aki toishi

architect >>https://lemna.jp

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そのマケットを早くつくれ!

 工房やラボといった名前がつけられる、工場のようなアトリエのような、道具や素材に囲まれて、ものづくりを楽しむ場所。比較的操作が容易なパーソナルデジタルファブリケ…

aki toishi
3年前
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対話と調停(表象)

 何かを作るときに、それを実行するための段取りを済ませると、加工する私と、加工されるものの対話が始まる。この対話はあまりに膨大で、頭の中で考えているだけでは、イ…

aki toishi
4年前
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対話と調停(記憶)

 今朝、身支度を整えていると、筋肉痛があることに気がついた。太ももの芯に走る疼痛が、普段の何気ない身体の動きをぎこちなくさせる。この久々の筋肉痛に日々の生活態度…

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4年前
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DIYの主体

 池袋西口からほど歩いた大通り沿いに立つ建物の2階に、密かにコ本やはある。  表に看板はなく、平日の17:00までは通りに面したエントランスの風除室にあるエレベーター…

aki toishi
4年前
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そのマケットを早くつくれ!

そのマケットを早くつくれ!

 工房やラボといった名前がつけられる、工場のようなアトリエのような、道具や素材に囲まれて、ものづくりを楽しむ場所。比較的操作が容易なパーソナルデジタルファブリケーションツールの発達や、材料入手の民主化により、DIYが流行し、Maker’s BaseやDMM.makeのようなシェア工房、FabLabやHakkerspaceといったコミュニティが出来上がってから随分と経つ。これらは一定の盛り上がりと期

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対話と調停(表象)

対話と調停(表象)

 何かを作るときに、それを実行するための段取りを済ませると、加工する私と、加工されるものの対話が始まる。この対話はあまりに膨大で、頭の中で考えているだけでは、イメージも及ばなければ、対処することも叶わない。大きなものを作るほど、これらの対話の量は多くなる。ただある閾を越えると、急にこの対話が減るような気がする。ひとりでは作れなくなり、他者との協働となり、言語や理論での調停作業になってしまう。
 た

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対話と調停(記憶)

対話と調停(記憶)

 今朝、身支度を整えていると、筋肉痛があることに気がついた。太ももの芯に走る疼痛が、普段の何気ない身体の動きをぎこちなくさせる。この久々の筋肉痛に日々の生活態度をチクリと指摘される。

 ここに2枚の曲面がある。それは形のそれぞれ異なる2枚のガラス。それを1つの箱に納めて保管するため、スペーサーを作ることになった。それぞれが箱の中で干渉しないようするためのスペーサー。2枚の異形の曲面が、整形な直方

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DIYの主体

DIYの主体

 池袋西口からほど歩いた大通り沿いに立つ建物の2階に、密かにコ本やはある。
 表に看板はなく、平日の17:00までは通りに面したエントランスの風除室にあるエレベーターで登ることができるが、平日17:00以降と土日は、エントランスが使えない関係で建物の裏口へ回ることになる。建物脇の駐車場へ進み、上階マンションのエントランスを抜けてゴミ置場が見えてくる頃には、ほとんどの人が道を間違えているのではないか

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