【広報ノウハウ】広報担当者が知っておきたいメディアインサイト5選
企業の広報、PRコンサルタントが、各BtoBメディアを取材する【メディア解剖連載】もついに連載10回を達成しました!
本連載は、主催者のリープフロッグ代表 松田純子とPRコンサルタント/SPRing代表 高橋ちさのほか、ライターとして企業広報の4名(橋尾日登美さん、前田弥生さん、堤はるなさん、野内遥さん)、宣伝担当として広報コンサルタント村田知左さん、フリーランス広報PR 奥野絵里奈さんに参加いただいて実現しています。本連載の趣旨は、第1回記事の冒頭をご覧ください。
というわけで、今回は10回の取材のなかで見えてきた、広報担当者がメディアと良好な関係を築きながら、有効な情報提供を行っていくために「広報担当者が知っておきたいメディアインサイト5選」をまとめました。
ぜひ日頃のお仕事の参考にしていただければと思います。
「メディア解剖連載」の取材先メディア一覧
ASCII.jp
MarkeZine
ZDNET Japan
HRzine
日経クロストレンド
ITmedia エンタープライズ
月刊総務
番外編
・IT系メディア記者主催イベントのレポート 第1弾
・IT系メディア記者主催イベントのレポート 第2弾
(note記事のリンク付、24年1月時点)
(1)メディアを理解していない提案は迷惑
この点は取材させていただいた多くの方が強調されていました。各メディアに情報提供をする前には、必ずメディアの最新記事を読んでどんな内容を伝えているメディアなのかを理解することがとても重要です。
※そりゃ当たり前ですよね( ˊᵕˋ ; )
メディアを知るためには、実際にメディアを読む以外にも「媒体資料」を読むことでそのメディアの対象読者や編集の狙いなどを理解することができます。各メディアの媒体資料のリンクは、連載記事の冒頭に掲載しています。
(一例)
(2)情報提供は大歓迎! メールは基本的にすべて目を通している
各メディアを取材していて意外だったのは、どのIT系Webメディアの方も「基本的にすべてのプレスリリースに目を通している」(人によってはSNSのDMも含む)とおっしゃっていたことです。
もし広報からいくらメールしても返信がない、プレスリリースを取り上げてもらえないと感じている場合は、「読まれているけれど、興味を持ってもらえていない」可能性があります。
その場合は、まずメールを開いてもらうための「メールのタイトル」のブラッシュアップや提供、提案している情報そのものの見直しが必要なのかもしれません。
(3)メールタイトルで興味を喚起させることが非常に重要
編集部には毎日、膨大な量のプレスリリースや提案メールが届きます。(記者によって一日に百から数百本、編集部には把握しきれないレベルの量)そうしたなか、多くの方が自社が取り上げたい領域の「キーワード」でフィルターを作ってメールを選別しているとお話されていました。メールのタイトルのつけ方もプレスリリースのタイトル同様に非常に重要だと分かります。
メディアの声をまとめると、読まれるメールタイトルは、①そのメディア(記者)の注目領域に関わる「キーワード」が入っている、②情報元の企業名(ブランド名)に引きがある、③タイトルだけで具体的に内容が理解できる(その中身に興味が持てる)ことが重要だと言えます。
(4)電話での連絡は避けてほしい
上記のほか、以下の記事の■連絡はメールにして欲しい!!!にもみなさんの切実な想いが語られています。現在すでに進んでいる案件で急遽連絡が必要になったなどの状況を除き、まずはメールで連絡する方が良さそうです。
(5)事例の提案では「成果」が知りたい
BtoB企業の広報活動で重要となる「事例」取材ですが、お話を聞いているとメディアがより情報として求めているのは「何をしたのか」ではなく「どんな成果が出たのか」の部分です。
そもそもメディアの読者が知りたいのは「成果が出た事例」の話。「〇〇をしたら〇〇という成果が出た」という情報を企業担当者が読んで、「なるほど、じゃぁウチでもこの取り組みをしよう」「ウチでやる場合はこうしよう」などと参考にすることができます。
取材提案をするために事例を探す際は、「自社の広報につながる事例」という視点だけではなく(企業広報としてはもちろん重要ですが)”メディアの読者の役に立つ”成功事例を探すという視点を忘れないようにする必要があります。
その意味では、冒頭にも掲載した以下の市古さんのコメントが分かりやすくて勉強になります。
以上、【保存版・メディア解剖連載】広報担当者が知っておきたいメディアインサイト5選でした!
本当は一気に10選書こうと思っていたのですが・・・。
思いのほか大変(;゚∀゚)だったので今日は5選まで(笑)
第2回記事では、以下の内容をまとめています!
(1)記者が記者発表会に興味を持つ基準、有効な案内の仕方
(2)読みやすいプレスリリースとは?
(3)記事になりやすいプレスリリースとは?
(4)プレスリリースは何時に送るべきか?
(5)メディアと広報との新たな出会い方
(6)編集会議での検討について
(7)取材原稿の事前確認・修正について
最後までお読みいただきましてありがとうございました! (o´∀`o)/
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