没収、発言や移動は禁止され、情報は奪われ、選別された情報しか見ることが出来なくなる。等々。
もっと簡単にいうと、自由が奪われてしまうということ。
今までの「日常」はなくなり、個人や1人の人間として生きられなくなってしまうということ。

これを知った時、凄く恐ろしく感じた。知らないうちに、魔の手が迫っているような…。だからこそ、くいとめたい。

そうはいっても、このことについてどう考え思うか、どう感じ受け止めるかは人それぞれだと思います。それもその人の自由だと思うから。
それでも、少しでも考えていただけて「日常」を守りたいと思われたなら、色々な方に広めて拡散していただけたら幸いです。


拙くて、上手く伝えられないのが悔やまれるけれど、いつまでも「日常」がおくれるような未来であることを祈りつつ、今回は閉じようと思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
ではでは。



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