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15年前、何で未経験のくせに「未経験お断り」のスタートアップ広報になったのか?

人材会社、求人広告のコピーライター、IT系メガベンチャーと広告会社の広報、経営戦略室を経て、今は小さな広報コンサルティング会社の代表をしている松田純子です。広報時代も含めたライター歴はかれこれ17年ほどです。

こちらのnoteでは、企業広報&広報コンサル、ライターの経験を生かして、広報担当者の方に役に立つ情報や読みやすい文章(文書)を書くコツなどをシェアしています。

今日は、広報になろうか迷っている人向けに、15年ほど前、何で私が「未経験お断り」のスタートアップ広報に未経験で応募したのか書いてみます。

振り返ってみると、あの時考えた仕事選びの基準は、結構上手くワークした気もするので何かの参考になれば幸いです。

15年前のスタートアップ広報ってどんな感じ?


かれこれ15年ほど前、ITベンチャーに広報として入社しました。新卒で入った人材会社では営業担当、2社目で求人広告のコピーライター、3社目で初めて広報だったのでまったくの”未経験”でした。

当時と言えば、基本的に広報部は大企業にあるもので、中小企業やベンチャーではかなりレアな存在でした。若手広報担当者向けの勉強会「若坦会」も大企業は業界ごとに分かれていましたが、ベンチャー(※)は「ベンチャー」というひとくくりでした。

(※)昔はスタートアップじゃなくてベンチャーって言うことが多かった。

そんななか、ベンチャーの広報に注目が集まった事件がありました。その頃は、ホリエモンこと堀江貴文さんが経営していたライブドアがフジテレビの買収を狙って騒動になった時代。※大分昔です(´・ᴗ・`;) 


うろ覚えの記憶によると、彼が採用した広報の方が元キャビンアテンダントだったんだけれど、本人がキャビンアテンダントを辞めて広報になりたいと直訴した(?)とかで、「キャビンアテンダントを辞めてまでなりたい仕事なんだ」と、広報に注目が集まりました。その頃から徐々に、広報という職種の認知度が上がっていったと思います。


希少性:”未経験お断り”の広報を目指したワケ


つまり当時は、スタートアップや中小企業にはほぼ広報部なんてものは存在せず、そのため広報職の応募要件はすべて「経験〇年以上」というものばかりでした。

そんな時代に、
私が”未経験なのに”広報になろうと思った”ロジック”は以下の通りです。


この真ん中に当たる仕事を探した。


私の場合、1社目では営業でしたが、子どもの頃から書くことが大好きで常々仕事に生かしたいと思っていました。そこで2社目ではコピーライターに。

ただ、実際にコピーライターになったら働き方が死ぬほどキツかった(※個人の感想です)のでコピーライターは無理だなと。。

そこで過去の経験で取得した「営業力」と「ライティング力」が生かせて、「希少性が高い仕事」を探して広報職にターゲットを絞りました。

(※)希少性が高い:ニーズは高いがスキルを提供できる人材は少ない。人材会社で働いていたのでこの重要性をよく理解していた。


未経験OKの広報求人がほぼなかったということ、


それはつまり、誰もが簡単になれない仕事で希少性が高い!!

ということです。


未経験なので基本的に門前払いでしたが、最終的には、広報・PRと言えばtoC業界に人気があり、なりたがる人が限られた(?)B2B/IT業界で企業広報になりました。

転職した業界はある意味で偶然ですが(汗)

この時

「B2B/IT業界」を選んだのは大正解だった


なと今では思います。なぜなら、広報分野のなかでもさらに”希少性”が高く、結果として独立しやすかったからです。

3年ほど前に独立起業しました。


挑戦したい分野:自分が本当にやりたいことって何?


ただ、上記のロジック以外にも広報になりたかった理由はあります。

もともと求人広告のコピーライター(企業の魅力を求職者に伝える仕事)でしたが、想像を大幅に超える仕事量(※個人の感想です^^;)だったため、各社の魅力を伝えきれないという罪悪感を持って仕事をしていました。

企業広報は、1社にしっかりと向き合って企業の魅力をさらに多くのステークホルダーに向けて発信する仕事であり、そういう意味で自分が新たに挑戦したい分野だったんです。


経験が生きる分野:得意を生かして成果を出しやすくする


また、新しい仕事を選ぶ際、過去の自分の経験や既存スキルを活かせる分野を選ぶことで


仕事の成果を挙げやすかった

と思います。


広報になった後は、プレスリリース作成、各種ビジネス文書作成、採用広報コンテンツ作成、メディアでの執筆(ゴーストライター)、社内報作成など、至る所でライティング力を生かすことができました。

と、言うよりも正確に言えば

自分が好き(得意)な分野の仕事を勝手に増やして、成果を出したのです。

得意な仕事を勝手に増やす!


実際、広報担当がゴーストライターまですることは稀だと思います(笑)私はたまたま書くことが好きだからやったこと。自分のスキルを活かして10人くらいの社員さんにさまざまな媒体に寄稿をしてもらっていました。


やっぱり得意な領域ほどやっていて楽しく、熱中しやすいので結果も出しやすいですよね。


こんな調子である年には、「半期で1億円の売上に貢献」したとして社内で表彰もしていただきました。


その意味でも、過去の経験や自分の強みを生かしやすい分野を選ぶのは大事だなと思いました。


おわりに


以上が、私が「広報職」に足を踏み入れたきっかけです。

振り返ってみると意外と色んなことを考えて決めていました

戦略的!?


いろんな理由で広報を志望する方がいらっしゃると思いますが、仕事の選びの一例として参考に(なる所があれば参考に)していただければと思います!

おまけ


肌感覚として、最近は前より未経験から広報になりたがる人が”減っている"
ような気がします。社内に誰も助けてくれる人がいない「ひとり広報」になることを避けているのかも知れません。


そんな時は、弊社のような「広報担当者さん育成型の広報支援会社」を検討してみると良いかもしれません。(急な宣伝  笑)


最後までお読みいただきありがとうございました! ⸜( ´ ꒳ ` )⸝



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