Are you religous?-出雲大社の「モバイル神棚」を持ち運ぶ

高城剛さんの「LIFE PACKING 2.1」を読みました。

iPhoneやドローンは絶対に欠かせないそうなので、電子機器が大好きな方なのですね。面白かったのは、1年以上滞在する土地には「モバイル神棚+出雲大社のお札」を持っていくということです。文化庁が発行する「宗教年鑑」によれば、日本人のうち1億人以上が神道の信者だそうです。でも、日本人の方に宗教を聞くと、「I'm not religous.」と答える方が多いと思います。

実は、イスラエル人に「Are you religous?」と聞くと、イスラエル人も「I'm not religous.」と答えます。イスラエルはもともとユダヤ教徒のために作られた国であり、イスラエル国民の約8割がユダヤ教徒です。イスラエルという国はユダヤ教と密接な関係を持ち、例えばイスラエルの祝日はユダヤ教の祝日です。どうして、イスラエル人は「I'm not religous.」という自己紹介をするのでしょうか。

実は、イスラエルで「religous」というと、ユダヤ教徒の中でも特に宗教的な「超正統派ユダヤ教徒」のことを指すのです。彼らのことを,英語では「Ultra Orthodox」又は「Haredim」と言います。テルアビブに住むイスラエル人のほとんどは、超正統派ではありませんので、「宗教的ではない」という意味で「I'm not religous.」と答えています。

同じ言葉ですが、日本人は「無宗教」という意味で、イスラエル人は「宗教的ではない」という意味で使っています。ちなみに私も、神の存在は尊重しますが non-religous です。

レヒトラオート!

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