わたしは、わたし以上になってもいい
今日は仕事終わり、家と反対方向へ遠回りをして桜の木を下から見上げながら歩いた。
桜の木のしたにいるだけで、桜からの祝福が降ってくるような、桜の香りに包まれてとても幸せなきもちに満たされた。
差しこむ夕日をからだ全身で浴びながら、どこまでもいつまでもわたしを照らしてくれと思った。
ひきこもって家にばかりいたころには、日に日に街で起きている変化なんて、知らずに生きていた。
でも、“今日はここの幼稚園が入園式か”とか、街のあちこちで並んで歩く親子をたくさん見かけるとか、こん